概要・あらすじ
西暦2199年。人類はガミラス帝国の攻撃を受けて滅亡寸前まで追い込まれていた。放射能汚染によりその猶予が後1年と迫る中、宇宙の彼方にあるイスカンダル星から宇宙飛行に必要不可欠な波動エンジンの設計図と共に、あるメッセージが送られる。
それは、地球の放射能汚染を除去する装置を受け取りに来いと言うものであった。主人公の古代進たちは人類最後の資源を使って作られた宇宙戦艦ヤマトに乗り込み、イスカンダル星に向けて旅立つ。
登場人物・キャラクター
古代 進 (こだい すすむ)
正義感の強い、活気に溢れた青年。時に命令に背き単独行動をとるなどといった暴走しがちな面も見られるが、それは自己犠牲的な考えに起因する行動である。戦場から戻る事の無かった兄、古代守を戦死したものと考え、その責は兄が乗艦した船の艦長である沖田十三にあると思っている。
デスラー
ガミラス帝国の総統。かなり広範囲の宇宙を武力で支配する残忍で冷酷な男だが、軍人としての礼節と常識は弁えている。しかし、その行動理由の根底にある物は自国の繁栄を願う心であり、互いに自国のため戦う宇宙戦艦ヤマトの面々に次第に尊敬を抱くようになる。
ドメル
ガミラス帝国の将軍。歴戦の勇士で名将として名高い。ガミラス帝国の軍隊が宇宙戦艦ヤマトに手こずるのを見て、自ら名乗り出て討伐隊として出陣する。
古代 守 (こだい まもる)
古代進の兄。撤退命令が出ていたのにも関わらず勇敢にガミラス帝国の艦隊と戦い、遂に力尽きて破れる。その後は行方不明となり、生死は定かではない。
スターシャ
人類に救いの手をさしのべたイスカンダル人の女王。イスカンダル星の使者として妹のサーシャを地球に向かわせた。
サーシャ
スターシャの妹。スターシャからのメッセージを携えイスカンダル星の使者として地球に向かう途中、ガミラス帝国の攻撃を受ける。火星に不時着するも亡くなってしまい、それを発見したのが古代進と島大介の2人である。 命を落としてしまうが、メッセージは届けることに成功した。
島 大介 (しま だいすけ)
古代進にとって親友であり、同時にライバルでもある存在で、熱くなりがちな古代とは対照的に、落ち着いて物事を判断する事が出来る。また、宇宙戦艦ヤマトの航海班長としての肩書きを持つ。
森 雪 (もり ゆき)
心優しく気だての良い女性。宇宙戦艦ヤマトに搭乗する唯一の女性クルーであり、生活班長として普段は医療室に居ることが多い。古代進に次第に惹かれていき、後に恋人同士となる。また、古代進らが驚く程にイスカンダル星から来たサーシャという女性に瓜二つである。
その他キーワード
波動砲 (はどうほう)
『宇宙戦艦ヤマト』に登場する武器。宇宙戦艦ヤマトの先端部分に装備されている。波動エンジンのエネルギーを極限まで増幅させて、それを一気に放出する。破壊力は、宇宙に浮遊するオーストラリア大陸程度の星を破壊することができるほど。 この武器によってガミラス帝国と互角に戦えるようになる。
宇宙戦艦ヤマト (うちゅうせんかんやまと)
『宇宙戦艦ヤマト』に登場する人類最後の戦艦とされる。その動力はイスカンダル星から送られた波動エンジンを使っている。その能力の高さからワープ航法という長距離を時間を短縮して飛行することを実現した。 そのエネルギーを使って波動砲という強烈なエネルギーの固まりを放出することができる。
コスモクリーナーD (こすもくりーなーでぃー)
『宇宙戦艦ヤマト』に登場する放射能除去装置の名称。イスカンダル星のスターシャが人類に受け取りにくるようにと言ってきた。ガミラス帝国からの攻撃で核に汚染された地球を元の自然に戻すためには必要な装置。 本作の宇宙戦艦ヤマトの航海はこの装置を受け取る為のものである。