作品の概要
基本情報
許斐剛の代表作で、通称は「テニプリ」。続編に『新テニスの王子様』がある。
要旨と舞台設定
物語は、アメリカのJr.大会で4連続優勝の経歴を持つ天才テニスプレーヤー、越前リョーマを主人公とする。名門校「青春学園中等部」に入学したリョーマがテニス部に加入し、全国大会優勝を目指す過程が描かれる。
ストーリー展開
作中では、リョーマと青春学園テニス部のレギュラーメンバーたちが、各地の強豪校との対戦を重ねていく。部内での練習試合や地区予選から始まり、関東大会、全国大会と舞台を広げながら、ライバル校との激しい戦いが繰り広げられる。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作は、テニスをテーマにしたスポーツ漫画でありながら、現実の枠を超えた独自の世界観が大きな特徴となっている。連載初期は実在するテニス技術を基にした試合展開が中心だったが、物語が進むにつれて架空の技や超人的な身体能力を用いた試合描写に変化していく。
作品固有の表現技法と特徴
作品内では「手塚ゾーン」「無我の境地」といった架空の技術や概念が登場し、これらが物語の重要な要素となっている。また、各選手が独自の必殺技を持ち、それらが試合展開の核となる特徴的な描写方法を確立している。
世界観の構築と設定
世界観の構築において、各学校が独自のテニススタイルや伝統を持つ設定が採用されている。青春学園の「手塚国光の伝説」や立海大附属の「三羽烏」など、学校ごとの歴史や伝統が物語に深みを与えている。
社会的影響
アニメを始め、劇場版アニメ、ミュージカル、実写映画、400タイトルにも及ぶキャラクターソングCD、大規模なイベントなど、メディアミックスが盛んに行われている。特にミュージカルは漫画・ゲーム原作の「2.5次元ミュージカル」の元祖とも呼ばれている。また、実在のテニスプレイヤーに与えた影響も大きく、松岡修造は『新テニスの王子様』第7巻にてメッセージを送っている。錦織圭は小学生のころからの「テニプリ」のファンだと語っており、2011年に作者と対談を行っている。また、2014年のジャガー発売記念イベントに出席した際には、作者がサプライズ登場し、イラストを贈呈している。
連載状況
集英社「週刊少年ジャンプ」1999年32号から2008年14号まで連載。
メディアミックス情報
テレビアニメ
2001年10月から2005年3月までテレビ東京系にて放送。通称は「アニプリ」。放送途中で原作に追いつき、オリジナルエピソードも放送された。
劇場版アニメ
第1弾『劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game』『劇場版 テニスの王子様 跡部からの贈り物~君に捧げるテニプリ祭り~』:2005年1月29日公開。2作同時上映。
第2弾『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』:2011年9月3日公開。
第3弾『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』:2021年9月3日公開。シリーズ初の3DCG作品。原作・製作総指揮を担当する、作者の許斐剛による完全オリジナルストーリー。
OVA
『テニスの王子様 OVA 全国大会篇』:2006年3月から発売。全7巻。
『テニスの王子様 OVA 全国大会篇 Semifinal』:2007年6月から発売。全3巻。
『テニスの王子様 OVA 全国大会篇 Final』:2008年4月から発売。全4巻。
『テニスの王子様 OVA ANOTHER STORY ~過去と未来のメッセージ』:2009年5月から発売。全2巻。OVAオリジナルストーリー。
『テニスの王子様 OVA ANOTHER STORY II ~アノトキノボクラ』:2011年8月から発売。全2巻。OVAオリジナルストーリー。
ミュージカル
『ミュージカル「テニスの王子様」』ほか:2003年4月から複数上演。通称は「テニミュ」。
実写映画
『実写版 テニスの王子様』:2006年5月13日公開。
テレビドラマ
『網球王子』:2008年7月から中国で放送。
『加油!網球王子』:2009年8月から中国で放送。
『奋斗吧,少年!』(邦題『テニスの王子様 ~奮闘せよ、少年!~』):2019年7月から9月まで中国で放送。2019年12月からNetflixで配信
小説
『テニスの王子様 The Prince Has Come!!』:2002年5月24日発売。ほか、複数発売。
ゲーム
Playstation『テニスの王子様』:2002年2月28日コナミより発売。ほか、複数のプラットフォームで展開。
あらすじ
アメリカ各州のテニスJr.大会で4連続優勝の経歴を持つ越前リョーマが、東京にある青春学園中等部に入学し、先輩たちと技を競い合い、絆を深めながら全国制覇を目指す。
完全版 Season1(愛蔵版コミックス)
越前リョーマが青春学園中等部に入学し、テニス部に入部。校内ランキング戦を勝ち抜き、異例の1年生レギュラーの座を獲得する。地区予選では橘桔平率いる不動峰と対戦し、勝利。都大会では、聖ルドルフ学園の山吹と対戦し、青学は優勝。関東大会へ進出した。
完全版 Season2(愛蔵版コミックス)
関東大会の初戦は強豪・氷帝学園。越前リョーマは控え選手としてベンチで試合を見守っていたが、1試合棄権を挟み、勝ち点が同数のため試合に出場。勝利を収める。準決勝で千葉・六角中に勝利し、決勝戦は全国制覇の常連校・立海大付属と対戦。苦しい試合の中、青学は見事勝利し、関東大会も優勝を収めた。
完全版 Season3(愛蔵版コミックス)
全国大会の模様を描く。初戦は沖縄代表の比嘉中と対戦。続く2試合目は氷帝学園との再戦となった。準決勝は大阪代表・四天宝寺との対戦。青学は勝利し続け、決勝戦を迎えたが、直前に父親とテニスの特訓をしていた越前リョーマは事故で記憶を失ってしまう。そこで迎えた決勝戦。関東大会と同じく立海大付属との対戦で、最後のシングルス1に出場した越前リョーマは試合をしていくうちに、青学メンバーとの絆、テニスを楽しむ気持ちを思い出し、勝利を収める。最終巻では、3年生たちの卒業式、部長として後輩を指導する2年生たち、そしてアメリカに渡った越前リョーマの姿が小説で描かれた。
世界観
舞台は現代の日本。アメリカ各州のテニスJr.大会で4連続優勝の経歴を持つ越前リョーマが、東京にある青春学園中等部(通称・青学)に入学した時から物語は始まる。テニスの名門と名高い青学は、部員数も多く、定期的に行われる校内ランキング戦で勝ち残った選手のみが「青学レギュラー陣」と呼ばれ、試合に出場することができる。
地区大会、都大会、関東大会、そして全国大会が描かれ、4月から8月くらいまでの約4か月間の物語となっている。関東に強豪校が集まっており、全国大会上位を占めるのは関東の学校が多い。この年の全国大会は、東京が開催地になっており、関東大会で敗れた氷帝学園が開催地枠で全国大会に出場している。
試合は学校対抗の団体戦。主に、シングルス3・ダブルス2・シングルス2・ダブルス1・シングルス1の順に試合をし、勝ち数が多いチームが勝利。棄権・無効試合があって勝ち数が同点の場合は、控え選手による試合が行われる。全国大会は、シングルス3とダブルス2、シングルス2とダブルス1が2コート同時に行われた。
テニスの技は実在するものから、派手な演出を駆使した架空の技・必殺技なども登場する。
本編は越前リョーマが所属する青学が全国優勝をして2008年に最終回を迎え、その続編は2009年に『新テニスの王子様』と題し、「ジャンプSQ.」にて連載中。
作品構成
青学とライバル校の試合の模様が中心に描かれているが、「○○の王子様」というギャグ要素全開の番外編も存在する。「ボウリングの王子様」は都大会突破のお祝いに遊びに行った青学チームがボウリングで対決、「ビーチバレーの王子様」は関東大会終了後に青学と千葉・六角中学がビーチバレーで対戦、「焼き肉の王子様」は全国大会決勝戦前に偶然同じ焼き肉屋で打ち上げをしていた五校がなぜか大食いバトルに発展。『新テニスの王子様』では日本代表選手の高校生と中学生が女の子をナンパして対決する「ナンパの王子様」も発表された。
特殊設定
越前リョーマが青学で試合をしていくうちに会得したのが、テニスにおいて己の限界を超えた者のみが辿り着くことができる「無我の境地」。体にオーラが立ち上り、今まで対戦してきたプレイヤーの技を繰り出すことができる。無我の境地の奥には3つの扉が存在し、全国大会に出場したトップ選手しか会得していない。さらに、相手が打ったボールをすべて自分の打ちやすい位置に返ってくるようにコントロールする「手塚ゾーン」と呼ばれる技、対戦相手の弱点を見抜き氷で相手の動きを止める「氷の世界」と呼ばれる技、五感を奪われた錯覚を相手におこさせる技など、テニスを超越した技が登場する。それを揶揄して、ネットではテニスをしていない=「テニヌ」と呼ばれている。
ファンブック
キャラクターひとりひとりの詳細なプロフィールをまとめたファンブック。各学校の年間行事やキャラクターのバッグの中身、作者や声優の対談や座談会など盛りだくさんの企画が詰まっている。コミックスと同じサイズで、10巻と11巻の間に「10.5」を発行。その後、10巻ごとに「20.5」「40.5」、イラスト集の「30.5」が刊行。『新テニスの王子様』がスタートした後は、キャラクター2人ずつをピックアップした「ペアプリ」もvol.10まで刊行された。
キャラクターソング
TVアニメ・OVA・劇場版の主題歌のほか、キャラクターソングCDが多数リリースされている。劇中にかからない曲でも、アニメに数回しか登場しないキャラクターでも、様々なキャラクターソングCDが制作されている。CD100タイトル目は跡部景吾のシングル「理由」、200タイトル目は手塚国光&不二周助のシングル「ここで僕らは出会ってしまった」、300タイトル目は作者命名のユニット・テじゃ俺300の「Brave heart」。2016年には400タイトル達成を迎えると言われている。主人公の越前リョーマ個人のほか、脇役キャラクターも何人かはフルアルバムをリリース。キャラクターを演じる声優自身が作詞・作曲を担当している楽曲も多い。さらに、作者もキャラクターソングの作詞・作曲を手掛けているほかに、自身もヴォーカルを務め2枚のシングルをリリース。キャラクターソングを披露する大規模イベントも話題を呼び、2003年は「青春学園庭球祭’03」(有明コロシアム)、2008年は100曲を歌う「100曲マラソン」(パシフィコ横浜)、「テニプリフェスタ2009」(有明コロシアム)、「テニプリフェスタ2011」(日本武道館)、「テニプリフェスタ2013」は滋賀県芸術劇場と日本武道館で開催された。
ミュージカル『テニスの王子様』シリーズ
通称は「テニミュ」。2003年に初演を迎え、越前リョーマが青学テニス部に入部してから全国大会で優勝する最終回まで描き、2010年で1stシーズンが終了。青学とライバル校との対戦を描いた本公演のほか、歌を中心としたコンサート「Dream Live」(通称ドリライ)も開催され、2010年のラスト公演は横浜アリーナで開催された。さらに、2008年のミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Presence 氷帝 feat.比嘉」は海外進出し、台湾・韓国公演が行われた。青学のキャストは2~3年で卒業を迎え、交代し、5代目までタスキを繋いだ。
2010年8月より2ndシーズンが始動し、青学キャストは卒業・交代を迎えたが、小越勇輝が越前リョーマを全公演演じ抜く。様々なイベントも開催され、大千秋楽のライブビューイング、テニプリ映画祭、テニプリ大運動会が行われ、2014年11月のラスト公演のDream Live2014は過去最大規模のさいたまスーパーアリーナで行われた。
2014年11月より3rdシーズンが始動し、新たな演出で越前リョーマたちの物語を描き、現在も続いている。累計動員数200万人を突破。
キャラクターの再現性にこだわり、芝居の経験よりもキャラクターに似ているかを重視してオーディションで選ばれたキャストたち。そのため、若手俳優の登竜門と呼ばれ、城田優、斎藤工、声優の宮野真守など多くの実力派俳優を輩出している。キャストは男性のみで構成され、公演を重ねていくうちに成長していくキャストをファンは見守り応援する。「青春体験型ミュージカル」として、ファンもキャストと一体になって汗と涙を流す。
さらに、キャッチ―なメロディーと歌詞、テニスラケットを手にした斬新なダンスは、「テニプリ」ファンのみならず、YouTube等で海外のファンも増やし、特に楽曲は動画サイトで空耳ネタが話題を呼んだ。
キャラクター人気投票
100名を超えるキャラクターが登場する「テニプリ」。「週刊少年ジャンプ」恒例のキャラクター人気投票のほかに、2001年からは作者がコミックスにてバレンタインチョコ獲得ランキングを発表。氷帝学園の部長・跡部景吾が2006年から2013年まで独走を続けた。2014年はキャラクター宛てのチョコレートが総数18万個を超え、集計が中止。2015年はキャラクター人気投票になり、不二周助が1位を獲得した。
他のキャラクターのファンでも、跡部景吾を「跡部様」と呼び、その人気は数々の記録を作る。2003年にはソロアルバムをリリース。Twitterが普及すると、跡部の誕生日の10月4日はお祝いツイートにあふれ、トレンド入り。森永やSHARPなど、各企業のオフィシャルアカウントからもお祝いのツイートがなされた。2013年にはNHKの情報番組『ニュースWEB』の「つぶやきビッグデータ」コーナーに取り上げられ、年末の特番では「今年特に盛り上がった言葉」で「跡部様」が1位を獲得した。さらに、2014年の10月4日は跡部景吾のシングルがリリース。『新テニスの王子様』の掲載誌「ジャンプSQ.」を跡部がジャックし、多数の他作品にも登場。森永ダースはダースで跡部をアートした作品を池袋サンシャインの噴水広場に展示し、そこに多数のファンがつめかけ、跡部への誕生日プレゼントや花束を捧げたことで、知らない人はその様子が「お葬式のようだった」と話題になった。
登場人物・キャラクター
越前 リョーマ (えちぜん りょーま)
登場時は青春学園中等部1年。テニス部に所属する。アメリカ・ロサンゼルス出身。FILAのキャップがトレードマークで、鋭い目つきをした男子。クールでストレートな物言いをする。その言葉遣いと態度から生意気ともとられかねないが、たぎるような向上心と闘争心を秘めている。ずば抜けたテニスセンスとテクニックでアメリカのジュニア大会で4連続優勝した経歴を持つ。 左利きだが、サーブを打つときなどは右を使うこともある。急角度でバウンドするツイストサーブやツイストドライブなどの得意技を持つほか、相手や他人の技を即座に真似て使う。当初は父越前南次郎に勝つことのみが目標だったが、人間的な成長を重ねて更に自己のテニスを高みに昇華させていく。 「まだまだだね」が口癖。
手塚 国光 (てづか くにみつ)
登場時は青春学園中等部3年。テニス部部長。眼鏡で鋭く涼しげな目をしている。冷静で表情を崩すことはほとんどない。全国に名を知られた中学テニス界の実力者で、公私両面に渡り厳格で、自己の鍛錬を欠かさず、越前リョーマ達部員達に対しても実力を高めるよう厳しく接する。左利き。零式ドロップショットや手塚ゾーンといった容易に模倣することのできない得意技を持つ。
大石 秀一郎 (おおいし しゅういちろう)
登場時は青春学園中等部3年。テニス部副部長。部長の手塚国光が不在の時には、部長代理をつとめる。自分より仲間を第一に考え、テニス部内でも全体に目を配る。温厚で穏やかな性格で、厳格な部長手塚国光と良いバランスを保っている。ただしボウリングや焼き肉などに関しては性格が豹変する。 ダブルスの達人で菊丸英二と主にペアを組み、先を読んでパートナーの力を発揮させる他、ムーンボレーで直接得点につなげる。
不二 周助 (ふじ しゅうすけ)
やや長い髪で、優しい笑顔を湛えた表情をしている。登場時は青春学園中等部3年。テニス部では部長手塚国光に次ぐ実力の持ち主。卓越したテクニックを持ち、「青学の天才」と称される。容易に自分の実力や感情を見せず、強さの底が知れないと言われるが、激しく感情を爆発させることもある。つばめ返し、羆落とし、白鯨の3種の返し技など、多彩な技を駆使する。 聖ルドルフ学院中学校テニス部の不二裕太は弟。
菊丸 英二 (きくまる えいじ)
両脇が跳ねた髪をした男子。登場時は青春学園中等部3年。テニス部では副部長の大石秀一郎とダブルスを組み、前衛をつとめる。右利き。その強さから二人のペアは「黄金(ゴールデン)ペア」と呼ばれる。天真爛漫で気分屋の性格。優れた反射神経でダイビングボレーなどアクロバティックなプレイを得意とする。
乾 貞治 (いぬい さだはる)
角型の眼鏡で目の表情は見えない。登場時は青春学園中等部3年。テニス部のレギュラーメンバー。身長184㎝の長身を活かした高速サーブで先手を取り、データを駆使した緻密なプレイをする。対戦相手のデータを集め、作戦や練習メニューを作るなどテニス部内では参謀的役割を果たしている。
河村 隆 (かわむら たかし)
角刈り風の髪に太い眉の男子。登場時は青春学園中等部3年。テニス部のレギュラーメンバー。普段は温厚で優しく控えめだが、ラケットを持つと一変、攻撃的な「バーニング状態」になる。握力や背筋は部内トップの力自慢で、 バーニングサーブなどパワーを活かした攻撃を得意とするが、無理なプレイをすることもある。 家は寿司屋を営んでいる。
桃城 武 (ももしろ たけし)
逆立てた髪が特徴。登場時は青春学園中等部2年。テニス部のレギュラーメンバー。抜群の身体能力を活かした豪快さと、打球音や相手のしぐさを読み取る緻密さを兼ね合わせたプレイをする。ダンクスマッシュやジャックナイフなどの得意技を持つ。青春学園テニス部のレギュラーメンバーの中で初めて越前リョーマと対戦し、以来何かと気にかけている。
海堂 薫 (かいどう かおる)
頭にバンダナを巻き、つり上がった大きな目をしている。登場時は青春学園中等部2年。テニス部のレギュラーメンバー。通称「マムシ」。同学年の桃城武とは良きライバル。目つきが鋭く無口で誤解を受けやすいが、努力家であり、強い精神力の持ち主。鋭い角度で変化するスネイクで相手を追い詰める戦法を得意とする。 また1学年上の乾貞治のコーチによりブーメランスネイクを習得する。
橘 桔平 (たちばな きっぺい)
短髪で額の真ん中にあるほくろが特徴。登場時は不動峰中学校3年。テニス部部長兼監督として無名の公立中学校を全国に立ち向かう実力校にまで押し上げた。前年まで熊本・獅子楽中学校に在籍し、「九州地区2強」と謳われた。その当時は金髪の長髪だった。冷静な試合運びをするが、時に野性味溢れる攻撃的なプレイを垣間見せる。
神尾 アキラ (かみお あきら)
目が隠れるほどの長い前髪が特徴。登場時は不動峰中学校2年。テニス部副部長。伊武深司と共に不動峰中学校のツートップと言われる。瞬足で、「リズムにのるぜ!」の口癖とともにギアチェンジして相手を翻弄する。スピードを活かした「音速弾(ソニックブリット)」などの得意技を持つ。
伊武 深司 (いぶ しんじ)
目が隠れるほどの長い前髪が特徴。登場時は不動峰中学校2年。テニス部で神尾アキラと共にツートップと言われる。長髪と、ボソボソと話すぼやきが特徴。キックサーブやスポットなど難易度の高い技を操る天才型だが、ややむらっ気が多い。
観月 はじめ (みづき はじめ)
登場時は聖ルドルフ学院中学校3年。テニス部では選手兼マネージャーを務める。敬語でクールに話すしゃべり方が特徴。青春学園の乾貞治にひけをとらないデータマンだが、データを過信しすぎる傾向がある。また勝利至上主義で時に非情な判断を躊躇なく下す。プレイヤーとしても非凡な能力を持ち、冷静に相手を追い詰めるが、自ら書いたシナリオを崩された時には感情を爆発させることがある。
不二 裕太 (ふじ ゆうた)
登場時は聖ルドルフ学院中学校3年。テニス部のエース。青春学園中等部の不二周助の弟であり、元々青春学園に在籍していた。先輩の観月はじめを慕い、その指示には絶対的に従う。左利きに強く、超ライジング、ツイストスピンショットなどを駆使する攻撃的なテニスを得意とする。
千石 清純 (せんごく きよすみ)
登場時は山吹中学校3年。テニス部のレギュラーメンバー。強運の持ち主で、「ラッキー千石」と呼ばれる。女好きとしても有名。どんなボールもコマ送りに見えるという驚異の動体視力を持つ。また身体能力も高く虎砲と呼ばれる鋭いサービスと、跳躍力を活かしたダンクスマッシュ で相手を翻弄する。
亜久津 仁 (あくつ じん)
登場時は山吹中学校3年。テニス部のレギュラーメンバー。染めた髪を逆立て、鋭い目つきをしている。暴力的で乱暴な言動が目立ち喫煙もしている。高い身体能力と抜群のテニスセンスで、独特の攻撃的なプレイをする。青春学園の河村隆とは幼馴染。
リチャード・坂田 (りちゃーど・さかた)
山形県の聖イカロス中学校3年。テニス部の部長。日系イギリス人。ドレッドヘアーに褐色の肌で眼鏡をかけている。山形弁で喋る。俊足が武器で「みちのくの流れ星(シューティングスター)」の異名を持つ。
リリアデント・クラウザー
愛知県の名古屋星徳中学校1年でテニス部のレギュラーメンバー。全国大会のために集められた外国人留学生の内の1人。金髪のロングヘアーが特徴。容貌にそぐわないラフプレイで相手を苦しめ、「アイスマン」の異名を持つ。
跡部 景吾 (あとべ けいご)
右目の下の泣きぼくろが特徴。登場時は氷帝学園中等部3年でテニス部部長。敗者は切り捨てる徹底的な実力主義を勝ち抜き200人のテニス部員を率いる。跡部財閥の御曹司で、イギリスで育った。傲慢に映る言動は、超人的な努力でものにした高い実力に裏付けられている。相手の状態を見抜く眼力(インサイト)で弱点を見抜き、徹底的に攻める。 タンホイザーサーブ、氷の世界などの得意技を持つ。
忍足 侑士 (おしたり ゆうし)
関西弁を話しメガネをかけている。登場時は氷帝学園中等部3年でテニス部のレギュラーメンバー。ポーカーフェイスで多彩な技を繰り出す。部長の跡部景吾は「氷帝の天才」と呼ぶ。また「曲者」という評価もある。青春学園の不二周助と同じ羆落としを駆使し、ドロップショットも得意とする。
宍戸 亮 (ししど りょう)
登場時は氷帝学園中等部3年でテニス部のレギュラーメンバー。長髪を後ろで束ねた髪型だったが、後に短髪に帽子を被った姿になる。一度レギュラーの座を落ちたが、例外的に復帰する。超高速ライジングカウンターが得意技。よく「激ダサ」と口にする。ダブルスでは1学年下の鳳長太郎と強力なペアを組む。
向日 岳人 (むかひ がくと)
登場時は氷帝学園中等部3年でテニス部のレギュラーメンバー。おかっぱのように切り揃えた髪型が特徴。左利き。比較的小柄だが、高い跳躍力と柔軟性を持つ。アクロバティックなプレイが特徴。強気でプライドが高く、特に跳ぶことにはこだわりを見せる。
芥川 慈郎 (あくたがわ じろう)
登場時は氷帝学園中等部3年でテニス部のレギュラーメンバーで部長の跡部景吾に次ぐ実力の持ち主。ラフな長髪が特徴。寝ていることが多いが、テニスになると心から楽しんでプレイする。予測不可能なマジックボレーを得意とする。
葵 剣太郎 (あおい けんたろう)
坊主頭で溌剌とした性格が特徴。千葉県の六角中学校テニス部で1年生にして部長をつとめる。ネットに当たって相手コートに落ちるコードボールを狙って打つことが出来るコントロールの持ち主。自分自身にプレッシャーをかけて力を発揮する。
幸村 精市 (ゆきむら せいいち)
ウェーブのかかった長髪の優男。神奈川県の立海大学附属中学校3年でテニス部の部長。全国大会2連覇の立役者の1人。線が細く穏やかだが、「神の子」の異名を持つ実力者。王者の看板を守るためには一切の妥協をしない。
真田 弦一郎 (さなだ げんいちろう)
黒い帽子がトレードマークで老成した雰囲気を漂わせる。神奈川県の立海大学附属中学校3年でテニス部の副部長。全国大会2連覇の立役者の1人。真っ向勝負が身上で、相手に合わせて風林火山という4つのスタイルを使い分ける。青春学園の部長手塚国光に激しい対抗意識を燃やす。
柳 蓮二 (やなぎ れんじ)
口数が少なく、細い目をしている。神奈川県の立海大学附属中学校3年でテニス部のレギュラーメンバー。全国大会2連覇の立役者の1人。「達人(マスター)」の異名を持つ。超高速のスライスかまいたち、全く弾まないドロップ空蝉 (うつせみ)を得意とする。チーム内では参謀役もつとめている。 青春学園の乾貞治とは幼馴染。
遠山 金太郎 (とおやま きんたろう)
小柄で長髪、豹柄のタンクトップが特徴。大阪府の四天宝寺中学校1年でテニス部のレギュラーメンバー。身体は小さいが超人的なパワーを持ち、野性的なプレイを特徴とする。超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐というショットを得意技としている。
白石 蔵ノ介 (しらいし くらのすけ)
大阪府の四天宝寺中学校3年。テニス部の部長。左利きで、左腕には包帯を巻いている。恐るべき冷静さと集中力、部長としての責任感と勝利への執念を内に秘める。猛烈な横回転を与え、ボールが12個に分身し円運動を行うスマッシュ円卓ショットを得意技としている。
木手 永四郎 (きて えいしろう)
リーゼントに眼鏡が特徴。沖縄県の比嘉中学校3年。テニス部の部長。左利き。勝利の為には手段を選ばない非情なプレイスタイルで、「殺し屋」の異名を持つ。
続編
新テニスの王子様 (しんてにすのおうじさま)
許斐剛の代表作『テニスの王子様』の続編。青春学園中等部テニス部の越前リョーマは高校日本代表合宿に特別召集され高校生達と競い合う。集英社「ジャンプSQ.」2009年4月号から連載。 関連ページ:新テニスの王子様
関連
放課後の王子様 (ほうかごのおうじさま)
許斐剛原作の『テニスの王子様』のキャラクターによるギャグ要素満載の日常を描いたスピンオフ作品。形式は基本的に4コマ漫画だが、後半は通常のコマ割りで話が進むストーリー形式となっていることが多い。 関連ページ:放課後の王子様
アニメ
書誌情報
テニスの王子様 全42巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2000-01-07発行、978-4088728155)
第42巻
(2008-06-04発行、978-4088745220)
テニスの王子様 : 完全版 集英社〈愛蔵版コミックス〉
season 1-2
(2010-04-01発行、978-4087823059)
season 1-1
(2010-04-01発行、978-4087823042)
season 1-3
(2010-04-01発行、978-4087823066)
season 1-4
(2010-06-01発行、978-4087823073)
season 1-5
(2010-07-01発行、978-4087823080)
season 1-6
(2010-08-01発行、978-4087823097)
season 1-7
(2010-09-01発行、978-4087823103)
season 1-8
(2010-10-01発行、978-4087823110)
season 1-9
(2010-11-01発行、978-4087823127)
season 1-10
(2010-12-01発行、978-4087823134)
season 1-11
(2010-12-01発行、978-4087823141)
season 1-12
(2011-02-01発行、978-4087823158)
season 2-1
(2011-04-01発行、978-4087823165)
season 2-2
(2011-04-01発行、978-4087823172)
season 2-3
(2011-05-01発行、978-4087823189)
season 2-4
(2011-06-01発行、978-4087823196)
season 2-5
(2011-07-01発行、978-4087823202)
season 2-6
(2011-08-01発行、978-4087823219)
season 2-7
(2011-09-01発行、978-4087823226)
season 2-8
(2011-10-01発行、978-4087823233)
season 2-9
(2011-11-01発行、978-4087823240)
season 2-10
(2011-12-01発行、978-4087823257)
season 2-11
(2012-01-01発行、978-4087823264)
season 2-12
(2012-02-01発行、978-4087823271)
3-1
(2012-04-01発行、978-4087823288)
3-2
(2012-04-01発行、978-4087823295)
3-3
(2012-05-01発行、978-4087823301)
3-4
(2012-06-01発行、978-4087823318)
3-5
(2012-07-01発行、978-4087823325)
3-6
(2012-08-01発行、978-4087823332)
3-7
(2012-09-01発行、978-4087823349)
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(2012-11-01発行、978-4087823363)
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(2012-12-01発行、978-4087823370)
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(2013-01-01発行、978-4087823387)
3-12
(2013-02-01発行、978-4087823394)
テニスの王子様 : 完全版 : 限定ピンズ付Special 集英社〈愛蔵版コミックス〉
3-1
(2012-04-01発行、978-4087824292)
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(2012-04-01発行、978-4087824308)
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(2012-05-01発行、978-4087824315)
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(2012-06-01発行、978-4087824322)
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(2012-07-01発行、978-4087824339)
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(2012-08-01発行、978-4087824346)
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(2012-09-01発行、978-4087824353)
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(2012-10-01発行、978-4087824360)
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(2012-11-01発行、978-4087824377)
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(2012-12-01発行、978-4087824384)
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(2013-01-01発行、978-4087824391)
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(2013-02-01発行、978-4087824407)
テニスの王子様 41巻 集英社〈ジャンプ・コミックス〉
第2巻
(2000-04-01発行、978-4088728513)
第3巻
(2000-06-01発行、978-4088728766)
第4巻
(2000-08-01発行、978-4088728964)
第5巻
(2000-10-01発行、978-4088730240)
第6巻
(2000-12-01発行、978-4088730493)
第7巻
(2001-02-01発行、978-4088730769)
第8巻
(2001-05-01発行、978-4088731124)
第9巻
(2001-07-01発行、978-4088731391)
第10巻
(2001-09-01発行、978-4088731629)
第11巻
(2001-12-01発行、978-4088732015)
第12巻
(2002-02-01発行、978-4088732237)
第13巻
(2002-04-01発行、978-4088732473)
第14巻
(2002-07-01発行、978-4088732831)
第15巻
(2002-09-01発行、978-4088733128)
第16巻
(2002-12-01発行、978-4088733517)
第17巻
(2003-02-01発行、978-4088733807)
第18巻
(2003-04-01発行、978-4088734071)
第19巻
(2003-07-01発行、978-4088734828)
第20巻
(2003-09-01発行、978-4088735054)
第21巻
(2003-12-01発行、978-4088735344)
第22巻
(2004-02-01発行、978-4088735610)
第23巻
(2004-04-01発行、978-4088735856)
第24巻
(2004-07-01発行、978-4088736280)
第25巻
(2004-09-01発行、978-4088736464)
第26巻
(2004-12-01発行、978-4088736785)
第27巻
(2005-01-01発行、978-4088737690)
第28巻
(2005-04-01発行、978-4088737904)
第29巻
(2005-07-01発行、978-4088738086)
第30巻
(2005-09-01発行、978-4088738482)
第31巻
(2005-12-01発行、978-4088738802)
第32巻
(2006-02-01発行、978-4088740157)
第33巻
(2006-05-01発行、978-4088740485)
第34巻
(2006-07-01発行、978-4088741284)
第35巻
(2006-09-01発行、978-4088742502)
第36巻
(2007-01-01発行、978-4088742991)
第37巻
(2007-03-01発行、978-4088743264)
第38巻
(2007-06-01発行、978-4088743530)
第39巻
(2007-09-01発行、978-4088743967)
第40巻
(2007-12-01発行、978-4088744223)
第41巻
(2008-03-01発行、978-4088744438)







