概要・あらすじ
とある天才的なテニス選手に憧れてテニスを始めたアラタだったが、それから5年続けてもテニスは上達しなかった。進学した高校のテニス部では初心者クラスに入れられてしまい、自信をなくしかけていたが、同じ高校に通う元プロテニス選手の佐倉と出会う。佐倉のコーチを受け、アラタは次第に成長していく。
登場人物・キャラクター
アラタ
淵ヶ谷高校に通う高校1年生男子。幼いころ、世界ナンバーワンのテニス選手レオナルド・ゴダールにあこがれてテニスを始める。しかし、5年続けてもテニスは上達せず、公式戦で勝ったことがあるのは、中学2年生の時の一度きり。その時の感覚が忘れられず、テニスで勝つことを諦めきれないでいるが、テニス部では初心者クラスに入れられてしまう。 高校生でありながらプロ選手となった佐倉と出会い、彼に頼み込んでコーチを受けることになる。大腿四頭筋よりも腿裏のハムストリングスが発達した、特徴的な足を持つ。そのため、ダッシュ力は優れているものの、体をコントロールする技術がない。そのため、試合では転倒を繰り返して失点しがちという弱点があったが、佐倉からの特訓を受けて克服しつつある。 また、佐倉との練習中にバギーウィップを偶然成功させ、その後、佐倉には隠れて練習を続けている。
佐倉 (さくら)
淵ヶ谷高校に通う高校2年生男子。高校1年生ながら、テニス部を全国選抜での団体戦優勝に導いた実力を持ち、在学中にプロへ転向する。しかし、足の怪我が原因でテニスからは退いている。また、昨年度のインターハイでは、佐倉が出場しなかったためにテニス部は敗退してしまい、佐倉のことを快く思わない部員も多い。学校で出会ったアラタに頼まれ、アラタのコーチをすることになる。
白田 (しろた)
淵ヶ谷高校に通う高校1年生男子。アラタとは同じ中学校のテニス部の出身で、県大会の個人戦で2位になった腕前を持つ。アラタとは友人同士で、初心者クラスに入れられて落ち込んでいるアラタを励まし続けている。アラタのテニスの実力はまったく認めていない。
その他キーワード
バギーウィップ
ボールに高速回転を与え、ポールの横から回りこんで相手のコートに落ちるような軌道を描くショット。レオナルド・ゴダールが得意とする。実践的な軌道で打つには、常人離れした回転数をボールに与える必要があるとされる。