日本の文化に触れながら、人間的成長を描くアニメは多く存在する。今回は、そんな古き良き日本文化を題材にしたアニメを紹介する。
歌舞伎、落語、将棋……。日本に古くからある文化を題材にしたアニメを紹介する。
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日本の文化に触れながら、人間的成長を描くアニメは多く存在する。今回は、そんな古き良き日本文化を題材にしたアニメを紹介する。
普通の男子高校生「来栖黒悟」には好きで好きで仕方ないものがある。それは「歌舞伎」! そんな彼の夢は、「部活で歌舞伎をすること」。だが、入学した高校にはそんな部は存在しない。あふれる思いを抑えきれず、とうとう彼は「歌舞伎部」を作ることを決意する。まずは親友の「村瀬とんぼ」と共に、メンバー集めに奔走するのだが……。もしもあの頃に戻れるのなら、こんな部活をしてみたい。青春歌舞伎物語が、アニメにて開幕!
原作は『魚住くんシリーズ』、『妖気庵夜話』などで知られる「榎田ユウリ」著の小説。アニメキャラクターの原案は、『カードキャプターさくら』『xxxHOLiC』の作者「CLAMP」が担当した。本作は、歌舞伎への情熱を秘めた主人公が、親友・バンドボーカル・梨園の名門の御曹司・日本舞踊の師範を母に持つ名取・演劇部のスターを巻き込み、歌舞伎公演を目指す。2017年4月6日(木)より「TBS」ほかにて順次放送。歌舞伎の魅力がたっぷり詰まった青春物語に期待したい。
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舞台は昭和50年代頃。落語が絶頂期を過ぎ、テレビや漫才ブームに圧されていた時代。刑務所の落語慰問会で見た大名人「八雲」が演じる『死神』に感動した「強次」。出所した彼が真っ先に向かったのは、なんと「八雲」の寄席だった。弟子を取らないことで有名な「八雲」だったが、「強次」はどうにか内弟子となり、付き人として行動することを許された。そして、「強次」の天真爛漫な性格と世間知らずなところから「与太郎」の名を与えられる。そして芸を磨いた「与太郎」は、ついに真打へと昇進する。継いだ名前は「三代目助六」。「八雲」「小夏」、2人の仲の「助六」を変えるため、「与太郎」が見出す己の落語とは……?
原作は繊細な人間描写で高い評価を得る「雲田はるこ」の小説で、落語家の素顔と業を描いた一作である。時代の流れに巻き込まれ、変化していく落語と、落語を愛し、行く末を案じる人物たちが織りなす物語となっている。実際に、登場人物が落語を話す場面があり、声優の演技の素晴らしさに感動する。2016年に放送された第1期は、「与太郎」が弟子入りし、芸を磨く過程と、「八雲」「小夏」の因縁、そして「二代目助六」と「八雲」についての長い昔話が描かれている。そして、第2期ではバブル景気とその崩壊直後の時代へ代わる。知っているようで意外と知らない落語の世界へ引き込まれる作品だ。
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東京にて、書道界の重鎮を殴った新進気鋭のイケメン書道家「半田清舟」。見かねた父親は、罰として日本西端の、自然豊かな島「五島」へと送り込んだ。都会育ちで神経質な「半田先生」が借りた家は、汲み取り式便所にバランス釜のお風呂、ネズミが走るボロ屋だった。そして、彼の目の前に現れるのは自由奔放で個性豊かな島民ばかり。書道家、そして人として成長していくハートフル日常島コメディ。プライドが高く気難しい「半田先生」が、小学1年生の「琴石なる」をはじめとした島民に翻弄されつつも、自分の書を見つけ、確立させていく。人との関わりを通しての成長に重点が置かれている作品だが、「半田先生」はきちんと書家の仕事をしており、子どもたちに書道を教えてあげているので、書道の要素もきちんと含まれている。表題の『ばらかもん』は「五島列島」の方言で「元気者」という意味で、作品にぴったりな題名と言える。
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主人公「桐山零」は、幼い頃に事故で両親を失い、心に深い孤独を負っていた。彼は父の友人である棋士「幸田柾近」に内弟子として引き取られ、その才能を開花させ15歳で将棋のプロ棋士になった。やがて、彼は「幸田」の家を出てひとり暮らしを始め、1年遅れで高校へ編入する。だが、周囲と馴染めず、将棋でも不調が続いていた。そんなある日、「零」は「川面音あかり」「ひなた」「モモ」の三姉妹と出会ったことをきっかけに、少しずつ変わり始めていく。原作は「羽海野チカ」作のマンガ。2017年3月18日には「前編」として実写映画化された。孤独を抱える主人公「零」が、「川本家」の3姉妹や、将棋で出会った人たちとの交流などで、自分の殻を破り成長する。そして、「零」だけではなく、様々な人間が「何か」を取り戻していく、心温まる物語だ。また、棋士の「先崎学」が監修をしているので、対局も十分見応えのあるものになっている。第2シリーズは「NHK総合テレビ」にて2017年10月から放送予定。新学期を迎えた「零」が、学校に新たな居場所を見出したこれからの展開が気になるところだ。
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東京育ちの女子高生「松前緒花」は、借金を作った恋人と夜逃げした母と離れ、面識のない祖母「四十万スイ」の下で暮らすことになった。「スイ」は石川県の「湯乃鷺温泉街」にある、大正浪漫あふれる旅館の「喜翆荘」を経営している。中居見習いとして働きながら、学校に通う「緒花」は、個性的な従業員やお客さんなど、様々な人たちとの間で経験を積みながら成長していく。本作は「P.A.WORKS」のお仕事シリーズ第1弾。衝撃的な家族背景がありつつも、健気に一生懸命に頑張る「緒花」の姿に元気を貰える。アニメでありながら、ドラマのような、現実味のあるストーリーも魅力のひとつ。物語の舞台は、実際にモデルとなった石川県内の観光地で、情緒あふれる建物や、作中にも登場する「ぼんぼり祭り」など、日本の良き文化を楽しむことが出来る作品だ。
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