あらすじ
孝士、寮母になる
中学1年生で12歳の南雲孝士は、誕生日に家を火事で失い、父親も失踪してしまう。頼れる人もなく、12歳にして住所不定となった孝士は、一人で生きていくことを決意するも、開始早々行き倒れ、そこにたまたま通りかかった和知みねるに拾われることとなる。みねるに連れられ星間女子大学の女子寮「女神寮」にやって来た孝士は、その境遇に同情したみねるに寮母をやってみないかと提案される。しかし、寮に暮らす早乙女あてなは大の男性恐怖症で、孝士の代わりに出て行ってしまう。家を失った悲しさを知る孝士は、あてなにその思いを味合わせないため、あてなを探し出し自分が出ていくことを伝える。そんな孝士の真摯な思いに、あてなは心動かされ、孝士を寮母として迎え入れる。こうして寮母となった孝士であったが、実は女神寮は個性的な人間ばかり集まる訳アリ物件で、孝士は忙しくも騒々しい寮母生活を始めることとなる。
幼馴染、寮にくる
南雲孝士が寮母としての生活に慣れ始めた頃、和知みねるは孝士が寮から学校に通えるように手続きを完了させる。みねるの気づかいに感謝しつつ、孝士は学校に復帰するも、そこで幼なじみの香炉野すてあに今まで何をしていたか詰問されてしまう。孝士は寮母をしていることをうっかり漏らしてしまい、孝士を心配したすてあは強引に女神寮を視察に訪れる。そして、すてあも女神寮の個性的な面々に振り回され、孝士を守るためにたびたび女神寮を訪れるようになる。
星間女子大、学園祭
南雲孝士は早乙女あてなに誘われ、星間女子大学で行われる学園祭、通称「星間祭」に行くこととなる。孝士は香炉野すてあを連れて星間祭を訪れるも、入り口ではさっそく、和知みねるが無許可で怪しい薬を売りさばく現場に遭遇。取り締まりによる騒動によって、孝士はみねるの怪しい薬による騒動に巻き込まれてしまう。学祭見物もままならぬ状況となるが、八月朔日せれねが現れ、謎のパワーで騒動を鎮める。その後、孝士は学祭見物を再開するが、荷物に紛れ込んでいたみねるの薬をお茶と間違えて飲んだことで、またしても薬による騒動に巻き込まれてしまう。こうして星間祭は、騒がしく過ぎ去っていくのだった。
女神寮の大晦日
ドタバタと慌ただしい日々も過ぎ去り、気づけば南雲孝士たち女神寮の面々は年の瀬を迎えていた。女神寮の住人の一人である戦咲きりやは、周囲からかっこいい女子として評判だったが、内心ではかわいいものにあこがれており、もやもやした気持ちを抱えていた。そんなきりやは実家が道場で、毎年、年末は門下生のためのクリスマス会などで大忙しだったが、今年に限って家族がみんな用事が立て込み、たった一人でクリスマス会を切り盛りすることとなる。忙しいきりやを見かねて孝士と早乙女あてなは協力を申し出るも、あてなは体調不良で当日にドタキャン。八月朔日せれねがあてなの代理で手伝い、クリスマス会は大騒ぎとなったものの無事に成功する。きりやは孝士との交流で自分のイメチェンを前向きに考え始めるも、大晦日(おおみそか)、知り合いに巫女(みこ)のバイトのピンチヒッターを頼まれ、神社で巫女をすることとなる。しかし、そこで巫女じゃなくサムライのようだと言われたのが、またしてもきりやの心を揺さぶってしまう。かわいい自分にはなれないと暗い気持ちを抱えるきりやであったが、孝士の励ましによって明るい気持ちとなり、新たに迎える1年を前向きに受け入れるのだった。
3月、それぞれの変化
新しく迎えた1年も、相変わらず賑(にぎ)やかに過ごしていた女神寮の住人たちであったが、そんな中でも少しずつ変化の波が訪れていた。現在、和知みねるは大学4回生で、もうすぐ卒業がせまっていた。それを知った南雲孝士たちはさびしく思いつつも、温かく送り出すことを決意。寮のみんなはトラブルメイカーであるものの、意外としっかり者なみねるに、今まで助けられたことに改めて感謝しつつ、送り出す準備を始める。しかし実はみねるは4月から「大学院生」になるだけで、寮を出ていくつもりはなかった。フレイはそのことを知りつつも、黙っていたため、からわれていたことに気づいた孝士はフレイに詰め寄る。しかしみねるはそんな彼らを見て、自分でも気づかないうちに女神寮に強い愛着を持っていたと、笑みを浮かべるのだった。
新たな二人、現る
春を迎え、南雲孝士たちは新たな学年となるが、寮母と学生の二足のわらじは多忙を極めていた。騒々しい寮では満足に勉強もできないため、孝士は空いた時間を使って図書館で勉強していた。そんなある日、孝士は図書館で女子大生の凪野たきり、神楽うずめと出会う。見た目は強気系ギャルながら意外と面倒見のよいたきりと、見た目は清楚(せいそ)系ながらどこか妖しい雰囲気を漂わせるうずめという、見た目と中身が正反対の二人に孝士は翻弄されつつも、彼女たちと交友を重ねる。そんな中、うずめとたきりは、女神寮の住人と孝士の関係にも変化のきっかけをもたらすのだった。
波乱を呼ぶ電話
南雲孝士が女神寮に来て1年が経ち、孝士は寮母としての生活も板についてきた。女神寮の住人たちとの日々にも充実感を感じていたある日、孝士のもとに香炉野すてあから1本の電話が掛かってくる。すてあから行方不明だった孝士の父が孝士を探していると連絡を受け、孝士は女神寮を離れるか迷うこととなる。女神寮の面々もそれを知り、孝士がいなくなることにショックを受ける。孝士も住人たちもお互いに遠慮し、父親のもとに帰るのが最善だと考えるが、今まで積み重ねた思いに素直になり、孝士は女神寮に寮母として留まることを決意する。その思いを孝士は父親に伝えようとするが、その直前に父親は再び失踪。結局、電話1本から始まった波乱はあっさり収まり、孝士は寮母生活を続けていくこととなる。
メディアミックス
テレビアニメ
2021年7月から9月にかけて、本作『女神寮の寮母くん。』のテレビアニメ版『女神寮の寮母くん。』がTOKYO MX、BS11、AT-Xほかで放送された。制作はアスリードが担当した。キャストは、南雲孝士を山田美鈴、メインヒロインの早乙女あてなを七瀬彩夏、戦咲きりやを村井理沙子が演じている。TVアニメ版は放送局や配信サイトによって3バージョンあり、作中のセクシーなシーンを規制した「風紀まもるくん修正バージョン」、規制を一部解除した「風紀まもるくんシースルーバージョン」、規制をほぼ解除した「風紀まもるくん無修正バージョン」が存在する。なお「風紀まもるくん」は作中であてなが作ったキャラクターで、風紀を守るために女性の下着や裸体が映るシーンで、それを隠すために現れる。漫画版ではあてなが風紀まもるくんのステッカーを作成し、手動で隠す形で出現した。
登場人物・キャラクター
南雲 孝士 (なぐも こうし)
女神寮で寮母として働く少年。登場時点では中学1年生で、年齢は12歳。誕生日は3月10日、血液型はA型。線の細い中性的な美少年で、誠実な性格のしっかり者。幼い頃から身の回りのことは自分でしてきたため、家事全般も得意。12歳の誕生日に家が焼失し、孝士の父は無責任にもそのまま失踪する。一人暮らしを始めようとするものの、行き倒れたところを和知みねるに拾われ、女神寮で寮母として働くこととなる。女神寮の人間の大半が家事ができないため、炊事や洗濯、掃除全般をこなしている。また、個性的な住人に振り回されることも多く、その結果、エッチなトラブルに巻き込まれる。香炉野すてあとは幼なじみの関係で、彼女からは好意を抱かれている。男性恐怖症の早乙女あてなからは当初は警戒されていたが、その誠実な人柄からすぐに信頼されるようになる。家が焼失した経緯や過去の経験から「居場所を失う」ということに強い恐怖を抱いており、女神寮の住人を異性として意識しつつも、それを表に出さないようにしている。見た目が美少年であるため、フレイからはよくコスプレに付き合わされたりしている。また女子大に進入するには女装しなければならないとフレイに吹き込まれ、忘れ物を届ける際に女子大を訪れて以降、何度もフレイによって女装させられている。女装姿はかなり完成度が高く、女子大生からもかわいいと評されている。
早乙女 あてな (さおとめ あてな)
私立星間女子大学に通う女性。家政学部児童学科に在籍。女神寮の205号室の住人。登場時点では大学1回生で、年齢は19歳。誕生日は4月26日、血液型はB型。桃色の髪をストレートロングに伸ばしている。青い瞳を持つ美女で、豊満なスタイルの持ち主。女神寮の中では穏やかで生真面目な性格をしているが、女系家族の箱入りお嬢様で、男性と接してこなかったため、極度の男性恐怖症を患っている。男性が近づくだけで鼻血を流して倒れるほど重症なうえに、その容姿から男性に言い寄られやすいため、男性嫌いに拍車がかかる悪循環に陥っている。そのため女子大に進学し、女性限定の寮に住むことになったが、前の寮は男子の連れ込みが横行していたため、自分から退寮を決意。和知みねるに誘われる形で女神寮に住み込み始めたものの、みねるが南雲孝士を連れて来たため、入れ替わる形で退寮しようとする。しかし孝士が過酷な境遇にもかかわらず、寮母としての生活を捨て、自分のことを気づかってくれたことで、孝士の存在を受け入れ、寮生活を共にするようになる。孝士との交流を通じて男性恐怖症に向き合うようになり、少しずつ改善に向かっている。ナンパされた際に孝士に守られ、その際に「姉貴」と呼ばれたことで、孝士を弟のように思うようになる。その後は孝士を姉として守ることを決意し、孝士を異性として意識し始めている。
戦咲 きりや (せんしょう きりや)
私立星間女子大学に通う女性。文学部日本文学科に在籍。女神寮の203号室の住人。登場時点では大学2回生で、年齢は19歳。誕生日は8月23日、血液型はA型。燃えるような紅い髪をショートカットに整え、すらっとした体型の長身美女。その凛々(りり)しい佇(たたず)まいからイケメン系女子として大学内でカリスマ的な人気を誇る。一人称は「ボク」で、さわやかで快活な性格をしている。実家は武道の道場を開設しており、戦咲きりやもかなりの武道の腕前を持つ。弟と妹がいるためか面倒見がよく、南雲孝士のこともすぐに弟のようにかわいがるようになる。学校ではイケメン系女子、家では面倒見のよい姉で通っているが、実は少女漫画が好きで、乙女チックなものにあこがれている。しかし、少女漫画のラブシーンを読んで、照れのあまり手が出る武道系女子でもあるため、少女漫画を読むたび寮を壊す迷惑な一面もある。イケメンとして扱われるのを満更でもないと思っているが、実は乙女チックなものは自分には似合わないという悩みを抱えている。ふつうの女の子のようにかわいい格好をしたいと思っているが、勇気を持てずに一歩を踏み出せずにいたが、孝士に説得され徐々にイメチェンに前向きな思いを抱くようになる。また、それに伴って少しずつ孝士を異性として意識し始めている。
和知 みねる (わち みねる)
私立星間女子大学に通う女性。理学部物質生物化学科に在籍。女神寮の201号室の住人で寮長も務めている。登場時点では大学4回生で、年齢は21歳。誕生日は9月30日、血液型はO型。緑色のロングヘアで、赤縁の眼鏡をかけている。破天荒なトラブルメーカーで、よく怪しげな研究をしたり、自作の薬で問題を起こしているため、「歩く毒ガス発生器」「毒女」の異名で呼ばれ、危険物扱いされている。また裸族で、寮の中では下着姿や裸に白衣を羽織っただけの姿でウロウロしているため、周囲からしばしば注意されることもある。好奇心旺盛な性格で、おもしろいものが大好きなため、生き倒れていた南雲孝士を興味本位で拾って持ち帰った。その後、彼の境遇に同情し、女神寮の寮母に推薦した。基本的に自由人ながら面倒見がよく、孝士が中学校に再び通えるように働きかけたり、孝士の給料も身銭を切って払ったりしている。なんらかの方法で稼いでいるらしく、寮の部屋を研究室に改装したり、経済的には不自由していない。大学卒業後は、大学院に進学して女神寮に引き続き住んでいる。
八月朔日 せれね (ほずみ せれね)
私立星間女子大学に通う女性。家政学部食物学科に在籍。女神寮の物置部屋の住人。容姿端麗で、雪のように白い髪をボブカットにしている。いつも体操服にブルマを身につけ、その上にジャージを羽織っている。いつも無表情で感情表現が乏しく、ミステリアスな雰囲気を漂わせている。非常に謎多き人物で、年齢や学年は不明。誕生日は10月1日だが、それ以外のプロフィールもほぼ不明となっている。一人称は「せれね」で、単語を淡々と出すようなしゃべり方をする。大学にもあまり出席しないことから、一部ではUMA扱いされており、朝見たら幸運に恵まれるというジンクスまで生まれている。電波系な言動が多く、「月の力」に満ちた女神寮に入り浸り、大学以外の場所に行くのを好まない。また女神寮の物置部屋を自室としており、部屋には大量のゴミを集めている。ゴミは八月朔日せれねいわく、月面テクロノジー施工のために必要な「セグメント」らしく、周囲からはゴミ扱いされても必要なものと言って憚(はばか)らない。あまりに怪しい言動ながら、本当に不思議な力を持ち、戦咲きりやが寮の壁や床を壊した際には元通りに復元したり、星間祭で暴徒と化した学生を一瞬で鎮圧したりしている。大学と女神寮以外の、月の力が届かない場所にはいけなかったが、孝士が月と星空がプリントされた日傘をプレゼントして以降は遠出できるようになった。女神寮の住人を「従者」と定めており、孝士も新たな従者として定めている。力を使った際には大きく消耗するが、従者とキスをすることで力を取り戻せる。言動が突飛で我が道を往(ゆ)くが、その自覚はあり、そんな自分を受け入れてくれる孝士や、女神寮の住人を大切に思っている。またブルマ姿も本人的にはふつうの格好という認識で、子供からおかしな格好と突っ込まれた際には大きく動揺し、ふつうの服を買いに行っている。
フレイ
私立星間女子大学に通う女性。家政学部被服学科に在籍。女神寮の202号室の住人。登場時点では大学3回生で、年齢は20歳。誕生日は12月12日、血液型はB型。緑がかった金髪を長く伸ばし、右目を隠れるようにセットしている。コスプレイヤーでいつもゴシックドレスを着て、よくアニメやゲームのキャラクターのコスプレをしている。ちなみに「フレイ」はコスプレイヤーとして活動する際の名前で、本名は不明。基本的に人付き合いがいいが、一歩引いた部分が多く、あまり本心を見せることはない。南雲孝士に対しても、年上の異性としてからかうことが多く、彼と周囲の関係を微笑(ほほえ)ましく見ている。実は本来は思ったことをズバズバ言う快活な性格だったが、昔、その物言いで盛大に失敗した経験がある。その失敗から一歩引いて接するようにしているため、右目を隠しているのは、人と一線引いて接するという気持ちの表れとなっている。孝士に対しては少しずつ心を許すようになり、彼が思い悩んでいる際には、髪のセットを変えて両眼をあらわにし、本心で語って孝士の中の思いを確固としたものにした。
香炉野 すてあ (こうろや すてあ)
南雲孝士と保育所からの幼なじみで、同じ中学生に通う少女。登場時点では1年生。茶色ロングヘアを、二つ結びにセットしている。一人称は「オレ」で、強気な性格をしている。熱に対して非常に敏感な体質で、暑いのが苦手。また他人の体温すら苦手としており、人に触れられるのを極端に嫌う。その体質から孤立しがちだったが、孝士のお陰で孤独から救われた過去がある。このため孝士に好意を抱いているが、その性格から素直になれず、照れ隠しに殴ったり蹴ったりするなどツンデレ的言動を取ることが多い。また、熱がこもるにもかかわらず髪を伸ばしているのは、孝士の初恋の相手が髪の長い女性だったためで、一途(いちず)に彼を思い続けている。孝士に対しては厳しい物言いや暴力的な行動が目立つが、根は常識人でツッコミ気質なだけ。そのため家が火事となった孝士を心配しており、彼が女神寮で寮母となった際には心配して寮を訪れている。個性的な女神寮の住人に対してはツッコミすることが多いが、態度が悪い自分に対しても気づかってくれる住人たちとは仲よくなっていく。ふだんは男っぽい言動が多いが、実はかわいいもの好きで、メイド服やコスプレに興味がある。
凪野 たきり (なぎの たきり)
私立星間女子大学に通う女性。家政学部住居学科に在籍。金髪ショートカットで、ギャル風ファッションを身にまとっている。一人称は「ウチ」で、強気で威圧的な雰囲気を漂わせており、初対面の人からは怯(おび)えられることが多い。しかし実際は人当りがよく、面倒見のよい性格で、困っている人を見かけるとさりげなく助ける気遣い上手な一面を持つ。また、見た目に反して意外にも勉強が得意で、南雲孝士が図書館で勉強していた際、問題が解けず悩んだ彼に助け船を出して知り合う。神楽うずめとは友人関係で「ナギちゃん」と呼ばれているが、彼女からは用心棒扱いされたり、からかわれたりするなど、ツッコミ役に回ることが多い。
神楽 うずめ (しがらき うずめ)
私立星間女子大学に通う女性。家政学部住居学科に在籍。艶のある黒髪をロングヘアにしている。容姿端麗で口元にホクロがあり、お淑(しと)やかで清楚な雰囲気を漂わせている。南雲孝士が思わず見惚(ほ)れるほどの美女だが、男あさりが趣味らしく、妖しい色香をまとっている。孝士とは図書館で出会って彼を気に入り、その色香で誘惑してくるため、孝士からは苦手意識を持たれている。凪野たきりとは友人関係でいっしょにいることが多く、その言動でたきりを振り回している。
健斗 (けんと)
中学1年生の少年。南雲孝士のクラスメイトで、ソバカスのある顔立ちをしている。陸上部に所属しており、足が非常に速い。友達思いな優しい性格で、孝士が流行りについていけず、クラスメイトの話題に置いてけぼりなのを見かねて、家に誘ってゲームで遊んでいる。孝士のことは、中学生にしては枯れており、「オカンの匂い」がすると評した。星間女子大学に通う姉がおり、暴虐な姉によく虐げられている。
健斗の姉 (けんとのあね)
私立星間女子大学に通う女性。健斗の姉。オカルト研究部に所属しており、八月朔日せれねをUMAと認識して追いかけ回している。女装した南雲孝士にも何度か出会っており、孝士が健斗に連れられて家に遊びに来た時に再会した。孝士が女装していることに気づき、彼に強い興味を抱くようになる。その後もたびたび孝士の前に現れ、彼に女装させようとしたり、ボディタッチしておもしろがっている。
孝士の父 (こうしのちち)
南雲孝士の父親。無責任な性格で、家が火事になったあと失踪し、孝士のこともそのまま放置した。1年後、金の工面ができた際には、孝士に自分のもとに来るかと尋ね、大きな騒動を巻き起こす。しかしその後、資金をさらに増やそうとしてギャンブルに手を出して散財し、再び失踪した。