一つ屋根の下バレてはいけない恋!? 胸キュン学生寮漫画オススメ５選28 Pt.

勉強ができるということはそれだけ将来を期待される。世の中には数多学園漫画が発表されているが、成績優秀者が優遇されない作品は皆無だと言えるだろう。本作においても特進科「ハイクラ」と普通科「ボンクラ」は目に見えて待遇が違う。あさひは家庭の事情により寮生活を送っていたが、建物も設備も古臭くオンボロ。対するハイクラ生たちが住む寮は内装もレトロで可愛らしくきれいだ。勉強に集中できるよう整えてあるのだろう。あさひは流された形になったが、普通科生とバレずに生活をしていかなければならない。入寮前に出会った高木夜風（たかぎよかぜ）とは、門限の時間外に出会った。規則を破るスリルは寮生活ならではと言えるだろう。夜に出会うはずのない二人が出会うトラブル、これも寮でなければ味わえない。

「きんぎょ荘」は学校が用意する寮ではなく、個人が経営している学生向けの寮だ。珠姫の祖母である乙女が経営者なのだが、入寮条件は厳しい。顔審査である。素行に問題があろうとなかろうと、顔が良ければ入寮できてしまう。ブサイクと暮らすくらいなら死んだ方がましだと断言されてしまうと、是非はともかくどこか清々しささえ感じられる。とはいえ乙女の気に入るイケメンは私生活に問題が多い。乙女にお小遣いをねだることもあり、珠姫にとっては頭痛の種だろう。そんな彼女の前に現れる新たな寮生は、一見すると侍風なのに外見も中身も超イケメン。イケメンに対する不信感を募らせていた珠姫がときめいてしまうのもうなずける。苦労性の珠姫の恋、是非実ってほしい。

桜坂女子高校は由緒こそ正しいのだが、生徒の学力と数が下降したことから共学に踏み切り、なおかつ優秀な男子生徒ばかりを集めるという改革を行った。元々学業レベルの高い学校に通っていた生徒をどうやって転入させるか。答えの一つが設備投資である。新築の男子寮は勉強に専念できるよう工夫されているだけでなく、シアタールームなど息抜きのできる設備も揃っているなど、もはやホテルのようだ。ひよりじゃなくても住むならこっちがいいとなってしまうだろう。新旧の格差はあるが、学校の敷地内にあるため互いの寮の距離は近い。校内のクラスは別でも、寮周辺が男女の出会いの場となるのは必然だろう。優秀な男子生徒たちと賑やかな女子生徒たちの温度差は激しいが、物理的な距離が埋めてくれるはずだ。

学生寮というと高校生からというイメージがあるが、中学生から親元を離れる子どもも少なくない。鈴芽の叔母が管理している学生寮は中学生を受け入れている。唯一の大人ともいえる叔母が不在になった寮は、鈴芽が管理することになった。大丈夫なのかと心配になるが、鈴芽の家事スキルはかなり高い。寮生の食事も作れるし、ごみの分別も細かく行う。彼女がいなければ寮生の規則正しい生活は望めなかっただろう。寮生たちのクセが強すぎて、鈴芽の気苦労は絶えないわけだが。美術部に所属している鈴芽が偶然出会った弓道部の神葉貴博（しんばたかひろ）は、実は寮のお隣さん。男女で隣の部屋という設定は、特殊な環境でなければ味わえない。ひとつ屋根の下で暮らす寮だからこそ起こりうる特別な響きだ。

名門私立男子高校である緑都学園は、寮のある学校として近隣に知られている。名門ゆえに全国から生徒が集まるため、主に彼らのために寮があるのだ。寮は「緑林寮」という名前であるが、寮生たちは言いづらいという理由で「グリーン・ウッド」と呼んでいた。「グリーン・ウッド」には「悪党の巣」という意味があり、名が示すように寮生は一癖も二癖もある者ばかりだ。寮生全員を巻き込む悪ふざけや、寮室で恋を育む秘密のカップルなど、寮生活での青春を全力で楽しもうという、明るく爽やかな雰囲気に心が躍る。