概要
生まれ故郷のエデッセ星を目指して宇宙を旅していたメスの子ネコタマラは、擬似隕石の襲撃に遭い惑星Q星に辿りつく。そこでオスネコミケランジャロと出逢い、思いのままに振舞うタマラ。だが政情不安なQ星は彼女の出現でますまう変貌して行き、彼女自身も破壊と再生を宇宙にもたらす陰謀に巻き込まれていく。
登場人物・キャラクター
タマラ
1969年4月19日にオリオン座エデッセ星で生まれた、アメリカンショートヘアと日本ネコのハーフのメスで、パンキッシュで可愛い1歳の子ネコ。四匹の兄妹がいたが、生後間もなく引き離されてネコ地球に連れてこられる。 ニンゲンのお母さんと養子縁組し、ネコ地球のTOKYO、MEGURO-CITY、権之助坂のアパートメント、メグロエンペラードゥエで暮らしていたが、2010年の1歳の誕生日に、宇宙船ヴァンデンプラス・プリンセスで故郷のエデッセ星を目指して旅立つが、擬似隕石に激突され惑星Q星に墜落。 そこでCATTY & Co.による破壊と再生の儀式の生贄となる。可愛いらしい容姿だが、口が悪く誰に対してもタメ口をきき、また相手のことを本名ではなく自分で勝手につけたあだ名で呼ぶ。 スケートボードやボーリングなどが得意で運動神経もいいが、破壊癖があり乱暴で他人に平気で回し蹴りを喰らわせる。実は殺されても蘇り、何度も1歳を繰り返しており、殺されることでその星に破壊と再生をもたらすスイッチとなっている。
にんげんのお母さん (にんげんのおかあさん)
ネコ地球でタマラと養子縁組した人間の義母。大蛇を首に巻きつけており、タマラからはアナコンダババアと呼ばれている。彼女も、雑種のタマラを嫌っており、タマラのことをタマと呼び、クソガキと毒づくことも多い。 常に家でテレビ・ゲームをしており、世間のことには興味がない。CATTY & Co.と繋がりがあり、今回の事件にも裏で関与していた。
ペネロペ
ケンタウロスが飼っているペットの子ネズミで、タマラに似た可愛い姿がケンタウロス欲望を誘い、ビザールであられもない姿をさせられ写真のモデルをしている。その外見とは裏腹に性格は悪い。
ノミノス教授 (のみのすきょうじゅ)
2032年にネコ地球の平和飯店にて、CATTY & Co.とその前進ミネルヴァ教団とタマラの関係についての研究発表を行う。彼こそ、タマラの最期に立ち会って運命を狂わされたミケランジェロだったのだが、会場が火事になり行方不明になる。 2032年にゾンビ・ネコとなり復活。時空を超えて失意のミケランジェロの前に現れ、CATTY & Co.とタマラの秘密を聞かせる。
タトラ
紀元前のネコ地球の女神TATLAを模して、CATTY & Co.が別次元のMEGURO-CITYに作った美しいネコ型ロボット。破壊と再生へのアイコンであり、タマラとはそれぞれの夢で結びついたパラレルな関係。 別次元のMEGURO-CITYにある巨大なエレベーターで、天空へと昇っていく。
ミケランジェロ
Q星に棲む2歳のオスネコ。知的なムードの二枚目ネコだが、性格は内気で優柔不断なところがある。ネコ・イーストウッドの映画を観ることが好きで、おしゃれな部屋で暮らしているが、実は多額の借金を抱えている。 タマラにナンパされてボーイ・フレンドになるが、タマラの衝撃的な最期に立ち会ってしまったことから、自身も運命を狂わされてしまう。タマラからは、モアモアちゃんと呼ばれている。
CATTY & Co (きゃてぃあんどかんぱにー)
『TAMALA2010 a punk cat in space』の組織。宇宙的な陰謀を企む巨大企業複合体で、ネコの瞳を模したロゴをトレード・マークにしている。その前進は、BC9000年頃にオリオン座周辺で誕生した秘密教団ミネルヴァで、太古の迫害の報復として全宇宙への復讐を誓う。 その手段として経済支配を用い、宇宙中を自分たちの製品で埋め尽くす野望を進行させている。そのために広報・宣伝活動を重視し、タマラを広告のアイコンとして、そして破壊と再生の鍵として利用する。
ケンタウロス
Q星に暮らすジャーマン・シェパードで、性格は獰猛で行動も乱暴。権力志向が強く、本物の警官ではないが常に警官スタイルで街に出て、弱者を嬲り者にする。タマラとよく似たネズミのペネロペを飼っていて、ペネロペにビザールな姿をさせそのポラロイド写真を撮るのが趣味。 タマラを街でみかけてから、異常なまでの欲望と執念を募らせ、生贄の執行人となってしまう。
謎の郵便配達ネコ (なぞのゆうびんはいたつねこ)
CATTY & Co.に派遣され、タマラの行動を監視している。エデッセ星に向うタマラの宇宙船ヴァンデンプラス・プリンセスを擬似隕石で攻撃するなどの妨害工作を行うが、タマラのエデッセ星への思いを知り、次第に自分の使命に疑問を持つようになる。
場所
ネコ地球 (ねこちきゅう)
タマラが暮らしていた星で、現実の地球によく似ているが、モノトーンを基調とした世界。タマラはTOKYO、MEGURO-CITYの権之助坂で暮らしていた。
Q星 (きゅうせい)
宇宙船ヴァンデンプラス・プリンセスから脱出したタマラがたどり着いた星で、ミケランジャロも住人。ネコ地球と似た環境だが、テロやクーデターが頻発していてその政情は不安定。タマラの出現が、不穏な空気をさらに高めてしまう。
その他キーワード
ヴァンデンプラス・プリンセス (ゔぁんでんぷらすぷりんせす)
『TAMALA2010 a punk cat in space』のメカ。タマラの自家用宇宙船で、卵形のボディに2008年後期ターボ仕様のロケットを搭載しワープ航法も可能。エデッセ星に向けワープ航法に入る直前に、謎の郵便配達ネコによる擬似隕石攻撃を受けQ星に墜落した。
クレジット
- 原作
-
t.o.L