W's~ダブルス~

W's~ダブルス~

『涼風』や『君のいる町』など多数のヒット作を持つ瀬尾公治の連載デビュー作。舞台は現代の日本。ウィンブルドン優勝を果たした亡き父に憧れ、テニスを始めた少年・沖田剣の活躍を描いたスポーツ漫画。講談社「マガジンスペシャル」2000年No.6から2001年No.7まで連載。

正式名称
W's~ダブルス~
ふりがな
だぶるす
作者
ジャンル
テニス
 
ヒューマンドラマ
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
全3巻完結
関連商品
Amazon 楽天

父に憧れ、父を超えようとするテニス少年

小学3年生の沖田剣は、生まれてすぐに父・修二を亡くし、母と二人暮らしをしている。ある日、剣は偶然見つけたビデオで、父がウィンブルドンを優勝した天才テニスプレイヤーだったことを知った。父のかっこいい姿に憧れる剣だったが、一生懸命働いて自分を育ててくれる母・杠には、テニスをしたいとは言えないでいた。しかし、ひょんなことから知り合いになった小学5年生の女子・真田霞に誘われ、剣はテニスクラブを見学する。そして、彼女に誘われて初めてラケットを握った剣は、初心者とは思えない天性の才能を発揮する。本作は、天才プレイヤーの両親を持つ剣が、まったくの未経験からテニスを始め、父を超えるプレイヤーを目指す王道スポーツ漫画である。

ライバルとの出会いで成長していく

剣は、母も所属していた山野辺テニスクラブに通うことになる。そこで剣の前に立ちはだかったのが二ノ宮慎二である。剣と同じ3年生ながら、168センチメートルの二ノ宮は、高身長を生かしたパワフルな攻撃で剣を苦しめた。かつて、剣の父・修二のライバルだった館上コーチは、世界で一番怖いのは、空振りもミスショットもしない壁みたいなやつだという持論で、剣に壁打ちの大切さを指導する。また、初めて参加したトーナメントでは、スウェーデンに留学してテニスを学んだ超天才と優勝を争うことになる。ライバルや恩師など、さまざまな人との出会いをとおして成長していく剣の姿が本作の魅力である。

登場人物・キャラクター

沖田 剣 (おきた つるぎ)

小学3年生の男子。身長143センチメートル、体重35キログラム、血液型はO型。ウィンブルドン優勝者の父・修二と元世界ランク4位の母・杠の間に生まれる。父はすでに亡くなっており、母と二人暮らしをしている。ビデオに残された父のライジングショットに憧れ、山野辺テニスクラブでテニスを始めた。父のスタイルにこだわらず、超攻撃的なネットプレーを武器にしている。

沖田 杠 (おきた ゆずり)

沖田剣の母。ロングヘアーが特徴の26歳の美女。身長163センチメートル、体重49キログラム、血液型はO型。超天然な性格で銭湯が大好き。元世界ランク4位のトップテニスプレイヤー。夫である沖田修二とのダブルスは無敵だった。良家の令嬢だが、修二との結婚を反対されたため、実家とは縁を切った。修二の死後、一人で剣を育てている。

沖田 修二 (おきた しゅうじ)

沖田剣の父。窮地に立っても笑っていられる、明るくタフな性格。身長169センチメートル、体重63キログラム、血液型はO型。電光石火のスピードとライジングショットを武器に、日本人初のウィンブルドン優勝を成し遂げたトップテニスプレイヤーだが、試合直後に急死してしまう。享年20歳だった。

真田 霞 (さなだ かすみ)

沖田剣と同じ学校に通う、小学5年生の女子。山野辺テニスクラブ所属。身長150センチメートル、血液型はA型。剣の母・杠に憧れてテニスを始めた。ジュニアの大会で2年連続日本一になった実力者。母親に連れられて女湯に入っていた剣と出会う。テニスに興味を持っていた剣をテニスクラブに誘う。

二ノ宮 慎二 (にのみや しんじ)

小学3年生の男子。身長168センチメートル、体重56キログラム、血液型はB型。双子の妹がいる。テニスの実力者で、より強い相手を求めて、名門の山野辺テニスクラブに入会する。父は自衛隊幕僚監部に勤務しており、実家は相当な金持ちである。高身長を生かしたパワーテニスが武器。

書誌情報

W's~ダブルス~ 全3巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2000-11-14発行、 978-4063129106)

第2巻

(2001-04-13発行、 978-4063129632)

第3巻

(2001-08-08発行、 978-4063130157)

SHARE
EC
Amazon
logo