LOVe

テニスの名門男子高校、黒百合学園に年齢と性別を偽り入学した13歳の少女高樹愛、通称ラブが、テニスを始めるきっかけとなった少年鯨岡洋平との再戦を夢見て一流のプレイヤーに成長していくさまを描いた長編テニス漫画。女性ならではのハンディキャップを多彩な技と快活さで乗り越える、愛のスポ根全開な奮闘が描かれる。同作者のボクシング漫画『B・B』と世界観を同じくしており、『B・B』の主人公高樹翎の娘が本作の主人公である。

概要・あらすじ

小笠原諸島で生まれ育った少年鯨岡洋平は、世界的テニスプレイヤーと自分が同じ先祖であることを知る。格闘技のような壮絶なプロのプレイに心打たれた洋平は、自らを鯨岡“ミリアム”洋平と名乗り、本格的にテニスを始める。一方、世界を転々とする父の影響で、卓越した頭脳と身体能力を持ち合わせる秀才高樹愛は小笠原諸島へ向かう船上で洋平に出会い、テニスの楽しさを知る。

練習にはげみ、急速な成長を遂げたは洋平と対決するが、不運にも激戦はノーゲームに終わってしまう。再戦を諦めきれないは、全国レベルのテニス強豪校である蘭山学園にスカウトされた洋平を追うように、テニスの名門である神奈川県の男子高校黒百合学園のテニス部へ入部する。

年齢と性別を偽るは部員の瀬川継漣丈太郎とちぐはぐな関係となりつつも信頼関係を築きあげ、非力さをカバーする多彩な技を編み出しながら成長していく。高校生トップクラスの実力者となった洋平と「あの日の続き」をすることを夢見て、は仲間とともに並み居る強豪プレイヤーたちと試合を繰り広げる。

登場人物・キャラクター

高樹 愛

神奈川県にあるテニスの強豪男子校黒百合学園でテニス部に所属する13歳の少女。学園には年齢と性別を偽って入学しており、周囲に悟られぬように髪型もベリーショートにしている。明るく好奇心旺盛な性格で、幼少期に父の高樹翎(たかぎ しょう)と世界中を旅した影響から多彩な技術と語学を習得しており、格闘技の心得もある秀才。 テニスの資質も高く、しなやかな筋肉とスピードで小柄な体格をカバーしながら、“ペンギン”や“トルネード”といった独自のショットを駆使して戦う。宇宙にいる父へメッセージを送るために小笠原諸島へ来た際、鯨岡洋平からテニスを教わり、その魅力に目覚める。そして、ノーゲームで終わった彼との試合に決着をつけるべく単身で男子テニスの世界に飛び込み、性差から生まれるハンディキャップに苦しみながらも、部員たちとともに名プレイヤーとして成長していく。 ちなみに、父の高樹?は同作者の代表作『B・B』の主人公である。

鯨岡 洋平

東京都のテニス名門校、蘭山学園のテニス部に所属する小笠原諸島出身の1年生男子で、逆さに被った赤いキャップがトレードマーク。強烈なトップスピンで上に跳ねる“クジラショット”の使い手で、全国1位の実績をもつ山城剛に圧勝したことから、“怪物”と噂されている。自身の祖先がプロテニスプレイヤー“ジャック・ミリアム・スペンサー”と同じ“トーマス・ミリアム”であることに感銘を受け、彼のプレイを目の当たりにしたことでテニスへ打ち込むようになる。 また、彼にちなみ“ミリアム”というミドルネームを自称している。なお、小笠原では高樹愛とも出会っており、彼女がテニス始めるきっかけを作っている。

瀬川 継

神奈川県にあるテニスの強豪男子校黒百合学園のテニス部に所属する1年生。逆立てた金髪が特徴で、威勢がよい快活な性格だが、女性に弱い純朴な一面もある。テニスでは中学生時代に全国1位をとるほどの実力者で、1年生でシングルスに出場している。高樹愛とは寮のルームメイトであり、同学年のプレイヤーとして対抗心を燃やすが、彼女のひたむきなプレイを見て徐々に実力を認めるようになる。 また、愛が男であると勘違いしながらも、彼女の女らしい面に感化され、好意を抱いてしまう自分に葛藤している。

漣 丈太郎

神奈川県にあるテニスの強豪男子校黒百合学園のテニス部に所属する2年生。鋭い目つきが特徴で乱暴な口調で話すが、テニスへの熱い情熱と部員への信頼を併せ持つ好青年。テニスの技術は総合的に高く、どんな球でもコントロールするタッチの技術は“マジックハンド”と賞されている。また、一度見た技をコピーする観察眼も持ち合わせている。 そのため、“黒百合四天王”と呼ばれるプレイヤーのなかでも頂点に立つ存在となっており、全国大会でも2位という実績を残している。愛とは良き先輩後輩の関係を築いているが、あるトラブルで衝突した際、男だと認識していながら本能的に欲情してキスをしてしまった。

日向 三月

神奈川県にあるテニスの強豪男子校、黒百合学園のテニス部に所属する2年生で、“黒百合四天王”と呼ばれる校内トッププレイヤーの1人。部では一番の長身を誇り、体躯を活かした強烈なフラットサーブ“超高層横浜ランドマークタワーサーブ”が得意技。また、物語の中盤ではソニックブームを生み出すほどの超豪速球“爆裂フラット”も習得する。 比較的温厚な性格の優男で、後に黒百合の姉妹校である女子校、白百合高校のトップテニス部員浅沼祐子と交際している。また、彼女を通して、高樹愛が女であることに部内でいち早く知ることになる。

赤井 良明

神奈川県にあるテニスの強豪男子校、黒百合学園のテニス部に所属する3年生で、主将を務めている大仏顔の青年。また、“黒百合四天王”と呼ばれる校内トッププレイヤーの1人でもある。独特の癖がある“猛牛ひねくれサーブ”を使いこなす高い実力の持ち主だが、青嶋慧児とダブルスではとくに強力なポテンシャルを発揮することから、“青鬼”の慧児と対になる“赤鬼”の異名を持っている。

青嶋 慧児

神奈川県にあるテニスの強豪男子校、黒百合学園のテニス部に所属する3年生で、副主将を務めている。逆立てた黒髪に入った赤いメッシュが特徴の強面な青年で、激しい性格から“青鬼”の異名を持つ。“黒百合四天王”と呼ばれる校内トッププレイヤーの1人で、赤井良明とのダブルスでは驚異的な力を発揮する。

林村 緑子

東京都のテニス名門校、神奈川県にあるテニスの強豪男子校、黒百合学園で保健教員を務める女性。ショートカットの黒髪と眼鏡が特徴で、気性が荒い男勝りな人物。テニス部の副部長でもあり、かつては自身も全国レベルのテニスプレイヤーだった。高樹愛が女性であることにいち早く気づき、男子校から追いだそうとするが、テニスの試合を通して和解。 女性としての愛を支える頼れる協力者となる。

中手川 啓介

神奈川県川崎関山高校の2年生男子で、大会シングルス本戦で高樹愛と戦う人物の1人。対戦相手をコート上で負傷させることから“カミソリ”の異名で恐れられており、両利きの利き手と優れた反射神経を活かしたプレイで愛を苦しめた。試合後は愛に好意を寄せるようになり、強面の風貌とは裏腹に温厚でウブな一面も見せている。

山城 剛

東京都のテニス名門校、蘭山学園のテニス部に所属する2年生で、長髪のダークな雰囲気を漂わせる青年。全国1位の実績を持つトップクラスのテニスプレイヤーであり、バランスのとれたプレイは“天使のダンス”の異名をもつほどハイレベル。一方で、本人は幼いころの事故で植物人間となった母へ勝利を捧げるためにテニスをプレイしており、勝つことに異常な執着心を持っている。 そのため、鯨岡洋平に完敗した際には旧東ドイツへ渡り、脳のドーピングをすることで己の限界を超える能力を手に入れている。

書誌情報

LOVE 全30巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉 完結

第1巻

(1994年5月発行、 978-4091233417)

第2巻

(1994年6月発行、 978-4091233424)

第3巻

(1994年8月発行、 978-4091233431)

第4巻

(1994年10月発行、 978-4091233448)

第5巻

(1994年11月発行、 978-4091233455)

第6巻

(1995年1月発行、 978-4091233462)

第7巻

(1995年4月発行、 978-4091233479)

第8巻

(1995年6月発行、 978-4091233486)

第9巻

(1995年8月発行、 978-4091233493)

第10巻

(1995年11月発行、 978-4091233509)

第11巻

(1996年1月発行、 978-4091236715)

第12巻

(1996年3月発行、 978-4091236722)

第13巻

(1996年6月発行、 978-4091236739)

第14巻

(1996年8月発行、 978-4091236746)

第15巻

(1996年11月発行、 978-4091236753)

第16巻

(1997年1月発行、 978-4091236760)

第17巻

(1997年4月発行、 978-4091236777)

第18巻

(1997年6月発行、 978-4091236784)

第19巻

(1997年8月発行、 978-4091236791)

第20巻

(1997年10月発行、 978-4091236807)

第21巻

(1997年12月発行、 978-4091253217)

第22巻

(1998年2月発行、 978-4091253224)

第23巻

(1998年4月発行、 978-4091253231)

第24巻

(1998年6月発行、 978-4091253248)

第25巻

(1998年8月発行、 978-4091253255)

第26巻

(1998年10月発行、 978-4091253262)

第27巻

(1998年12月発行、 978-4091253279)

第28巻

(1999年2月発行、 978-4091253286)

第29巻

(1999年2月発行、 978-4091253293)

第30巻

(1999年4月発行、 978-4091253309)

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