概要・あらすじ
あるサラリーマンのもとに突然、未来世界のカメラ販売員であるヨドバが現れ、寝ている間に見ている夢を撮影できる「夢カメラ」の購入を勧める。試しに使ってみたところ、現実世界では兄のように接している会社の若い女子社員との「一夜のアバンチュール」が写されていた。しかし、その写真の一枚が妻の目に触れたために、あらぬ誤解を受けてしまう。
登場人物・キャラクター
サラリーマン
作中に名前は登場しない。妻とふたり暮らしで、会社での役職は係長。真面目な性格で、毎朝出勤前に妻から渡される500円のお小遣いでやりくりし、しばしば相談事を持ちかけられる若い女子社員に対しては兄のように接している。しかし「夢カメラ」によって、女子社員に対して密かに抱いていた願望が暴かれてしまう。
ヨドバ
未来から現代にやってきたカメラの販売員。『夢カメラ』の作中に名前は登場しないが、『タイムカメラ』で初登場以来、しばしば藤子・F・不二雄のSF短編に登場する人物。主人公の願望を満たす不思議なカメラを販売しようとする。
その他キーワード
夢カメラ
睡眠中の夢を撮影することに特化したカメラで、夢を見ている被写体にしかシャッターを切ることができない。自分の夢を撮影したい場合には、セルフ・タイマーを使用する。また、音声は漫画のフキダシのようなスタイルで記録されている。
ドリーミン
筋書き通りの夢を見ることができる睡眠薬で、ヨドバから「夢カメラ」を100万円で買うことを条件に、オマケとしてつけてもらった。これによって主人公は「若い女性社員の誘惑に乗らない」というストーリーを妻に見せ、事態の収拾に成功する。