巨大地震により、日本から分断され、無法地帯と化してしまった関東を舞台にした文明崩壊もの。忽然と現れた謎の巨人・バイオレンスジャックを軸に、地獄と化した関東で逞しく生き抜こうとする人々の姿を描く。週刊誌、月刊誌、青年誌と掲載誌を変えながら、完結まで17年の歳月を要した永井豪の最大長編。過去作品のキャラクターが多数登場するのも特徴で、永井豪漫画の集大成ともいえる。終盤、同作者の代表作『デビルマン』と物語がつながり、その続編と位置付けられた。主人公を変えた約30編の物語から成る群像劇で、「黄金都市編」では、関東に逃げ込んだ早乙女門土と身堂竜馬、関東羅刹組をはじめとするヤクザ組織などが、金塊を巡って激しい争いを繰り広げる姿を描く。ストーリーとしては「激闘! 門土編」の続きとなっている。同作者の『ガクエン退屈男』の門土、竜馬、錦織つばさをモデルにしたキャラクターが登場する。