750ライダー

750ライダー

初期はオートバイに乗る一匹狼の早川光が、暴走族との抗争や事故で死んだ友達の恨みを晴らすなど、ダークな展開が多い。しかし、以降は委員長との淡い恋や、マスターや野崎順平たち仲間と過ごす青春の日々が描かれる。

正式名称
750ライダー
ふりがな
ななはんらいだー
作者
ジャンル
バイク
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概要・あらすじ

竜堂学園二年生の早川光は、学校では禁止されているバイク(ナナハン)で通学している。成績はそれほど良くもなく、いつも親友の野崎順平と共に補習や罰掃除をさせられている。そんな落ちこぼれの二人を、クラスの委員長こと久美子は暖かく見守り、にほのかな思いを寄せている。バイクのガソリン代を稼ぐためのアルバイトと学校、そして放課後に寄る喫茶ピットインと、の日常は続いてゆく。

登場人物・キャラクター

早川 光 (はやかわ ひかる)

竜堂学園高等学校2年A組。赤いホンダドリームCB750 FOURに乗る。本来は禁止されているバイクで通学しており、校舎裏の用務員室脇にバイクを隠している。服は普段からツナギでいることが多く、学校ではその上から学生服を羽織っている。昼は野崎順平と校舎の屋上であんパンと牛乳で昼食を取るのが日課。 学校での成績は良い方ではなく、毎度のように補習を受け、バイク通学の罰として教室の掃除をさせられている。ナナハンを維持するために、連日ガソリンスタンドでバイトをしている。通常ヘルメットをかぶることは少なく、用務員や警官からも度々指摘をされているが、反則切符を切られたことはない。 家族構成は劇中ではあまり明らかにならないが、母親は逝去している。

マスター

喫茶店ピットインのマスター。かつてはカミナリ族・クマンバチのリーダー。岡田先生の弟が死亡事故を起こしたのを契機に、責任を取ってチームを解散する。愛車はモンキー50。自動二輪の免許が普通免許に付いてきた世代。実家は横須賀で、入院中の母を見舞う際に早川光からナナハンを借りて乗って行ったことがある。 弟がおり、名古屋で結婚式を挙げた。本名は忠義(ただよし)。

野崎 順平 (のざき じゅんぺい)

竜堂学園高等学校2年A組。早川光の親友で、同じく成績はあまり良くない。5人兄弟の長男で母子家庭。働いている母が、夏休みに子供たちをどこにも連れて行けないと、自らバイトをして弟や妹たちを海水浴に連れて行くなど、弟妹思い。光とつるんでおり、バイクを持っていないので時々後ろに乗せてもらっている。 金もあまり持っていないので、何かと他人にたかる癖がある。ドゥカティに乗るのが夢。

熊田 千吉 (くまだ せんきち)

竜堂学園高等学校の数学の先生。テストの度に毎回追試となる早川光と野崎順平に悩まされている。登場時は独身だったが、途中で結婚し男の子が生まれる。子供のことは「マイ・サン」と呼ぶ。当初は校長からバイク通学者を減らし、校内から暴走族を出さないように言われていたこともあって、光を不良生徒としてきつく当たっていた。 しかし物語が進むにつれて丸くなり、互いに冗談を言い合いピットインにも顔を出すような関係になる。時には掃除当番同様に罰として、自分の子供のお守りをさせることもある。

岡田先生 (おかだせんせい)

竜堂学園高等学校の世界史の先生。髪型はベリショートカット。かつて弟がカミナリ族・クマンバチのメンバー、他グループと池上本門寺の階段をバイクで駆け上がる勝負をして転落、死亡した。それ故、早川光にもバイクを止めて欲しいと願う。

用務員 (ようむいん)

竜堂学園高等学校の用務員。学校側がバイク通学を摘発しようとした際、早川光の750を隠すなど密かに手助けしている。元陸軍の通信兵でオートバイを乗り回していたが、戦争で左手を無くす。しかし光のナナハンに乗って片腕でアクセルターンを決めるなど、現在でも腕は確か。音を聞いただけで、マシンの調子が分かる。 光にはメンテナンスや安全運転などバイク乗りとしての心得を説く。実は酒乱。

委員長(久美子) (くみこ)

竜堂学園高等学校2年A組。早川光のクラスメイト。ロングヘアで成績も優秀。光と野崎順平の宿題や掃除を手伝うなど、二人のことをまめにフォローしている。光とは度々遊びに行く約束をするが、光の側でよんどころない事情が発生し、かなりの確率で反故にされることが多い。光のことが好きだが、自分からは告白できていない。 夏は軽井沢で過ごすなど、実家はそれなりに裕福な家庭。

委員長の兄 (いいんちょうのあに)

委員長の兄。初登場時には、委員長と親しく話していたのを早川光に誤解される。委員長にテニスの特訓をする程の腕。運転免許を持っており、愛車はローレル(2代目)から、前から憧れていたミニに変わる。

隊長 (たいちょう)

狂走族・ブラックベアーの隊長。集団暴走で他のライダーを何人も事故で殺しており、業を煮やした早川光が勝負を仕掛けた。首都高速道路で隊長と勝負をした際には、光がブレーキランプの玉を抜いていたために、後続の隊長が減速に気付かず分岐に衝突。その後は警察からの呼び出しや指導もあり、ブラックベアーの活動が低下したためにメンバーは狂走赤軍に移転するようになる。 その反面、光とは次第に仲良くなっていった。現在はクズ鉄工場で汗水垂らして働いており、以前のような暴走行為ではなく、自分の楽しさのために走っている。途中、寝たきりの母を見舞うため、一度郷里の秋田に帰省するが、再び東京へ。 愛車は黒いホンダドリームCB750 FOUR。

谷崎 (たにざき)

ブラックベアーのメンバー。早川光に多摩川岸でトライアルの勝負を持ちかけるが、勝負を前にトラックに轢かれそうになった子供をかばってはねられる。手術で血清が必要になり、光が取りにゆき、手術は無事成功。愛車はホンダ・バイアルス TL125。

番長 (ばんちょう)

竜堂学園の番長。がっしりした体格で、寡黙な人物。不良グループ「竜堂組」を仕切っている。校内での暴力や恐喝、女性に対する暴行などに容赦なく制裁を下す。早川光のことは一目置いている。

タンポ

『750ライダー』に登場するキャラクター。野崎順平が拾ってきた猫。命名は湯タンポのタンポから。委員長の家で飼うことに。本来は全身白かったが、マジックで右目の周りだけパンダのように塗られている。犬のような鳴き声が特徴。同じく犬のように首に紐を付けて散歩をしている。

麻子 (あさこ)

委員長の親友。恋多き乙女。なかなか進展しない早川光と委員長を後押ししようとするが、本人もまだ恋人はいない。水泳が得意で、二年生の代表選手に選ばれている。マスターのことを「ヨンコ目(メガネを掛けた人のこと)」と呼ぶ。

集団・組織

狂走赤軍 (きょうそうせきぐん)

『750ライダー』に登場する集団。赤い星をエンブレムにした暴走族。ブラックベアーが沈静化した後は、劇中でしばしば悪役として登場。二輪四輪関係なく暴走行為を繰り返し、恐喝や暴行などを繰り返す。

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