概要・あらすじ
八坂弘は両親を飛行機事故で突然亡くし、父の友人である小川家の世話になることを決めた。訪れた小川家には同じ年の小川神已という息子がいるが、彼は八坂弘の死んだ母の顔にそっくりで戸惑ってしまう。そして小川神已は八坂弘になぜか敵意をむき出しにしてつっかかってくる。ある満月の夜、八坂弘は叔父から貰ったビデオカメラを持って公園の噴水を撮影に行き、そこで特殊な力を使い水を操る神秘的な姿の小川神已に遭遇する。
登場人物・キャラクター
八坂 弘 (やさか ひろむ)
16歳の高校1年生。電車で痴漢にあってる女性を見かけてとめに入るなど正義感があり、素直な性格。両親を飛行機事故で突然亡くし、父の友人だという小川家の世話になる事になる。小川神已には拒否されたが、小川神已の父の薦めもあり小川神已と同じ高校に通うことになる。そこで小川神已が宮田たちのグループからイジメにあっているのを目撃する。 そんな小川神已の事を心配するが、小川神已からは冷たく拒否されてしまう。
小川 神已 (おがわ かむい)
16歳、高校1年生。神秘的な美貌の持ち主で八坂弘の亡くなった母に似ている。両親の前では素直そうな息子であるが、八坂弘には皮肉家で愛想の無い態度をとる。子供の頃から身体が弱く、気管支狭窄の発作も持っている。幼い頃に祖父から自分が小川家の本当の息子でないと聞かされ、また母の小川紫もその事を知っていて、母が自分の本当の息子を求めている事を悟ってしまい傷つく。 思念でガラスを割り、人を壁に叩きつける等の特殊能力を幼い頃から持っている。
小川 木鳩 (おがわ こばと)
小川神已の妹で、小川家の長女。中学生。初対面のとき八坂弘は、小学生の男の子と思っていた。髪はショートヘアで胸の発達は貧弱だが、本人は気にしていない。八坂弘が自分の本当の兄だということは父から聞いて知っているが、幼い頃から小川神已を兄として慕っており、小川神已の心の支えであった。 八坂弘と小川神已の間に立ち、二人を仲良くさせようと健気に気遣う。
八坂弘の叔父 (やさかひろむのおじ)
八坂弘の父の弟。シンガポールへの転勤が決まる。八坂弘の両親が泣くなり八坂弘に一緒にシンガポールに来るかと誘うが、八坂弘は日本で小川家で世話になる事を選んだ。
小川 紫 (おがわ ゆかり)
小川神已と小川木鳩の母親。普段から和服も着こなしている。自分の息子が出産時に取り違えられた事に気がつき訴えるが、だれもそれを信じてくれなかった。小川神已の事は愛しているが、本当の息子である八坂弘の事も愛している。
宮田 (みやた)
小川神已の同級生。小川神已のことをいじめている。しかしある日、小川神已の特殊能力により、壁に叩き付けられたりと痛めつけられる。それにより小川神已を恐怖の対象として恐れるようになる。