10代の少女を中心に、思春期に感じる、自己と他者との壁の曖昧さ、アイデンティティ形成の不安、未知のものへの恐怖感、過剰な自意識を題材にした、オムニバス作品集。まったくのギャグ回もあればホラー回もあり、中には何が起きたのか全くわからないナンセンス回もある。キャラクターはそれぞれの話で重複はしていない。小さな虫や液体、水玉模様などを多用するのが特徴。週刊少年チャンピオンで、2011年38号から40号まで『空が灰色だから手をはなそう』のタイトルで集中連載された後、本連載になった、作者の初単行本化作品。