子連れ同士の再婚で兄妹となったふたりとイケメンモデルの奇妙な三角関係ラブコメディ。親同士の再婚で須王友実には血の繋がらない美少年の兄、獅子丸がいた。だが獅子丸はアメフトに魅せられて留学したまま、行方不明に。それから数年後、友美は兄と気づかぬまま獅子丸と偶然再会し、惹かれてしまう。だが獅子丸は、彼に恋する友人の刑部我意と暮らしていた。
奇妙な三角関係を描いたラブコメディ。タイトルは「ザ ばっくれ バークレー ボーイ」の略だ。ヒロインの友実は再会した義理の兄、獅子丸に恋していた。獅子丸が失踪した理由は、彼が留学中に父親が蒸発し、友実やその母親にこれ以上迷惑をかけたくないと思ったからだったが、母親も友実も彼のことをずっと気にかけていた。ふたりに知られぬまま日本に戻っていた獅子丸は、友実の家の近所に年上の友人である我意と暮らしていた。彼はハーフのイケメンで刑部GUYという名で知られるトップモデル。そしてGUYはゲイで獅子丸に恋していたため友実を敵視する。当の獅子丸は同性愛者ではないが、我意は無二の親友で離れられず、友実のことも義理の妹だがひとりの女性として意識する。やがて我意と友実が和解し、3人の関係に変化が訪れる。
女子高生が出会った謎めいた3人の男の子たちとの騒動を描いたラブコメディ。女子高生の鳥居さかみは体育祭の日に、ちょっと不思議な少年の森崎醍士と出会う。さらにその後、醍士は春名志郎、乙訓天空と共にさかみのクラスへ転入してきた。彼らは何か秘密を抱えているらしく、偶然にもさかみは彼らが森で儀式めいたことをしている姿を目撃してしまう。
個性的な3人の男子とヒロインが巻き起こすラブコメディ。体育祭の日、ヒロインのさかみは小柄だが運動神経抜群な少年、醍士と出会う。醍士は体育祭に勝手に飛び入り参加し、さかみが出場した競技で活躍。さかみは謎の多い醍士が気になり始める。そんなある日、さかみは森の中で、醍士がふたりの男子と共に制服らしきものに火を点ける姿を目撃し、さらに醍士が志郎、天空と一緒に3人でさかみのクラスに転入してくるという出来事が起きる。さかみに自分たちの行動を目撃されていたことに気づいた3人は、さかみを彼女にして口止めすることを画策。だが、さかみは肝心な部分を聴いていなかったと知って態度を一変させる。そのことに怒ったさかみは、3人の秘密を探ってやろうと接近するのだった。
美形でゲイの青年医師が辿る数奇な運命を描いた人間ドラマ。整った容貌に優れた頭脳を持ち、優秀な医師として知られる青年の友井久嗣。彼はNYで知り合った外科医師の男性、リチャードからゲイの道に導かれる。リチャードとの別れの後、友井はマーヴィンという恋人に巡り合うが、その後に壮絶な別離が待っていた。絶望に苛まれた友井は紛争地帯へと流れついていく。
ひとりのゲイの青年医師の恋と絶望を、当時の社会問題を交えて描かれる人間ドラマ。主人公の友井は容姿にも頭脳にも恵まれたエリートだが、毒舌家で皮肉屋な面もある青年だ。彼はNYで知り合った外科医師のリチャードからゲイの道に導かれたが、浮気性で自分勝手なリチャードに一方的に別れを告げられる。この突然の別れは、リチャードの元恋人がエイズに罹患、死去したのも原因のひとつだった。その後、妻帯者だが夫婦関係が破綻しているゲイの眼科医マーヴィンと友井は付き合うようになる。だが友井は彼の妻であるナンシーに銃で撃たれそうになり、友井を庇ったマーヴィンは亡くなってしまう。最愛の恋人を喪った友井は、紛争地帯のゲリラ隊の軍医として流れていく。
バレエを辞めた主人公が、ひょんなことからイケメンたちのバレエ臨時講師になるラブコメディ。父親がバレエ教室を開いている鈴内鈴音は、極度のあがり症のためにプリマになる夢を諦めた。それからファッションデザイナーを目指して奮闘する日々を送っていた鈴音だったが、ある日怪我をした父のために期間限定で代理講師をすることに。その生徒は若い5人のイケメンたちだった。
イケメンとのバレエをテーマにしたラブコメディ。ヒロインの鈴音は6年前に両親が離婚し、母と共に地元を離れて生活していた。その頃、デザイナーを目指す鈴音はモデルの吾品佐州と出会い、彼の立ち方がバレエ特有の「アンデオール」になっていたのに気づく。その後、怪我した父の代理で地元に戻った鈴音は、期間限定でバレエ教室の講師をすることに。地元の神社にお参りした彼女は佐州と再会し、彼の本業が神主であることを知る。さらに、いざ教室に行くと生徒は全員若い男性で、その中には佐州もいた。歯科医の殿友成、酒屋の広志瞳、美容師の妹尾嶺、鞄職人の柏十真に佐州を加えた5人は、寂れてしまった地元の足玉商店街の跡取りたち。彼らはバレエで町興しを計画していた。
オゾン層の破壊によって有色人種のみが生き残った世界で描かれる近未来SF作品。白人が世界からいなくなり、有色人種たちが両性愛を謳歌していた。そんな世界で、警官のエドワードはこの世界では少数派となった異性愛者として、恋人の少女アカリと幸せな日々を送っていた。しかしある日、彼の前に絶滅したはずの白人女性が傷ついた状態で現れたことで、エドワードの運命は変わっていく。
性別や人種など、さまざまな問題を投げかけてくるSF作品。オゾン層の破壊により、世界から白人が滅んで久しい時代。この世界では同性愛や両性愛が普通になり、異性しか愛せない者は「ヘンタイ」と呼ばれていた。主人公のエドワードは異性しか愛せない人間だったが、以前にアカリという黄色人種の女性を保護して彼女と幸せに暮らしていた。そんな穏やかな日々の最中、家の前で倒れた人物をエドワードは保護する。だがその人物は絶滅したはずの白人の女性であった。警察に報告して家に戻ると、アカリと白人女性は姿を消していた。さらにエドワードには射殺命令が出されてしまう。その一方で、月から来た少年、軻遇突智がエドワードの運命を大きく揺るがすことになる。