日本の四季折々を花から感じよう!華道漫画オススメ5選20 Pt.

「華道」と聞いて、茶道と同じように伝統や厳しい修業といった堅苦しいイメージを抱く人は多いだろう。しかし現代の華道は「生け花」に代表されるように、誰もがカジュアルに始められる趣味としての側面もある。今回はそんな華道や生け花の世界を描いた5作品を紹介する。

作成日時:2021-02-21 19:00 執筆者:マンガペディア公式

日本の四季折々を花から感じよう!華道漫画オススメ5選

出典:小学館


『ギャル華道』

『ギャル華道』

出典:小学館

華道の名門に生まれたギャル系女子が恋と華道に奮闘するラブストーリー。主人公・国栖原(くずはら)つぼみは百年続く華道の名門である国栖原流本家の一人娘だ。しかし、花には目もくれず、派手な格好と渋谷に行くのが大好きな「ギャル」である。そんな彼女に業を煮やした父は、自らの弟子である間中楓(まなかかえで)をつぼみの師匠に任命する。同い年である楓のイケメンぶりに魅了されたつぼみは喜んで弟子となるが、待ち受けていたのは厳しい修業であった。

つぼみは修業中も華道そっちのけで楓に夢中だ。楓は華道と関係ない質問を繰り返す彼女を冷たく突き放し、「バカギャル」と一蹴する。もう稽古に出ないと反発したつぼみは憂さ晴らしにクラブのイベントに出かけたところ、舞台でフラワーアレンジメントをする楓に出くわす。紆余曲折を経て、つぼみは真面目に華道に打ち込むようになり、再び恋心が芽生え、楓と晴れて両思いに。彼の仕事を支えようと決意するが、彼女の前にさまざまな障害が立ちはだかる。遊んでばかりのギャルだったつぼみが、一人前の華道家になるべく奮闘するさまが描かれており、微笑ましい気持ちにさせられる。また、二人の恋路を邪魔するライバルキャラが次々と登場し、その行方にも要注目だ。


『百花日和』

『百花日和』

出典:講談社

生け花の専門学校を舞台に、生徒たちと季節の花が織りなす青春群像劇。主人公・南侑生(みなみゆい)はビジネス専門学校の「いけばな芸術コース」に在籍する1年生だ。生徒は全部で15人程だが、ほとんどが花嫁修業目的や親の勧めでなんとなく入学した人ばかりである。夏休みが明け久々に登校した侑生たちに、担任の橘春花(たちばなはるか)は学園祭で花展(かてん)を行うことを告げた。クラスがひとつにまとまらない中、侑生は渋々実行委員を引き受ける。

学園祭では、花展はどうしても目立たない存在だ。消極的なクラスをまとめようと侑生が四苦八苦する中、花形であるファッション科によるショーモデルに、派手なクラスメイト・芹沢が立候補する。芹沢は華道のセンスに欠け、バラの花を大量に生けて春花に注意される始末だ。しかし、ショーで自分が持つ予定のブーケが自分より目立ちそうなのを見て「互いの長所を生かしてより美しさを引き出す」ことを学んだ彼女は、花展に出すバラをシンプルなものに生け直す。ショーも花展も無事成功し、胸を撫で下ろす侑生であった。本作は、侑生を中心としたクラスメイトたちのエピソードに、四季折々の花を絡めたストーリー仕立てとなっている。花や華道に関する豆知識も豊富で、その世界を学びながら楽しめるだろう。


『はなむすび』

『はなむすび』

出典:集英社

華道の家元に育った男子高校生が、手伝いに訪れた旅館で恋に落ちるラブストーリー。主人公・瀬田吉成(よしなり)は、イケメンなことに加え成績も優秀な高スペック男子だ。春休みを控えた終業式の夜、カラオケに行き深夜に帰宅した吉成は、待ち構えていた父に叱責される。実は、彼は昔から代々続く華道瀬田流の家元の次男坊だった。「花はやめた」と反抗する吉成に、父は春休みの間だけ知人の経営する「はなや旅館」の手伝いに行くよう命じる。

吉成は旅館行きを断ろうとするも、父親の顔を見ずに済むと思い直し承諾する。さっそく旅館の一人娘である西園あおいが彼の指導係に就くことになるが、冷たい態度を取る彼女に苦手意識を持つ。ようやく仲居の仕事に慣れてきた頃、過労であおいが倒れるのを目にし彼女の自室に連れていく。そこで余りの汚部屋ぶりに驚愕する一方で、部屋の端々に彼女の仕事熱心さを垣間見た吉成は印象が変わってゆき、二人の距離は急接近。しかし、恋の障害となったのは家のしがらみであった。運命の女性に出会った吉成が、不器用ながら恋に華道に奮闘するさまに共感を覚えるだろう。また、当初は花を生けることを渋っていた彼が、着物姿で華道を嗜む描写はこの上なく美しく、和の気分に浸るにはもってこいだ。


『まりまりマリーゴールド』

「イケてない」華道部に所属する女子高生3人組のゆるい日常を描いたシュール系ギャグ漫画。主人公・毬瀬(まりせ)まりは高校2年生で華道部の部長である。ある日、まりは部室で同級生の近浜(このはま)このはとダルマ落としに興じていた。その横で、1年生の出雲(いずも)いずるは熱心に花を生けている。今まで華道の経験がなかった彼女はまりに助言を求める。「センスを感じる」と言われ胸を撫で下ろすいずるであったが、続けてまりはとんでもないことを告げる。

まりは「一度も花を生けたことがない」といずるに告白し、彼女をドン引きさせる。さらには「力の差を見せてあげる」と豪語し、まりは部室に生け花を飾ろうとする。このはに花を持ってくるよう頼むが、彼女が花と間違えて持ってくるのはお茶漬けやたくあん、おまけにスキー板と全く関係のないものばかり。まりは呆れるいずるを威圧し、挙句にはこともあろうにいずるが生けた花を引っこ抜いてしまい、ビンタされてしまう。波乱ぶくみの華道部だが、3人はゲームに興じたりボウリングに行ったりと日常をまったりと過ごし絆を深めていく。本作は、花を全く生けない華道部のシュールな日常がメインだ。まりとこのはの意味不明な掛け合いに振り回されるいずるが不憫かつ、クスリと笑わせてくれる。


『華物語』

『華物語』

出典:講談社

とあるOLが、失恋をきっかけに生け花と出会い成長していくヒューマンストーリー。主人公・菊池沙和はどこにでもいる普通のOLだ。ある日、会社のエレベーターで大学時代に片思いをしていた先輩・和也と再会する。彼とデートを重ねる中で、次こそは恋が始まるかと期待していた沙和だったが、彼が元カノとヨリを戻したことを告げられる。翌日、失恋のショックを心のどこかに残したまま出社した沙和は、同僚から会社に飾るための花を生けておくよう依頼される。

沙和は見よう見まねで花を飾るも、その出来に違和感を覚える。仕事帰りに本屋で生け花の本を物色していたところ、偶然和也と恋人に遭遇し逃げ出してしまう。激しく動揺し街をさまよう沙和だったが、偶然「いけばな教室」の看板を見つけ、なりゆきで参加することに。講師の一ノ瀬のアドバイスを受けて花と対峙するうちに、思いを伝えることの大切さを学ぶ。その夜和也に告白し、恋を終わらせたのだった。しかし、生け花の楽しさに目覚めた沙和は、後日再び一ノ瀬の元を訪ねるのであった。未熟なOLだった沙和が生け花と出会い、心の成長を遂げていくさまが四季折々の花を通して描かれている。また、花にまつわるコラムも掲載されており華道の知識を得ながら楽しむことができるだろう。


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