NIGHT HEAD 2041

2041年の日本。ある森の中で、霧原直人・霧原直也の兄弟が目を覚ました。彼らは超能力を持っていたために、世間から迫害を受け、15年間、超能力研究所に隔離されていたのだ。自分たちが外に出られたということは、超能力者が受け入れられる新しい時代がやってきたのだ。そう考えた兄弟は、期待に胸を膨らませる。しかし、街のバーに入った直人と直也は、それがまったくの誤りであることを知る。政府は、精神エネルギーを完全否定しており、超能力を題材にした創作物や神仏信仰さえも禁止するという、厳しい思想統制を敷いていたのだ。ショックを受けた直人は、超能力を小バカにするチンピラ客とトラブルを起こし、サイコキネシスを使ってしまう。直人・直也兄弟は、自分たちの居場所を求めて、逃亡生活を送ることになった。一方、国家保安本部特務部隊に所属する黒木タクヤ・黒木ユウヤ兄弟は、超常現象を否定し、思想犯罪者を追う日々を送っていた。ある日、タクヤたち兄弟は、超能力の存在を訴える集団のリーダー、ミラクルミックを捕獲する作戦に参加。そして、ユウヤが敵にやられそうになった瞬間、とっさに手を伸ばしたタクヤは、超常的な力を発揮する。敵の体は吹っ飛び、周囲に電磁パルスが発生したのだ。呆然（ぼうぜん）とするタクヤたち兄弟の前に、突如として謎の少女、双海翔子が現れ、「結界は破られた」という言葉を残して姿を消す。それからしばらく後、タクヤ・ユウヤ兄弟は、直人・直也と出会うことになった。