概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
酢堂 大雑 (すどう だいぞう)
陸軍中野予備校創設者酢堂綱正の孫にあたる男子。陸軍中野学校受験のために上京し、祖父の部下旗本鯛窟の家を訪れ居候する。その後旗本鯛窟の孫娘旗本たけしの通う枕返高校1年に編入した。文武に予備校で鍛えられた超人的な能力を発揮する。聖徳太子が開発したという拳法十七条拳法の使い手。 白米の飯を目の前に出されると涙を流してしまう。
有川 雄妻 (ありかわ おづま)
陸軍中野予備校出身で酢堂大雑の先輩にあたる。クールな外見の長い黒髪の女子。枕返高校の生徒会総務部長で、後に生徒会長に就任する。人望があり、校内では尊敬を集めている。体格を変える変装など諜報員として高い能力を持つが、ゲゲーベン一味との戦いでは痴女の烙印を押されてしまうなど災難が相次ぐ。 白米を見ると条件反射的に涙を流してしまう。
旗本 たけし (はたもと たけし)
旗本鯛窟の孫娘。枕返高校1年の女子で酢堂大雑は彼女のいとことして編入した。無茶苦茶な他の登場人物の中で常識をわきまえた少女で、物語中では随所でツッコミ役を果たす。
ゲゲーベン
秘密国家南蛮帝国の手先。表向きは商社オストワルド貿易の支配人。酢堂大雑や有川雄妻に対して、実の娘バゾクなど次々と刺客を送り込む。自身も格闘家として優れた能力を持ち、覆面レスラーとして活躍する場面もある。
バゾク
ゲゲーベンの娘。14歳の少女で、幼少の頃からナンヤネンに諜報部員として訓練を受けていた。訓練時にろくな物を食べさせてもらえず、パンの耳に異常なこだわりがある。酢堂大雑を倒す役を買って出るが失敗。のちに有川雄妻と同居するようになる。旗本たけしとは仲が悪い。
尾崎 彦吉 (おざき ひこきち)
枕返高校の体育教師。ボディービルが趣味で筋骨隆々、もみあげが目立つ28歳。ゲゲーベンが送り込んだ南蛮帝国諜報員。酢堂大雑達との対決で敗れたのち、学校を追われてゲゲーベンからも見限られるが、その後も独断で執拗に酢堂大雑に挑戦を繰り返しては敗れる。
鉄拳 ジョージ (てっけん じょーじ)
酢堂大雑を倒すためにゲゲーベンに雇われた。屈強な体躯にテンガロンハット・マントの出で立ちで口が異常に大きいボクサーくずれ。本来は優しい性格だが、口の大きさを指摘されると我を忘れて相手に挑みかかる。自慢のパンチを酢堂に見切られた挙句、十七条拳法の前に沈む。
水斑蛇 (すいはんじゃ)
酢堂大雑らの刺客としてゲゲーベンが雇った家電三人衆の一人。女性で年齢は30歳を過ぎている。転入生として枕返高校に潜入するが、周りから中年と呼ばれる。元は陸軍中野予備校で学んでいたが、トラブルを起こして同期の仙拓鬼・嶺僧虎と共に脱走し、以後逃亡生活を続けている。
玉金坊 (たまきんぼう)
僧侶の姿をした30歳過ぎの男性。水斑蛇達との戦いでピンチを迎えた酢堂大雑達の前に突如現れる。陸軍中野予備校で水斑蛇達と同期だった。勉強はできなかったが超人的な体力を持っている。自己中心的な性格。
ナンヤネン
南蛮帝国の諜報部員養成所教官。タンクトップ姿で、顔から上半身に迷彩をほどこした筋肉質の男性。バゾクが幼い頃から諜報員として鍛えた。強烈な体臭が武器で、かつて多くのゲリラ達が脇の下に顔をうずめて神に召されたという。
バニー・キャラハン
南蛮帝国本部から新たに日本へ監査役として派遣された若い女性。黒いショートヘアーで黒い肌。足の指が異常に器用。相手を切り裂き電撃を放つ蹴り技で酢堂大雑達に襲いかかる。後に枕返高校に転入して番長になる。
縄田部 奈里満 (なわたべ なりま)
有川雄妻とバゾクが引っ越したマンションの隣人。過激なパンクファッションをした男性。野球盤が趣味の変人だが、自称カタギのサラリーマン。バゾクに中学への編入を勧める。
集団・組織
陸軍中野予備校 (りくぐんなかのよびこう)
『陸軍中野予備校』に登場する架空の予備校。昭和19年(1944年)大日本帝国の諜報員養成学校陸軍中野学校の質を向上させるべく酢堂大雑の祖父で、当時大日本帝国陸軍の少将だった酢堂綱正が設立した。酢堂大雑、有川雄妻、水斑蛇、玉金坊らが学び、高度な諜報術・戦闘術を身に着けた。
場所
南蛮帝国 (なんばんていこく)
『陸軍中野予備校』に登場する架空の帝国。古来から南蛮人と呼ばれていたのは、この秘密国家の人間達のことという。世界征服を企み、極東支部として商社オストワルド貿易を日本に設立してゲゲーベンらを送り込んだ。