概要・あらすじ
人類の一部が特殊能力を手にした世界。その力を正しいことに使う者は「ヒーロー」、逆に悪事を働くものは「怪人」と呼ばれていた。就職活動中の青年・千秋は、面接に向かう途中で痴漢を目撃し、思わず止めに入ってしまう。千秋はその正義感を見込まれ、警視庁正義管理部の一員・只野氷一郎から勧誘される。一度は断った千秋だが、弟たちのために只野の任務を受けることに決める。だが、その任務は悪の組織「特解戦線」へと潜入することだった。その上、手違いで千秋は女装をして潜入しなければならなくなってしまうのだった。
登場人物・キャラクター
千秋 (ちあき)
無職の青年。両親がおらず、二人の弟たちを養うために就職活動に勤しんでいる。自分の最終面接をあきらめてでも痴漢を止めに入り、その正義感を買われて只野氷一郎に警視庁正義管理部へと勧誘される。任務として悪の組織「特解戦線」へと潜入捜査をすることになるが、只野の手違いのせいで潜入中はずっと女装しなければならなくなってしまう。
千春 (ちはる)
千秋の弟で、次男。中学生。しっかりした性格で、自分もバイトをして家計を助けようとしている。
千夏 (ちなつ)
千秋の弟で、三男。小学生。兄思いで無邪気な性格。だが、たまに妙に大人びた発言をすることもある。
只野 氷一郎 (ただの ひょういちろう)
警視庁警備局正義管理部情報第二担当理事官。通称「キャップ」。痴漢プレイをしているところを止めに入った千秋の正義感を見込み、正義管理部へと勧誘した。自分のプレイ用の衣装を間違って千秋に渡してしまったことで、千秋は女装をして「特解戦線」へと潜入するハメになった。
渥美 マリコ (あつみ まりこ)
新人漫画家。異常に酒癖が悪く、泥酔していたところを千秋たちに介抱されて、彼らと関わりを持つようになった。
ジェリー・E・フィッシュ (じぇりー・いー・ふぃっしゅ)
「特解戦線」の幹部。正体不明の美女。
旭山 (あさひやま)
「特解戦線」の怪人。常にゾウのかぶりものを身に着け、語尾に「パオ」とつけて喋る。怪人ながら心優しい性格で、女装して面接を受けに来た千秋の境遇に涙した。必殺技は「スプラッシュエレファント」。
星 龍 (ほし りゅう)
「特解戦線・特務部第7班」リーダー。人前ではイキがっているが、実はかなりの根性なし。任務の途中で死にかけて千秋に人工呼吸され、ファーストキスを経験する。
コバーン
「特解戦線・特務部第7班」のメンバー。外国人。日本語が話せないため、メンバーとのコミュニケーションはほぼとれていない。
ポッさん
「特解戦線・特務部第7班」のメンバー。犬。マスコットではなく正式なメンバー。
書誌情報
RaW HERO 6巻 講談社〈イブニングKC〉
第1巻
(2019-02-22発行、 978-4065145524)
第2巻
(2019-06-21発行、 978-4065160763)
第3巻
(2019-09-19発行、 978-4065172575)
第4巻
(2020-01-23発行、 978-4065182826)
第5巻
(2020-05-22発行、 978-4065195840)
第6巻
(2020-09-23発行、 978-4065207154)