コンビニあるある漫画！オススメ5選64 Pt.

本作の主人公・翠里は良家の令嬢。学校にも厳格な母にコンビニの買い食いを知られてはいけないと、制服のスカーフで顔を隠して入店する。おにぎりやおでん、肉まんはもちろんスイーツやホットスナックにも目がない。しかし立ち食いが出来ないため、いつもこっそりお持ち帰り。そのため温かな商品は冷めてしまうことも度々。そこで翠里は再び美味しく食べられるよう、独自のアレンジ調理を試みるのだった。またみたらし団子が売り切れてしまった時には、せんべいや羊羹、わらびもちと言ったコンビニで買えるお菓子で「わらび餅フォンデュ団子」を作ったことも。彼女のチャレンジメニューは時折失敗することもあるが、一風変わったコンビニグルメを堪能できる一冊だ。

本作は原作者・松駒が勤めていたコンビニの店員をモデルにした作品である。物語に登場する松駒は主にツッコミ役で、何事にも動じない＆己を貫く仁井ことニーチェ先生の言動をセーブすることも。ニーチェ先生は例え客でも理不尽だったり愚かだったりする者には容赦なく辛辣な言葉を向ける。しかし職務自体は有能で、常連客からの評判は良い。また彼は仏教学部の生徒で、将来は僧侶を目指している。霊感が強く、777にいる「見えないお客」に対応したことも。一方松駒は就活が上手くいかず、ニーチェ先生から「コンビニ店員が天職なのでは」と言われてしまう始末。知られざるコンビニの世界や接客業の難しさ、それらにシュールな笑いと、痛快さをあわせて描かれるコメディ漫画だ。

物語の舞台となるコンビニ「ラバーズ7」があるのは、伊勢佐木町の雑居ビル。二階がカラオケボックスで三階に卓球場がある。これらの店のオーナーである宗則は、何かトラブルがあると卓球で決着を付けることにしている。主人公のひろみやなつきがラバーズ7の店員になった経緯も、卓球勝負の結果であった。本作のヒロインであるなつきは複雑な家庭環境にあり、他人と打ち解けない性格。しかしラバーズ7でバイトをするようになってから、徐々に心を開いていく。ひろみはそんななつきに惹かれていくが、宗則もまた自分の想いに戸惑いながらなつきに恋心を抱いていた。やがて明らかになるなつきの母と宗則の過去や、ひろみと宗則の恋の鞘当てなど、複雑だが純粋な恋が描かれた漫画作品だ。

物語の舞台となるコンビニ「サンシャインマート」の最大の特徴はおかしな店長である。季節によってアイテム入れ替えは普通のこと。だが、それが行き過ぎてスポーツの秋には店内で運動会が出来るようにしたり、行楽の季節に温泉を掘って店内に温泉関連のグッズを置こうとしたりとハチャメチャな企画をする。ツッコミ体質の主人公・のんちゃんはそんな店長のストッパーだ。しかし真面目だが少しずれているメガネくんや、ノリの良い元ヤンの矢沢さんも店長のノリに流されてしまうこともあり、止めきれないことも多々。一見過酷な職場に思えるが、24時間営業であっても年中無休ではない。猫に留守番を頼んでみんなで花見をして過ごす日もある、そんな楽しい職場だ。

本作の舞台はチェーンのコンビニ店「コンビニぶんぶん」。登場人物は個性的で、主人公の麦千代は頭脳明晰だが、店のPCをハッキングして時給を書き変えたりする問題児。友人のらいとは以前からバイトをしていたが、磨かれたのはサボるための技術ばかり。店長の午後乃みるくはかつて女子プロレスラーをしていた経歴を持ち、しばしば麦千代たちへの制裁などでその力を発揮する。スーパーバイザーの宇伊田院はそんなクセのある面々に振り回されっぱなし。ぶんぶんの売上は常に低迷気味だが、そんなことは気にしない麦千代とらいとは時にサボったり、時に妙なことに熱意を燃やしたりしつつ、楽しいコンビニ店員ライフを満喫していく。