概要・あらすじ
夏休みの終わり、高校1年生の女子、根持はしけは、級友の百年橋千景の兄が亡くなったことを知る。そして2学期。はしけは、プール授業が始まる前の更衣室で、千景の股間に男性器を発見する。驚いたはしけは、千景を保健室に連れていき、彼女に説明を求めた。千景によると、それは彼女の兄のものであり、百年橋家の専門医によって移植されたのだという。百年橋家は代々長男が家を継ぐのだが、千景の兄が子供をつくらないうちに亡くなってしまったために、男性器だけが千景に移されたのだ。股間に男性器をつけられた千景は、まったく落ち込んでいる様子もなく明るかった。とりあえず誰かと男の子を一人作れば、もとに戻してもらえるから、それまで「兄」との生活を楽しむという。千景は、兄の男性器を持つ自分が、実際に子供を作れるかどうか試してみたいと、はしけに協力を求める。親友の彼女を嫁にしようと企んでいたのだ。迫りくる千景を激しく拒否するはしけは、水の入ったバケツを千景に投げつけ、とりあえずは事なきを得る。こうして、ごく普通の女子高生、はしけと、死んだ兄の生殖器を受け継いだ千景の、ちょっと不思議な学園生活が始まった。
登場人物・キャラクター
根持 はしけ (ねもち はしけ)
高校1年生の女子。愛称は「ねもちん」。百年橋千景とは同じクラスで、親友でもある。千景の股間に男性器があることを知り、名門、百年橋家のおかしな風習やしきたりに巻き込まれていく。兄の男性器を移植された千景の正妻候補とされる。
百年橋 千景 (ひゃくねんばし ちかげ)
高校1年生の女子。根持はしけのクラスメートで親友。姫カットのロングヘアーが特徴。明るくて何事にもめげない性格。人がまだ自然と不可分だった時代から続く名門、百年橋家の子女だが、現在は没落して集合住宅に住んでいる。跡取りである兄が、子供を作らないうちに亡くなってしまったため、兄の生殖器を股間に移植される。親友のはしけを正妻にして、男の子を生んでもらおうと計画している。