あらすじ
第1巻
男子高校生の富士宮総司狼は、二人の強盗を斬り殺すが、自身も強盗に刺されて短い生涯を終えた。しかし神と名乗る存在によって、しゃべる大太刀「蛍丸」と、自らの命を奪った小太刀「桜」と共に異世界へと移住する。わくわくしながら異世界を行く総司狼は、メイドのような姿をした少女が野盗に襲われている場面に出くわすと、野盗を全員斬り殺し、システィナと名乗る少女の救出に成功。システィナは、神殿で英才教育を受けた戦うメイドさんのような「侍祭」という存在だという。その夜、総司狼は擬人化の能力によって美しい女性の姿となった蛍丸と一つになる。翌日、システィナは総司狼を主とする絶対服従契約を結び、三人での旅が始まるのだった。
登場人物・キャラクター
富士宮 総司狼 (ふじのみや そうじろう)
17歳の男子高校生。大太刀「蛍丸」を愛しており、いつも抱いて寝ていたほど。幼い頃から、悪と感じる者を人として見ない残酷なところがあり、どこか疎外感を感じながら生きていた。実家は家政婦がいるような裕福な家庭だったが、家を出ていった実の父親が仲間と共に、金に困って強盗に押し入り、富士宮総司狼は強盗と父親を斬り殺した。しかし、父親に小太刀「桜」で刺されて、総司狼も絶命。その際、「神」と名乗る存在によって、蛍丸と桜と共に異世界へと移住した。異世界でも学生服の姿のままで、刀を自由に振るえるこの世界は自分に合っていると感じている。異世界での職業は魔剣師。
蛍丸 (ほたるまる)
富士宮総司狼が愛用している大太刀。異世界ではしゃべることができ、さらに擬人化の能力によって美しい女性の姿となる。実は南北朝時代に作られて、1931年に国宝に指定され、太平洋戦争終戦時の混乱の中で行方不明となっていた名刀であり、700年近く生きている。刀収集癖のある総司狼の祖父が盗んだものらしい。擬人化した際は全裸だったが、鞘を着物に変えて身にまとう。3年間、毎日刀を振り、愛刀としていた総司狼をかわいく思っており、女性の姿となって総司狼と体を重ねた。
システィナ
異世界で野盗に襲われているところを、富士宮総司狼によって助けられた美少女。年齢は16歳で、メイドの格好をしている。神殿で英才教育を受けた戦うメイドさんのような「侍祭」という存在で、中でもシスティナは回復術、護衛術、交渉術をすべてマスターした聖侍祭にあたる。侍祭は契約を交わした相手との命令を履行しないと重い罰則が科せられる代わりに、各段に能力を向上させて戦うことができる。総司狼を主として契約を交わし、共に旅をすることになる。
その他キーワード
桜 (さくら)
富士宮総司狼の命を奪った小太刀。総司狼、蛍丸と共に異世界へと渡ってきた。まだ若く言語能力もないため、総司狼によって「桜」という名を与えられる。
クレジット
- 原作
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伏(龍)
- キャラクター原案
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POKImari
- 構成
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そよき
- 協力
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新紀元社
書誌情報
魔剣師の魔剣による魔剣のためのハーレムライフ 6巻 竹書房〈バンブーコミックス〉
第1巻
(2019-11-29発行、 978-4801967854)
第5巻
(2023-04-06発行、 978-4801980266)
第6巻
(2024-02-07発行、 978-4801982604)