概要・あらすじ
注文靴専門の凄腕の靴職人フィリッポ・ジェルリーニを祖父(ノンノ)に持つ一条歩(いちじょうあゆむ)。12歳の時両親が離婚し、一条歩は、祖父を頼りにイタリアへ渡る。その後、フィレンツェの靴工房で腕に磨いた彼は、自分の店IPPOを開くために日本へ帰国する。
登場人物・キャラクター
一条 歩 (いちじょう あゆむ)
イタリア人の祖父と日本人の母をもつクォーターの青年。12歳の時に両親が離婚したのを機に、イタリアにいる祖父を便りにフィレンツェに渡る。靴の有名ブランドジェルリーニで修業し、17歳で職人としてすべての工程を任されるようになる。22歳の時に祖父が以前日本で注文靴専門店をかまえていた場所に、自身の注文靴専門店IPPOを開業。 ジェルリーニで培った技術と自分の信念をもって靴作りをしており、若いことや若く見られることを気にしている。
澤邑 (さわむら)
一条歩と働きたくて靴屋IPPOに押しかけてきたリペア職人。サラリーマンをやめたばかりの頃、フィレンツェのジェルリーニを訪ね、17歳の一条歩に靴を作ってもらった。その後靴の専門学校に通い、浅草の工房に勤めたが、自分が作るよりも誰かが作ったものが好きということに気づきリペア職人になった。 綺麗に整えたあご髭がトレードマーク。
フィリッポ・ジェルリーニ
一条歩の祖父でおおらかさやバランス感を兼ね備えた腕利きの靴職人。兄のアレッサンドロ・ジェルリーニとともに有名な靴ブランドジェルリーニを立ち上げた。その後来日し、日本で自身の店をかまえたが祖母の死を機にイタリアに帰国。一条歩に靴職人の心構えを教えた。
アレッサンドロ・ジェルリーニ
一条歩の祖父の兄で、徹底した美への追求を持つ靴職人。弟フィリッポ・ジェルリーニとともにイタリアのフィレンツェに注文靴専門店ジェルリーニを開業した。
増川 (ますかわ)
一条歩のところに取材にきた英集社の女性社員。まだ一条歩の店『IPPO』が開店して間もない頃に訪れる。ショートボブにパーマがトレードマーク。若く見られることを悩んでいる一条歩にヒゲを生やしたほうがいいか相談される。
足立 結 (あだち ゆい)
一条歩のところに飛び入りで来た女性客。以前はモデルだったが交通事故で左足が義足になった。ランウェイが忘れられずにデザイナーに転身し、いい義足にも出会えたが、新しい一歩を踏み出すために飾るための靴ではなく、歩くための靴をIPPOにてオーダーした。
ファビオ・ジェルリーニ
一条歩のはとこで元靴職人。現在は祖父の注文靴専門店ジェルリーニの経営を手伝っている。フィレンツェの本店からミラノの支店に行き、現在はフィレンツェに戻っている。一条歩にジェルリーニに戻ってきてほしいと思っている。
戸山 (とやま)
靴仲間の評判を聞いて一条歩のところに来た靴コレクターの医者。靴を眺めながらお酒を飲むのが好き。一条歩のセンスと実力が見たいからと、おまかせかつ仮縫いなしで注文した。正確さを確認するために靴のレントゲンを取るほど技術至上主義。
花岡 優人 (はなおか ゆうと)
足立結とともにファッションショーを開催するファッションデザイナー。足立結がモデル時代からの知人。アトリエを持ち、そこにはたくさんの人が様々な作業をしている。ゲストデザイナーとして足立結と仕事したことはあるが、コラボは今回が初めて。メンズラインを担当した。
芹沢駿 (せりざわしゅん)
10代の頃から人前に立つ仕事をしているため、身に付けるものを人に用意してもらうことがあたりまえになってしまった。好みと呼べるほどのものもなく、自分の選ぶ物に自信がないタレント。プライベートで着る服もスタイリストに選んでもらっている。
鷲尾 彰 (わしお あきら)
ジェルリーニで修業を積み、麻布にオーダーメイド専門店quila(アクイラ)をかまえる。創業者アレッサンドロ・ジェルリーニの影響を色濃く受けた細身の木型で作られた靴には洗練された色気があり、そのフォルムの美しさは芸術品の域であると言われている。
場所
IPPO (いっぽ)
一条歩が開いたオーダーメイドブランドの靴屋。祖父フィリッポ・ジェルリーニが以前日本の吉祥寺でひらいていた店を建て壊して作られた。ジェルリーニの看板を大々的に背負わず、ジェルリーニの技術を持って自分の信念に基づく靴作りを行っている。
ジェルリーニIPPO (いっぽ)
『IPPO』の主人公の祖父フィリッポ・ジェルリーニとその兄アレッサンドロ・ジェルリーニが開いたイタリアのフィレンツェにある注文靴専門店。兄は徹底した美へのこだわりを持ち、弟はおおらかさやバランス感を得意とする。有名ブランド店である。