3万3千平米

3万3千平米

土地を買うことが夢の、しがないサラリーマンが、奇妙な事件に遭遇する。平凡な小市民の悲哀と、意外な発想のもとに訪れる結末を描いた異色作。「ビッグコミック」1975年8月10日号に掲載された作品で、『藤子・F・不二雄異色短編集1 ミノタウロスの皿』に収録されている。

正式名称
3万3千平米
ふりがな
さんまんさんぜんへーべー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

平凡なサラリーマンの寺主春男の夢は、土地を買って家を建てること。しかし優柔不断な性格から、土地を思い切って買うことに踏み切れないでいる。そんなある日、寺主の借家に、「開発局の用地課員」を名乗る奇妙な男性が現れ、持っているはずのない「一万坪の土地」を売って欲しいと懇願される。

登場人物・キャラクター

寺主 春男 (じぬし はるお)

平凡な中年のサラリーマンの男性。妻と息子と3人暮らしをしている。土地を買って広い家に住むことが夢だが、優柔不断で、小さな土地を買うのにも躊躇している。用地課員を名乗る男性が現れてから、平穏な日常が崩れ始める。

用地課員 (ようちかいん)

「開発局の用地課員」を名乗る奇妙な男性。寺主春男の自宅に突然現れ、「空港開発のためにあなたの1万坪の土地を売って欲しい」と依頼する。当然寺主は相手にしないが、その後も寺主につきまとって、土地を売却するよう懇願し続ける。

安田 (やすだ)

不動産屋の男性。寺主春男の友人。寺主に土地を紹介し、購入を勧めている。かなりはっきりとものを言うため、寺主の気分を害することも多い。しかし、そこには、優柔不断な寺主に決心を促すための安田なりの想いが隠されている。

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