概要・あらすじ
あの世の入り口で出会った女子高校生天城秋日子と中年主婦久留竜子は、神の使いに二人は暴走タクシーにはねられたこと、竜子は重症を負って死んでしまったこと、秋日子は軽傷なので生き返ることができるということを告げる。自分の人生に納得していない竜子は、秋日子の体を一週間借りて蘇ることとなった。その結果おとなしい女子高校生秋日子がおばさんの言動になってしまい、周囲は振り回される。
登場人物・キャラクター
久留 竜子 (くるめ たつこ)
54歳の主婦。久留春夫、久留リサという2児の母。夫とは顔を合わせたこともないまま結婚した。タクシーにはねられて全身打撲、内臓破裂、頸部骨折で死亡。あの世の入り口で神様ののお使いに自分の死を告げられるが、納得できずに生き返らせて欲しいと願ったところ、軽傷で生き返ることのできる天城秋日子に一週間限定で身体を貸してもらえることとなる。 いらいらしている時にはなべみがきをする癖がある。
天城 秋日子 (あまぎ あきひこ)
東野高校二年一組に所属する女子高校生。おとなしく穏やかな性格。タクシーのはねられてあの世の入り口まで行くが、神様のお使いに軽傷なので現世に帰ることできると告げられる。一緒にあの世の入り口にいた久留竜子が生き返りたいと希望しているのを見て、一週間限定で自分の身体を竜子に貸し出すことを申し出た。 親友の薬子と交換日記をつけている。毎週月曜は薬子と2割引になっているケーキ屋さんに寄って帰っていた。
薬子 (くすこ)
天城秋日子の同級生で親友の女子高校生。言葉少ない秋日子を思いやり、彼女の考えていることを知ろうと交換日記をつけている。久留竜子が乗り移った状態の秋日子を観察し、その行動と今までに交換日記に書かれていた秋日子の思いと照らし合わせて分析しようとする。
久留 春夫 (くるめ はるお)
久留竜子の息子。19歳。母竜子には黙っていたが恋人がおり、母の事故死をきっかけに家族に紹介した。天城秋日子の体を借りて訪ねてきた竜子に、若い秋日子が生き残ってよかったと語る。
茂多 三郎 (しげた さぶろう)
天城秋日子の同級生の男子高校生。秋日子に思いを寄せており、秋日子の姿をした久留竜子に告白をする。
久留 リサ (くるめ りさ)
久留竜子の娘。小学生。母竜子が事故死して、家事を父と兄久留春夫が交代で担当することになったのを手伝っている。
久留竜子の夫 (くるめたつこのおっと)
久留竜子の夫。妻竜子が事故死して以来、家事を息子久留春夫と交代でやるようになった。料理は上手くない。観葉植物のベンジャミンを「フランクリン」と呼んでいる。
神様のお使い (かみさまのおつかい)
蓮池のほとりにいた久留竜子と天城秋日子のところへ現れ、竜子に死を告げた。背中に羽が生えている。