夏と言えば夏祭り。「まつり」という名前の主人公が登場する作品を集めてみた。まつりというとにぎやかな印象があるが、性格の傾向を見比べてみるのも面白いかもしれない。
人名で「まつり」は珍しい? そうでもない? 主人公の名前が「まつり」な作品を特集!
夏と言えば夏祭り。「まつり」という名前の主人公が登場する作品を集めてみた。まつりというとにぎやかな印象があるが、性格の傾向を見比べてみるのも面白いかもしれない。
出典:Amazon.co.jp
歌うのが好きなごく普通の女の子、後野茉理(あとのまつり)はある日"魔法の鏡”を拾う。中から現れた魔法使いのユージンが「3つの願い」をかなえてくれると言って……。
『バトルガール藍』や『学園快盗トライアングル』などの多彩な作風を持つ少女漫画家・飯坂友佳子の短編。主人公の茉理は歌うのが大好きで自分の名前にコンプレックスがある、ごく普通の高校生。失恋のショックを忘れるために一晩中歌うなんてこともやるマイペースな性格。そんな彼女がある日、理事長が集めたガラクタの中から"魔法の鏡”を拾い、中から現れた魔法使いが願いを叶えてくれる……という「アラジンと魔法のランプ」を思わせる展開。屋上で出会った学校のアイドルにしてバンド少年の藤間との関係、ユージンとの交流など、思春期で繊細でちょっと不思議な出会いが描かれている。
出典:マンガペディア
主人公・羽生まつりはクラスのイケメンに想いを寄せる一見普通の女子高生。しかし実は、家業のプロレス団体を手伝うために覆面レスラーとしてリングに上がっていた。まつりのリングでの活躍と恋の行方はどうなるのか?
『花より男子』で知られる少女漫画家・神尾葉子が少年漫画で連載していたと聞いて驚く人も多いのでは。主人公のまつりはリング上ではヒーローではなくやられ役。そんな姿を好きな男の子に知られるわけにはいかない! そんなある日、ふとしたきっかでプロレスをやっていることを苦手な転校生に見られてしまい……。コメディチックなあらすじとは裏腹に、女子高生がやられ役としてリングに上がることや、周囲に嘘をつき続けることへの不満が細かに描かれているのが特徴。ヘビーな展開が続く中、実はプロレスオタクだった転校生重松が場を和ませてくれる。あこがれの人か、自分を認めてくれた転校生か。まつりの恋の行方が気になる一作だ。
出典:宙出版
元気が取り柄の高校生、天宮まつり。親の再婚で人気沸騰中の三つ子のアイドルグループ、遥(はるか)、梓(あずさ)、理人(りひと)の3人が「お兄ちゃん」になってしまい……。バラバラの家族をまとめる一方で「お兄ちゃん」との恋の行方は?
アイドルとして世間に見せている顔とは裏腹にケンカばかりの三つ子に振り回されながらも、持ち前の元気さ、前向きさで「家族」をまとめていく主人公・まつりのたくましさが眩しい。一方でだんだんと「お兄ちゃん」たちの意外な側面を知る中で、異性としても意識するようになってしまい……。話が進むと、先輩アイドルグループまで恋とアイドルのライバルとして登場。ラブコメと「家族の絆」が、少女漫画ならではのタッチで描かれた人気作品。不仲だった三つ子がまつりの前向きさに引っ張られて、徐々に関係が改善されていく中で、梓に告白され、家族としての関係と恋のどちらを選ぶのか悩むまつりの姿は、思わず応援せずにはいられないだろう。
出典:マンガペディア
ホラーが大の苦手な少女・谷口茉理の前に現れた美少年・穂高薫。ホラー嫌いのきっかけになった映画の吸血鬼そっくりな穂高の容姿に苦手意識を抱いていた茉理だが、穂高は実は本物の吸血鬼で……。
こちらの主人公・茉理は一言で言えば「熱血」。武道の有段者で穂高から「血の気が多い」と評される(もちろん穂高は吸血鬼なので、そういう意味だ)。基本的なテイストはラブコメであり、穂高一人や彼の一族、さらに別の吸血鬼一族まで現れて、茉理がそのたびパニックに陥るのがお約束の展開。穂高のクールな美少年から、だんだんと茉理へのスケベ心を見せたりと親しみやすい魅力を見せてくる。しかし一方で吸血鬼という特性から来る悲劇などもしっかりと描かれ、「吸血鬼モノ」としての完成度も高い。穂高と恋に落ちた茉理が、何度も挫折しそうになりながら、自分の恐怖心を克服していく姿はとても魅力的。
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