概要・あらすじ
どのスポーツをしてもパッとせず、すぐに投げ出してきた成瀬徹。今度こそはと意気込み、高校入学と同時にバスケ部へ入部するがやはり振るわず、落ち込んでいる時に偶然小学校の同級生であったミニバスケの実力者楠田みずきと再会する。バスケだけは諦めないという成瀬徹の決意を聞いた楠田みずきは、成瀬徹をストリートバスケコートのTHREEMEN'S HOOPへ連れていく。
登場人物・キャラクター
成瀬 徹 (なるせ とおる)
体重62キロ。6月15日生まれで、血液型はA型。身長は172㎝だったが、175㎝まで伸びる。小中学校での部活は補欠で、どのスポーツをしてもすぐに投げ出してきたが、バスケットボールにだけは本気で興味を惹かれる。頼りないと周囲からは思われていたが、バスケットボールに対する情熱は熱く努力家であり、徐々に人間性が変化。 天性のバネを持っており、それを生かしたエアウォークでスリーメンのシュウからゴールを奪うことに成功。それがきっかけで上南高校バスケ部でのレギュラーになることを決意。背番号15番でフォワードとなる。無敵のレイアップ、進化のレイアップといった必殺技を持っているのだが、バスケ歴が浅いこともあり、テクニックはいまいち。 しかし、ゴールに対する執念は誰にも負けない。ストリートバスケでは楠田みずき、尾崎浩介、澤村正博らとスクラッチというチームを組んでいる。
楠田 みずき (くすだ みずき)
聖ヨゼフ女学院に通う高校1年生でバスケ部に所属。身長162㎝で、5月22日生まれのB型。背番号12番でポイントガードを務める。長い黒髪の美人で、ミニバスケットの女王と呼ばれた実力者。母親と二人暮らしをしており、父親はオーストラリア在住中。成瀬徹をTHREEMEN'S HOOPへ連れていった張本人で、スクラッチのメンバー。 THREEMEN'S HOOPでは誰からも人気があり愛されている。水戸黄門が好きが欠かさず見るという古風な部分もある。上南高校バスケ部の桜井修司に好意を抱いている。
尾崎 浩介 (おざき こうすけ)
身長183㎝で体重76キロ。1月1日生まれのB型。元ロードというチーマーグループの№2で、普段は渋谷のセンター街をウロついていた。楠田みずきを口説くためにストリートバスケを始めるが、徐々にバスケットボールの世界へのめり込んでいく。友情に熱く、仲間思いでもある。成瀬徹たちのチームスクラッチでセンターを務める高校生だが、学校ではバスケ部に所属していない。
澤村 正博 (さわむら まさひろ)
身長177㎝で体重58キロ。8月31日生まれで血液型はO型。成瀬徹たちのチームスクラッチの助っ人として呼ばれた男性。THREEMEN'S HOOPの主であるスリーメンの3人から、得意であるトリックプレーで、たった1人でゴールを奪うことに成功している。ストリートバスケではポイントガードを務める。 親に捨てられた経験から、愛や友情といった類の感情が薄く、お金の方が大事と考えており、ストリートバスケもお金が貰えるという理由で参加。成瀬 徹たちスクラッチのメンバーと出会い、共にバスケットをすることで徐々に荒んだ心が変化していく。桜井 修司の差し金により上南高校に入学し、バスケ部に入部することとなる。 背番号は12番で、シューティングガードを務める。
桜井 修司 (さくらい しゅうじ)
身長は190㎝で体重82キロ。血液型はO型で、上南高校バスケ部の中心的人物。ポジションはポイントガードで、穏やかな性格。中学生の頃バスケットに出会ったことをきっかけに、高校生になったら入部することを決意。シュートのしすぎでゴールを壊したという逸話があるほどの努力家。実はスリーメンのシュウでもあり、その時はサングラスとキャップを着用してばれないように変装している。 普段の性格とは一変し、プレイも荒々しくなるのが特徴。
塩練 訓 (しおねり さとし)
元、東目黒商業高校のセンターで、都大会で優勝した経験もある。巨体の割に動きが俊敏なことから「空飛ぶ冷蔵庫」と呼ばれていた。思ったことはハッキリと言う性格で、相手を傷付けるようなことも平然と言ってのける。桜井修司らと共にスリーメンとしてストリートバスケをしており、その時はネリと呼ばれている。
里衣 昌次郎 (さとい しょうじろう)
元、川相工業高校のパワーフォワードで、都大会では3位。反則ギリギリのプレーが多かったことから、「クレージー・サト」と呼ばれていたこともある。上南高校バスケ部の合宿では成瀬 徹ジャンプシュートのコツを教えるなど、荒々しい性格の割には熱心にコーチを務めていた。スキンヘッドが特徴的で、桜井修司、塩練訓らと共にスリーメンとしてストリートバスケをやっており、ザットと呼ばれている。
小林 純直 (こばやし すぐみ)
身長は188㎝で体重75キロ。1月21日生まれで、血液型はO型。上南高校の2年生で、剣道や書道が得意なものの、学校ではバスケットボール部に所属。1年の頃からレギュラーで活躍するほどの腕前を持っており、ポジションはパワーフォワード。傘張り浪人と呼ばれるほど無愛想であまり喋らない性格だったが、その腕前から3年生が引退後はキャプテンに抜擢される。 以後は個々の存在がバスケ部を支えるような体制にしていきたいと我を貫くような性格に変化していく。熱い風呂が好き。
矢部 希里子 (やべ きりこ)
身長170㎝の血液型A型。12月20日生まれ。上南高校バスケ部でマネージャーを務める3年生。他校から美人マネージャーと噂されるほどの美貌の持ち主だが、性格はねじ曲がっており、人をいじめたりからかったりするのが得意。性悪魔女と呼ばれることもあり、成瀬徹が入部後は標的としていじめ始めるのだが、バスケットボールに関しては成瀬徹に期待をしている。
馬呉 宏明 (うまくれ ひろあき)
上南高校バスケ部3年のキャプテンで、背番号7番のセンター。チームで最も高い身長を誇る。スキンヘッドで強面でもあるため、見た目はかなり怖いのだが、実は涙もろくお人好し。NBAの選手であるチャールズ・バークレーを尊敬しており、憧れとして同じスキンヘッドにしている。同じ部のマネージャー矢部希里子とは幼馴染で、彼女に好意を抱いている。 誰からも信頼される桜井修司の方がキャプテンに向いていると思っているが、彼の薦めでキャプテンになることを決意。以後、チームを引っ張っていく存在となる。
小泉 智美 (こいずみ ともみ)
身長163㎝で、体重43キロ。10月19日生まれのB型。フェリシア女学院高校のバスケ部2年生。背番号7番のガード。おっちょこちょいな部分が前面に出ているのだが、バスケットボールに関してはかなりの実力者。一度コートに出ると、ドン臭さを微塵も感じさせないプレーをする。特に、同じチームでプレーする池田 浩子とのコンビプレーが得意で、チームをインターハイへと導いていく。 札幌で成瀬 徹と出会い、インターハイ会場にて再会。彼のひたむきなプレーを見たことによって好意を抱くことになる。
比嘉 裕太 (ひが ゆうた)
身長180㎝で、7月14日生まれ。血液型はB型。喜屋武水産高校の2年でポジションはパワーフォワード。背番号4番でキャプテンを務める。デニス・ロッドマンを尊敬しており、同じバッシュを履いている。気性が荒く、荒々しいプレーが目立つのだが、試合後は一変し、チームメイトからいじられるほど慕われている存在でもある。 ストリートバスケで沖縄№1になったことにより、公式のバスケで全国制覇をし、どでかいチンピラになることを夢見ている。
集団・組織
上南高校バスケ部
主人公成瀬徹や澤村正博もこのチームに所属している。元は弱小チームだったが、桜井修司らが入部してからの努力でインターハイ出場という快挙を成し遂げる。桜井修司らの引退後は小林純直率いるチームとして活躍していく。
四谷鵜の原商行高校
都では屈指の名門校で、毎年都大会ではベスト4に入っていた。実力もあるバスケ部で、平均身長は193㎝。ゾーンプレスやマッチアップゾーンといった戦略を駆使して上南高校バスケ部に挑むが、惜しくも敗れてしまいインターハイ出場は叶わなかった。
スクラッチ
『Harlem Beat』に登場するストリートバスケチーム。成瀬 徹、楠田 みずき、尾崎 浩介、澤村 正博ら4人によって構成されているチーム。最初はチームワークもバラバラだったが、何度も試合をするうちに一丸となって勝利を目指すようになる。スリーメンに勝利したこともあり、3on3 SKY KISS JAPAN CHAMPION SHIP`94なるストリートバスケの大会で準優勝を修めるほどのチームとなる。
スリーメン
『Harlem Beat』に登場するストリートバスケチーム。シュウ、ネリ、ザットの3人で構成されるチームで、成瀬 徹がバスケでレギュラーを目指すきっかけとなった場所であるTHREEMEN'S HOOPを作った張本人たち。個人の能力が優れているためパワフルなプレーが得意であり、それでいてコンビネーションも抜群。 3人が町で偶然出会い、ホテル街でバスケによる勝負を始めたことをきっかけに結成された。スリーメンには「ゴールを作れし3人の男たち」という意味がある。3on3 SKY KISS JAPAN CHAMPION SHIP`94にてスクラッチに敗北した時に解散してしまう。
場所
THREEMEN'S HOOP
シュウ、ネリ、ザットの三人から構成されるスリーメンなるストリートバスケチームがゴールを置いたことをきっかけに出来た、バスケットマンたちの溜まり場。元はただの空き地で、渋谷の道玄坂ホテル街にある。スリーメンのバスケットボールの強さを聞いた挑戦者や観客たちが毎日のようにいてにぎわっている。