雀荘で繰り広げられる真剣名勝負!オススメ漫画5選37 Pt.

麻雀卓を囲んで日々勝負が繰り広げられている雀荘。馴染みの仲間とワイワイ楽しむのか、一期一会の相手とヒリヒリするような勝負をするのかは、選んだ雀荘次第ともいえる。雀荘を舞台にしたオススメ作品を紹介しよう。真剣勝負を存分に楽しめるはずだ。

作成日時:2021-06-27 19:00 執筆者:マンガペディア公式

雀荘で繰り広げられる真剣名勝負!オススメ漫画5選

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『朱雀・歌舞伎町雀姫伝』

『朱雀・歌舞伎町雀姫伝』

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卓上で奇跡を起こす女子学生・南条朱雀(なんじょうすざく)の活躍を描く麻雀漫画。朱雀は、新宿歌舞伎町にある雀荘「海底撈月」にいつもいる少女。海底撈月は朱雀の同級生・竹林千鳥の父が経営する雀荘だが、朱雀はわけあって身を寄せているのだ。いつもお世話になっている千鳥の役にたちたいと願う朱雀は、麻雀は素人レベルの千鳥や千鳥の父に代わって、今日も卓の前に座るのだった。そんな朱雀の元に高レートで勝負を挑む女子学生たちが現れる。

雀荘といえば、大人が出入りする遊技場というイメージが普通だろう。実際、風俗営業となるため届出が必要だし、お酒を飲みながら打つ人もおり、盛り場にあることが多い。朱雀が世話になっている雀荘「海底撈月」があるのも、ネオン華やかな新宿歌舞伎町。セーラー服姿の女学生には不似合いなロケーションだ。朱雀はストレートの黒髪をポニーテールにした大人しげな美少女。そんな彼女の前に、リャンピンという高レートで勝負を持ちかけ、雀荘破りを繰り返す才色兼備のお嬢様・葛西麗虎(れいこ)が現れる。發天女子学園の麻雀部に所属する麗虎を相手に、朱雀は卓上で奇跡を巻き起こす。制服美少女と不夜城歌舞伎町の雀荘という異色の組み合わせが、萌えを呼ぶ異色の麻雀漫画だ。


『雀荘のサエコさん』

『雀荘のサエコさん』

出典:竹書房

麻雀は最強だけど麻雀以外はまるでダメな雀荘店員・サエコさんの麻雀ライフを描く4コマ漫画。神崎サエコは、雀荘「ちゅんちゅん」で働く雀荘店員(メンバー)。卓の前に座れば相手が初心者でも極道でも容赦なく叩きつぶす100年に一度の天才雀士なのだ。高額レートにもひるまない底知れぬ強さを秘めたサエコだが、麻雀以外はまるでダメな天然娘。ぶれない強さと天然を併せ持つサエコを中心に雀荘「ちゅんちゅん」に集まる人々の日常をコミカルに描く。

麻雀は通常3人から4人で楽しむゲーム。そのため、雀荘には、仲間同士で訪れて卓を時間で借りる貸し卓と、見知らぬ客同士で楽しむフリー麻雀がある。雀荘にはメンバーと呼ばれる麻雀を打てる店員がおり、人数が足りない時には訪れた客の相手をするのだ。サエコが働く雀荘・ちゅんちゅんは、フリー麻雀がメイン。請われれば店員であるサエコも雀士として麻雀を打つのだが、その強さはえげつないほど。最強女雀士・サエコの噂を聞きつけて様々な客が、今日もちゅんちゅんを訪れる。しかし、雀士としては最強でも、店員としてのサエコは最弱レベル。コップ割りをはじめとするドジも日常茶飯事。そのギャップが笑いを誘う。天然娘・サエコと麻雀好きたちの交流がほのぼのとしたタッチで描かれる。


『東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男』

『東大を出たけれど 麻雀に憑かれた男』

出典:竹書房

東大を卒業するも麻雀から離れられず雀荘店員(メンバー)となった男の目を通して描かれる人間ドラマ。原作の須田良規(すだよしき)が東大卒の雀荘店員として経験した実話を元にして構成。日本に約2万軒あるといわれる雀荘。雀荘には、店員として雑務をこなしながら、自腹で客と麻雀を打つメンバーという人間がいる。良規は東大を卒業するも、会社員を辞めて雀荘でメンバーとなった男。麻雀に引き寄せられる人々の悲喜こもごもと良規の人生とが重ね合わせて描かれる。2011年実写映画化。

主人公・良規は、麻雀によって、人生の岐路を少しずつ少しずつ動かされてきた男だ。良規が麻雀と出会ったのは子供の頃、こたつを卓にして麻雀を打つ祖父の姿が原体験だった。正月とはいえ徹夜で煙草片手に麻雀に興じる大人たち。良規は人を夢中にさせる麻雀の面白さを肌で感じ取ると同時に、人をのめりこませる恐ろしさのようなものも覚えたのだった。この予感はある意味で的中する。良規は人の羨む東大卒というブランドがありながら会社員を辞め、学生時代のバイト先である雀荘にメンバーとして舞い戻る。良規は麻雀の持つ魅力と、人々が作りだす雀荘の空気から離れられなかったのだ。雀荘に集う人々のそれぞれの人生がその打ち筋にリンクするように描かれる。心にしみる麻雀漫画だ。


『角刈りすずめ』

『角刈りすずめ』

出典:竹書房

己れが理想とする麻雀を追い求めて放浪の旅をする男を主人公にして描く麻雀ギャグ漫画。今時珍しい角刈りのヘアスタイルで決めた古風な男、通称・角刈りすずめ。彼は魂を揺さぶられるような理想の麻雀を追い求めて今日も新たな雀荘を訪ね歩く。しかし足を踏み入れた雀荘で出会うのは、想像のはるか上をいくとんでもない麻雀ばかり。骨をうずめたくなるような理想の雀荘に出会える日はやってくるのか。麻雀をめぐるしょうもない旅を一話完結型で描く。

主人公は自分より強い相手を求め、雀荘を渡り歩く男。すでに都内の雀荘523軒を回ったが、彼の望みを満たしてくれるような麻雀を打たせてくれる場は見つからない。劇画タッチの正統派の絵柄に、ヒリヒリするような麻雀の真剣勝負が展開するのかと想像してしまうが、読者のそんな期待を潔くギャグで裏切ってくれるのが本作だ。例えば、好きなだけ暴れられる麻雀が打てるといわれて足を踏み入れた地下の雀荘で、待っていたのは巨大すぎる麻雀牌。一つ100kgのデカ牌は、先牌、山積みだけで疲労困憊し、帰りたくなる勢い。それでも、男は一応麻雀を打ってしまうのだった。こうして、行く先々でシュールすぎるローカルルール麻雀に巻き込まれていく。


『カキヌマの時代』

『カキヌマの時代』

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大手銀行をリストラされた男たちが一発逆転を狙って雀荘経営に乗りだす麻雀漫画。松岡欽一は関東開拓銀行に勤める銀行員。ところがある朝出社すると、事業の失敗の責任を取らされていきなり銀行をクビになっていた。どうやら、同時にリストラされていた部長の柿沼拳次の差し金らしい。松岡は真相に迫ろうと柿沼を探すが、当の柿沼は雀荘でのんきに麻雀を打っていた。銀行に戻りたい一心だった松岡を、柿沼は退職金を元手にフリー雀荘経営に誘う。

元銀行マンの上司と部下が、素人ながら雀荘経営に乗りだす本作。描かれたのは、大手銀行や証券会社が次々と倒産したバブル崩壊期。主人公の松岡は入行4年目の銀行マンだったが、寝耳に水のリストラで一夜にしてその身分を失ってしまう。ところが退職金を手に銀行を去って数日後、古巣の銀行が巨額の不良債権を抱えて破たん。松岡は柿沼の差し金でリストラされていたことで命拾いした格好だ。一方、柿沼は普通なら1千万はかかる雀荘開業資金を値切るため、雀荘を開く予定のビルのオーナーやリース会社の社長、風俗営業許可証を出す警察署長に麻雀勝負を持ちかけていた。しかも、勝負するのは松岡で、元手は松岡の300万円の退職金。柿沼に恩義がある松岡は、この勝負に挑むことを決意する。


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