鴨乃橋ロンの禁断推理

鴨乃橋ロンの禁断推理

『家庭教師ヒットマンREBORN!』完結後、約8年ぶりの週刊連載となる天野明の作品。探偵養成学校BLUEで将来を有望視されながら、致命的な欠陥によって探偵行為を禁止されていた鴨乃橋ロンと、捜査一課の落ちこぼれ刑事・一色都々丸(トト)が事件解決に挑む物語。BLUEでの連続殺人事件やクルーズ船での密室殺人など、さまざまな事件に挑戦する中で、ロンの過去やBLUEの真相が明らかになっていく。本作は本格ミステリー漫画であり、ロンとトトという対照的な凸凹コンビの活躍や、次々と発生する事件をキレ味鋭い推理で解決していくテンポのよいストーリー展開が特徴となっている。集英社「少年ジャンプ+」2020年45号(10月11日)より連載。2021年、「次にくるマンガ大賞」 Webマンガ部門14位に選出された。テレビアニメ化され、第1期が2023年10月から12月まで、第2期が2024年10月から12月まで放送された。また、2024年11月には舞台が上演された。

正式名称
鴨乃橋ロンの禁断推理
ふりがな
かものはしろんのきんだんすいり
作者
ジャンル
推理・ミステリー
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊17巻
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作品の概要

基本情報

『家庭教師ヒットマンREBORN!』完結後、約8年ぶりの週刊連載となる天野明の作品。

要旨と舞台設定

世界最高峰の探偵養成学校BLUEで将来を有望視されながら、致命的な欠陥があって探偵行為を禁止されていた鴨乃橋ロンと、警視庁捜査一課の落ちこぼれ刑事・一色都々丸(トト)。そんな、訳あり探偵・ロンと、マヌケだがピュアな刑事・トトのコンビが事件解決に挑む姿を描く。

ストーリー展開

ロンとトトは、閉ざされた探偵養成学校BLUEでの連続殺人事件や、クルーズ船での密室殺人など、複雑な謎に立ち向かう。また、事件解決の過程で、ロンの過去や、BLUEの真相も徐々に明らかになっていく。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、ロンとトトという対照的な凸凹コンビを主人公にした本格ミステリー漫画である。次々と発生する事件をキレ味鋭い推理で解決していく、テンポのよいストーリー展開が魅力の一つである。

連載状況

集英社「少年ジャンプ+」2020年45号(10月11日)より連載。

受賞歴

2021年「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門14位。

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期『鴨乃橋ロンの禁断推理 1st Season』:2023年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送。制作はディオメディア。主人公の鴨乃橋ロンを阿座上洋平、一色都々丸を榎木淳弥が演じる。

第2期『鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season』:2024年10月から12月まで放送。

舞台

『舞台「鴨乃橋ロンの禁断推理」』:2024年11月上演。

あらすじ

探偵養成学校BLUEの新入生の鴨乃橋ロンは、永遠に解けないといわれた殺人事件をあざやかに解決。教師たちに「彼が卒業したら世界中から未解決事件が無くなる」と言わしめた。ロンも自らの類いまれなる才能を自負し、生涯を探偵に捧げることを宣言するのであった。それから5年後の東京、警視庁捜査一課。落ちこぼれの若手刑事、一色都々丸(トト)は、連続殺人事件の捜査から外されそうになる。そろそろ活躍しないと、捜査一課から飛ばされる。焦ったトトは、総務課の先輩キクさんの勧めで、現在はマンションの管理人をしているという、鴨乃橋ロンを訪ねる。管理人室に住むロンは、ボサボサ頭に死んだ魚よりも艶のない目をしていた。ある事情で、失意のどん底にあるというロンは、外部の情報をいっさい遮断し、管理人室でひたすら怠惰な日々を過ごしていた。その様子を見たトトは、「こんなヤツにロクな推理ができるわけがない」と帰ろうとする。しかし、ロンは、トトの肩に付いた松の花粉、ポケットの缶コーヒーと小銭から、彼が若菜神社に行き、賽銭を投げて神頼みしたことをズバリと言い当てた。それだけではなく、トトの言動から、彼が祖父母に育てられたこと、さらにここに来た目的までも、すべてお見通しだった。ロンの才能に驚いたトトは、あらためてロンに協力を要請する。探偵として致命的な欠陥を抱えていることを理由に、ロンは協力を断るが、最終的にはトトの熱意に負け、事件解決へと乗り出す。こうして、訳ありの天才探偵ロンと、間抜けでピュアな熱血刑事トトのコンビが誕生した。

登場人物・キャラクター

鴨乃橋 ロン (かものはし ろん)

探偵養成学校BLUEで、解けない謎はないといわれていた天才青年。シャーロック・ホームズの子孫。ボサボサ頭で、左の首筋に「96」と読める傷がある。自覚と記憶なく、犯人を死に追い込むという致命的な欠点があり、事件解決率は100%だが、犯人検挙率は0%だった。BLUE在学中、犯人七人を殺害した疑いを持たれた「血の実習事件」を起こし、探偵資格を剥奪されたうえ、学校も追放される。以後、生きがいである謎解きと事件解決を禁止され、世捨て人のような生活を5年間続ける。間抜けだがピュアな一色都々丸と出会い、彼を傀儡に、再び難事件を解決していく。正体を隠すため「南蛮鴨夫」の偽名を使って行動することが多い。黒蜜が大好物。

一色 都々丸 (いっしき ととまる)

警視庁捜査一課の若手男性刑事。熱意だけはあるが、素直すぎて失敗することが多く、上司からは戦力外と見られている。総務課のキクさんに紹介され、鴨乃橋ロンと出会う。ピュアでマヌケなところをロンに評価され、彼のパートナー、もしくは傀儡として、事件解決に臨むことになる。愛称は「トト」。

雨宮 (あまみや)

警視庁捜査一課の刑事。一色都々丸の上司で、口紅が濃い美女。将来は警視総監になるのが夢。事件現場に現れた鴨乃橋ロンが、犯人を追い詰める姿を見て好意を抱く。ただし、ロンの正体と本名を知らず、都々丸から知人の「南蛮鴨夫」だと聞かされている。

シュピッツ・ファイア

探偵養成学校BLUE「追跡学」教官で、細身の若い男性。鴨乃橋ロンが、禁じられてる探偵行為をしていないかどうか、調査のために来日。しかし、ロンの推理力を目の当たりにして、考えを変更。失踪した自分の家族の謎を解くために、ロンと協力関係を築こうとする。

書誌情報

鴨乃橋ロンの禁断推理 17巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2021-02-04発行、 978-4088825649)

第7巻

(2022-08-04発行、 978-4088832074)

第8巻

(2022-11-04発行、 978-4088832982)

第9巻

(2023-01-04発行、 978-4088833514)

第10巻

(2023-04-04発行、 978-4088834733)

第11巻

(2023-07-04発行、 978-4088836157)

第12巻

(2023-10-04発行、 978-4088837321)

第13巻

(2024-03-04発行、 978-4088838618)

第14巻

(2024-06-04発行、 978-4088840833)

第15巻

(2024-10-04発行、 978-4088842318)

第16巻

(2025-02-04発行、 978-4088844404)

第17巻

(2025-06-04発行、 978-4088845531)

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