2020年は子年特集②!ネズミが活躍する漫画作品オススメ5選!27 Pt.

新元号令和になって、初めて迎える新しい年。2020年は第32回夏季オリンピック、第16回パラリンピックが開催されるなど、大きなイベントが控えている。干支は巡り、また新たに子年となった。干支にちなみ、ネズミが活躍する漫画を紹介する。

作成日時:2020-03-08 10:00 執筆者:マンガペディア公式

2020年は子年特集②!ネズミが活躍する漫画作品オススメ5選!

出典:講談社


『ハリネズミのハリー』

『ハリネズミのハリー』

出典:講談社

抱き合いたいハリネズミと、友達のペンギン、オオカミとの心温まる日常を描く、ほのぼのアニマル擬人化コメディ。ハリネズミのハリーは誰かとハグがしたくて「Free hug」の紙を持ちながら、街角に立っている。しかし、トゲが痛そうと素通りされてばかり。自分で自分を抱きしめる日々が続いていたある日、オオカミのガルに声をかけたところ、ハリーは齧られてしまうがそのトゲによってガルに怪我をさせてしまう。最初は怒っていたガルだったが、その後ハリーの境遇に同情。それ以来、声を掛け合う仲になった。そんなハリーをペンギンのペタは心配していた。

ハリネズミは漢字で針鼠と書く。体毛が変化したトゲで全身が覆われており、愛らしい見た目に反して攻撃力が強い。近年ではペットとして人気だが、愛情深く接していても素手で触るのには慣れが必要らしい。そんなハリネズミであるハリーは、ハグがしたいハリネズミである。トゲがあるせいで触れると他者を傷つけてしまうため、ハリーが唯一知っている他者のぬくもりは母親のもの。しかし、抱き上げると母親の小さな手は血まみれ。我が子を抱き上げられるようにと修行に出た母の気持ちを考えると、切なくなってしまう。自分自身を抱きしめて寂しさをしのいでいたハリーだが、ハグはできなくても、悩みを分かち合い協力してくれる友人に恵まれている。ぬくもりは分かち合えなくとも、ハリーの周辺はやさしく温かい。


『毎週火曜はチューズデイ!』

『毎週火曜はチューズデイ!』

出典:amazon

自身をチューズと称するネズミたちの日常をコミカルに描く4コマ漫画。チューズはネズミによく似た動物である、というかネズミである。世界中に多数生息しており、好きな食べ物はチーズ。挨拶は「チューッす!!」で、火曜日は「チューズデイ」なので休日に指定してみたが、結局毎日が休日状態。どこまでも足をのばすバイタリティはあるけれども、猫には食べられてしまうので苦手。「チュー」に関する文字や言葉に大真面目に反応するダジャレ好きなチューズたちは、小さな身体で日常生活を謳歌していく。

ネズミはチューチュー鳴くものだと思っているが、実際のネズミの鳴き声は少々違う。「キィキィ」「キュッキュッ」と高い声で鳴くのだ。英語では「スクイーク」と表現するらしく、チューの要素が一切ない。そう考えると、チューズたちはネズミではないのでは、となるのだがやはり姿かたちや嗜好はネズミである。自分たちを「チューズ」と称しているネズミたちは、とにかく「チュー」という言葉に敏感だ。チューの付く文字や言葉を取り入れ、日常会話で無理やりにでも使用している姿に並々ならぬこだわりを感じる。言葉遊びのような感覚だろうが、チューズたちの会話を見ると、チューと付く言葉が意外と多いことに気が付くだろう。賑やかな会話の中に、ちょっとした学びがあるのも面白い。そんな彼らが、チューを言わない回もある。猫の話題が出てくるときは、さすがのチューズたちもチューを言うほどの余裕がなくなってしまうのだ。やはりチューズたちもまたネズミ同様、天敵は猫ということであるらしい。


『はじまりはハロー』

『はじまりはハロー』

出典:小学館

ネズミと会話ができる翻訳機を開発した天才少年と天才ネズミの、友情と成長を描く現代ファンタジー漫画。岸田博士(ひろし)は14歳。IQ300という天才で、数多くのクイズ番組に出演し、荒稼ぎをしていたという過去を持つ。10歳で大学を卒業後、密かに開発していたネズミと会話ができる翻訳機を父親に見つかり、不本意ながら世間に発表せざるを得なくなってしまう。しかし、翻訳機は知能の高いネズミである織田君だからこそ機能するもの。織田君が利用されることを心配する博士だが、発表の期日は目前まで迫っていた。

学者が何らかの実験を行うとき、動物の身体を利用することが多い。中でも実験用マウスの存在はよく知られているだろう。医療や科学の分野で一番身近な動物が、ネズミなのかもしれない。博士が開発した翻訳機を使って人と会話をすることができる織田君は、実験用マウスである。太く短く生きたいと織田信長に憧れており、名前も織田信長からとるほどの傾倒っぷり。人の言葉を話しているせいか、表情は豊かで動きもコミカルだ。博士を誇りに思っている一方で、心配したり、外出をしたほうが良いと発破をかけたりと、兄のようなポジションをとることも多い。父親も留守がちで同じ年頃の友人もいない博士にとって、織田君は家族であり友人でもあるという、かけがえのない存在なのだろう。とはいえ織田君は実験用マウス。多くのマウスたちに触れてきた博士だからこそ、心配ももっともといえる。天才少年と天才ネズミ、種族を超えた友情が長く続くことを願う。


『同居チュウ!』

『同居チュウ!』

出典:KADOKAWA

ひとり暮らしの大学生と3匹の同居人の、一方通行同居ライフ4コマ漫画。築30年のアパートに住む野々村の家には、本人も知らない同居人がいた。のの、ムームー、ララは野々村の住む部屋の奥の奥に住んでいるネズミ。3匹は日々、天井にあいた穴から野々村の様子を観察していた。3匹にとって、野々村は神様のような存在。食事を用意してあげたり、課題を手伝ったりと、ネズミサイズでできることをするが、野々村には、イマイチ彼らの存在や感謝の気持ちは伝わっていないのだった。続編に『それでも同居チュウ』がある。

冴えない大学生、野々村は築30年という古いアパートに住んでいた。古い建物には虫や動物がつきものであるが、野々村の部屋に住み着いているのはネズミである。ただのネズミではない。天然でおませ、野々村のことが大好きなのの。読書が趣味でもの知り、眼鏡が特徴のムームー。マイペースなのんびり屋のララという、個性的なネズミたちなのだ。そのサイズと、耳としっぽがあるのでネズミと分かるが、擬人化されている。動物姿のままではキャラクターの判別が難しいのだが、3匹は外見からも個性の際立ちが感じられる。特にムームーは眼鏡をかけているインテリ系なので、一目でわかる。3匹は自分たちの存在を隠しているようなそぶりは見せない。むしろ存在をにおわせているようなのだが、野々村は特別交流を図るわけでも、追い出すわけでもなく静観している。鈍感なのかやさしいのか、何にせよ3匹が懐くのも納得のお人よし青年のようだ。


『ちークリニックへようこそ!』

『ちークリニックへようこそ!』

出典:amazon

森の奥にあるネズミが医師を務める心療内科を舞台に、様々な悩みを抱えて来院する動物たちと向き合い、心について考えていくハートフルコメディ。ちークリニックは動物たちの心の平和を願って設立された、公共機関である。院長を務めているのは、ネズミのちー先生。捕食関係からか猫の患者は思わず断ってしまうが、心ならば大きく深くなっていけると夢見ていた。そんなある日、仕事中に受付のオカメインコのオカメちゃんが彼氏とメールを始めてしまう。スマホを取り上げられたオカメちゃんは、ひどく取り乱すのだった。

人にも様々な悩みがあるように、動物たちにも悩みはある。森の奥にある心療内科が、公共機関であるという点に注目だ。悩みを打ち明ける場は、それだけ必要不可欠ということなのだろう。ちー先生は精神科医のネズミである。身体は小さいけれども心は大きく深くという、立派な志を持っているが、患者が苦手な動物だったりすると怖くて追い返してしまうなど、器が小さい部分がある。悩みを抱えているとき、誰もが答えを求めているわけではない。自身も悩みを抱え、一緒に考えて共感してくれるちー先生だからこそ、動物たちは話を聞いてもらいにやってくるのだろう。動物たちの悩みは、種族特有のものというわけではなく、人間にも共感できる部分が多い。特にオカメちゃんの悩みなどは、恋する女性なら経験があるのではないだろうか。動物たちだけではなく、人間の悩みにも寄り添ってくれる。ちー先生は小さいけれど、とても頼もしい精神科医だ。


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