金田一37歳の事件簿

金田一37歳の事件簿

さとうふみやの『金田一少年の事件簿』の続編。前作から20年が経過して社会人となった37歳の金田一一が、再びさまざまな怪事件に巻き込まれ、その謎に挑む姿を描くミステリー。前作の登場人物も、時間の経過により立場を変えて再登場する。講談社「イブニング」2018年4号から2023年6号まで連載。同誌の休刊に伴い、講談社「コミックDAYS」に移籍し2023年4月26日より配信。

正式名称
金田一37歳の事件簿
ふりがな
きんだいちさんじゅうななさいのじけんぼ
原作者
天樹 征丸
漫画
ジャンル
推理・ミステリー
レーベル
イブニングKC(講談社)
巻数
既刊17巻
関連商品
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あらすじ

歌島ツアー殺人事件

音羽ブラックPR社に勤めるサラリーマンの金田一一は、名探偵の祖父を持ち、自身も高校生当時はさまざまな怪事件を解決に導いて来た。だが37歳となった現在では、しがないサラリーマンとして日々を過ごしており、社内でも万年主任として疎んじられていた。ある日、金田一は上司からお見合いパーティーのイベントを仕切るように命じられる。部下の葉山まりんと共にイベントの準備を進める金田一だったが、このイベントが行われる歌島はかつて自身がかかわった殺人事件の舞台となった島だった。悪い予感を覚える金田一だったが、そんな金田一の不安をよそにイベントが開始される。やがて、金田一の不安は現実のものとなり、イベントの参加者は「ファントム」と名乗る謎の人物によって、次々と殺害されていく。

登場人物・キャラクター

金田一 一 (きんだいち はじめ)

広告代理店「音羽ブラックPR社」に勤めるサラリーマンの男性。戦後間もない頃に活躍した名探偵を祖父に持ち、自身も高校生当時は数々の難事件を解決に導いて来た。37歳となった現在は、もう謎は解きたくないと思いながら惰性に流された日々を過ごし、万年主任としての生活に甘んじている。かつて自身がかかわった殺人事件が起こった歌島を舞台としたイベントに参加する事になり、再び事件に巻き込まれていく。

葉山 まりん (はやま まりん)

「音羽ブラックPR社」に勤める女性。金田一一の部下。旅行が好きで、さまざまな場所に行く事ができるという理由から「音羽ブラックPR社」に入社した。金田一が担当するイベントで彼を補佐する事が主な仕事となっている。殺人事件が発生した際には謎解きを行う金田一をサポートし、事件解決の手助けを行う。

佐木 竜二 (さき りゅうじ)

金田一一の高校時代の後輩の男性。高校時代からビデオカメラでの映像撮影が趣味で、その趣味が高じて現在は大手映像制作会社で課長を務めている。村上草太と共に金田一の飲み友達として、たびたび悩み相談を受けている。

村上 草太 (むらかみ そうた)

金田一一の高校時代からの友人の男性。現在は地方信用金庫に勤めている既婚者で、子供が二人いる。佐木竜二と共に金田一の飲み友達として、三人で飲む事が多い。

剣持 勇 (けんもち いさむ)

金田一一の知人の男性。かつて警視庁捜査一課の刑事として、金田一と共に数々の怪事件を解決して来た。現在は警察を退官しており、悠々自適の日々を過ごしているが、警察内部には太いパイプを持っており、刑事としての魂は今もなお健在。歌島で起こった殺人事件に巻き込まれた金田一から要請を受け、彼に協力する。

明智 健吾 (あけち けんご)

警視長の男性。警察内部でも相当な地位にあり、金田一一に匹敵するほどの洞察力を持っている。金田一が高校生の当時からの知り合いで、共に事件解決に取り組む事も多かった。警視長となった現在では、警察はもちろん自衛隊とも深いつながりを持っている。

高遠 遙一 (たかとお よういち)

かつて「地獄の傀儡師」を名乗り、数々の殺人や犯罪を手がけて来た男性。高校時代の金田一一とも何度か顔を合わせた事があり、金田一にとって宿敵ともいえる人物。現在は拘置所で勾留されているが、多くの信奉者が外部に存在し、中には麻生早苗のように「弟子」と認定された者もいる。

麻生 早苗 (あそう さなえ)

歌島で開催されたお見合いパーティーの参加者の女性。これまでに多くの男性を保険金目的で殺害して来た経歴を持っており、新たなターゲットを求めてお見合いパーティーに参加した。高遠遙一と過去に出会っており、彼から「弟子」として認められ、犯罪についての技術をレクチャーされた事がある。その技術を駆使して歌島での連続殺人を繰り返すが、金田一一に阻まれる。

七瀬 美雪 (ななせ みゆき)

金田一一の幼なじみの女性。かつては金田一のパートナーとして何度も金田一の事件解決をサポートして来た。現在は国際線のチーフパーサーとして世界中を飛び回る生活を送っているが、金田一とはたびたび連絡を取り合っている。

場所

歌島 (うたしま)

南伊豆の沖合に浮かぶ島。とある資産家が開業したホテル「オペラ座館」が建っていた場所であり、高校生当時の金田一一が巻き込まれた殺人事件の舞台でもある。現在ではオペラ座館は取り壊され、リゾートホテルに建て替えられている。37歳になった金田一は歌島で行われるお見合いパーティーを仕切る事になり、再びこの島を訪れた。

クレジット

原作

前作

金田一少年の事件簿 (きんだいちしょうねんのじけんぼ)

後に長期シリーズ化される『金田一少年の事件簿』シリーズ1作目。さとうふみやが作画、case2巻までは金成陽三郎が原作、それ以降は天樹征丸(樹林伸)が原作・原案を務める。高校生の金田一一が遭遇する難事件... 関連ページ:金田一少年の事件簿

金田一少年の事件簿R (きんだいちしょうねんのじけんぼりたーんず)

『金田一少年の事件簿』の続編。名探偵金田一耕助を祖父に持つ高校2年生の少年、金田一一が、大がかりな復讐殺人のトリックを次々と暴いていくミステリー漫画。複数の事件で宿敵、高遠遙一の存在が背後に浮かび上が... 関連ページ:金田一少年の事件簿R

続編

金田一少年の事件簿30th (きんだいちしょうねんのじけんぼ さーてぃーす)

ミステリー漫画や推理漫画の金字塔として知られる、さとうふみやの代表作である「金田一少年の事件簿」シリーズの連載30周年を記念した作品。過去の「金田一少年の事件簿」シリーズと同様に、多数のミステリー作品... 関連ページ:金田一少年の事件簿30th

関連

明智警部の事件簿 (あけちけいぶのじけんぼ)

「金田一少年の事件簿」シリーズのスピンオフ作品で、漫画は『トモダチゲーム』などで知られる佐藤友生が担当。舞台となるのは『金田一少年の事件簿』の数年前で、明智健悟の警部時代に焦点を当て、明智が部下の小林... 関連ページ:明智警部の事件簿

金田一少年の一泊二日小旅行 (きんだいちしょうねんのいっぱくふつかのしょうりょこう)

さとうふみやの『金田一少年の事件簿』のスピンオフ作品。原作で事件を解決したあと、一泊二日旅行に出掛けた先で、金田一一と七瀬美雪が新たな騒動に巻き込まれる姿を一話完結で描いたコメディ作品。「マンガボック... 関連ページ:金田一少年の一泊二日小旅行

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 (きんだいちしょうねんのじけんぼがいでん はんにんたちのじけんぼ)

さとうふみやの『金田一少年の事件簿』で起こったさまざまな事件を、それぞれの犯人の視点から描いたスピンオフ作品。異なる動機とトリックを持ちながら、それらすべてを金田一一に見抜かれてしまった犯人達の物語が... 関連ページ:金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿

書誌情報

金田一37歳の事件簿 17巻 講談社〈イブニングKC〉

第1巻

(2018-06-15発行、 978-4065116876)

第2巻

(2018-10-23発行、 978-4065133637)

第3巻

(2019-02-22発行、 978-4065147344)

第4巻

(2019-06-21発行、 978-4065161760)

第5巻

(2019-10-23発行、 978-4065173343)

第6巻

(2020-03-23発行、 978-4065185759)

第7巻

(2020-06-23発行、 978-4065199060)

第8巻

(2020-10-23発行、 978-4065208519)

第9巻

(2021-04-23発行、 978-4065225981)

第10巻

(2021-06-23発行、 978-4065240434)

第11巻

(2021-10-21発行、 978-4065250686)

第12巻

(2022-04-21発行、 978-4065270165)

第13巻

(2022-06-22発行、 978-4065280942)

第14巻

(2023-09-22発行、 978-4065328361)

第15巻

(2024-01-23発行、 978-4065342954)

第16巻

(2024-06-21発行、 978-4065358436)

第17巻

(2024-10-22発行、 978-4065370292)

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