概要・あらすじ
青州高校バスケットボール部に天才選手がいた。彼の名は東洋(あずまひろし)。たった一人で、劇的に試合の流れを変えてしまう東を、人々は「ウィザード(魔法使い)」と呼んだ。東は人々を魅了し続け、彼を慕って集まった子どもたちにバスケを教えていたが、ケガで故障してしまい、ある日突然行方不明になってしまった。彼の弟子だった子どもたちは、ほとんどいなくなってしまったが、恵本コウキだけはバスケの練習を欠かさなかった。やがて高校生になったコウキは、東と同じ青州高校に入学。第二のウィザードになるために、さっそくバスケ部に向かうコウキだが、今年度から廃部になるという。東がいなくなってから、青州バスケ部は、いつのまにか弱小チームになっていたのだ。どうしても青州でバスケをやりたいコウキは、やめたがっている三年生の部員たちと、部活存続を賭けて、3on1(3対1)で戦うことに。圧倒的な練習量で中学でも有数の選手となっていたコウキは、先輩たちを圧倒する。廃部を阻止したコウキの次の目的は、同じく東の弟子で、やはり青州に通う錫木杣人の勧誘だった。錫木は、小学生の頃、知恵で東から一本取った実力者だ。チームの司令塔に錫木を勧誘するコウキだが、錫木はすでにバスケを捨てていた。