いつか好きだと言って

いつか好きだと言って

かつて共同研究を行っていた研究所員たちが、情報探査用人型と呼ばれるアンドロイドの性能を競わせる勝負を行うが、接触した2体の情報探査用人型たちは互いに惹かれ合うようになっていく。1993年12月から5月にかけて作者水城せとなが頒布した上下巻の同人誌を、芳文社から花音コミックスとして出版した作品。

正式名称
いつか好きだと言って
作者
ジャンル
BL
 
その他SF・ファンタジー
 
同性愛
レーベル
花音コミックス(芳文社)
関連商品
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概要・あらすじ

東京が西と東に別れ、敵国となって暮らしている世界。西東京で情報探査用人型の研究所員として働く千茅は、かつての共同研究者である河野拓哉が、東東京の研究所員となっていたことを知り愕然とする。さらに2人はお互いの情報探査用人型の性能を競わせる勝負に挑むことになる。だが、国の威信を賭けて勝負に駆り出された情報探査用人型トパーズは、相手のプラチナと接触を重ねるうちに親しみを覚えるようになっていく。

登場人物・キャラクター

トパーズ

西東京にある西東京陸軍特殊工学研究所で製造された、情報探査用人型と呼ばれるアンドロイド。番号はS-EX:0020で、容姿は若い男性の姿をしている。また試作段階のため、敵国の東東京の同型人型と勝負し、勝利することで本採用が決まることになっている。勝負のためプラチナと出会うが、彼と接するうち次第に親しくなり「好き」という気持ちについて考えるようになる。 勝負に負けた場合は廃棄処分が決まっている。

プラチナ

トパーズが勝負することになった東東京製の情報探査用人型。番号はS-EX:0018で、トパーズ同様容姿は若い男性の姿をしている。機種はトパーズと同じだが、プログラムした人間の意向の差異により、トパーズより人間らしい性格をしている。早く勝負のかたをつけるため、すぐさま正体を明かしトパーズに積極的に接触して来る。 トパーズ同様、勝負に負けた場合は廃棄処分が決まっている。

千茅

西東京にある西東京陸軍特殊工学研究所に勤めるトパーズを製造した研究所員。かつては河野拓哉とともに研究を行っていたが、3年前の彼の突然の失踪後は1人で研究を続けていた。人型を人間そっくりに作っても、彼らに感情が生まれることはなく、当然喜びを感じることもないと考えている。河野の裏切りにあっても、なお彼を信じ続けており、再会に激しく動揺している。

河野 拓哉

千茅と共に情報探査用人型の研究を行っていた男性。3年前に突如失踪したのち、敵国東東京の研究所員として千茅と再会する。心優しい性格で機械のことも人間同様に扱い、「人間も機械も実際は大きく変わらない。人間はより精巧にできているだけでつまるところは物質であり、心のありかは定かではない。逆に、機械は、人間が考えるより多くのことを感じたりしているのではないか」と考えていた。

イベント・出来事

勝負

西東京と東東京の研究所員同士で、情報探査用人型の性能を競う計画のこと。西と東、1体ずつ用意した情報探査用人型に、日本語のカタカナで入力した30文字以内の「キイワード」を設定し、先に読み取った人型の勝利となる。情報探査のための接触以外お互いの機体に危害を加えることは厳禁。情報探査用人型の行動範囲については、西東京の指示にゆだねられた。 情報探査用人型の負けは、そのまま国の負けを意味する。

略奪計画

3、4年ほど前に実施された、西東京側の情報探査用人型を盗み出す計画のこと。東東京側で入手したマイクロディスクの読み取りと、ディスクの形式から内容と計画時期が判明した。当時の東東京は西東京ほどの情報探査用人型を有していなかったため、この計画が企てられたと考えられる。

その他キーワード

情報探査用人型

千茅と河野拓哉が共同研究していた情報兵器のこと。敵国へのスパイ活動を目的に造られ、接触するだけであらゆる情報を読み取る力を持っている。感知系統は舌と唇、指に密集しており、それらの部分は情報を敏感に読み取れるが、逆に敵の人型に読まれやすい部位でもあり接触は危険をはらむ。各個体の特に弱い部位は防御本能が急激に働くため、瞬間的にICが変調をきたすこともある。 各個体の性格はプログラムした人間次第で異なるため、さまざまな人格を持った人型がいる。

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