香りただよう漫画オススメ5選!129 Pt.

日々の生活は、さまざまな香りに満ちあふれている。食べ物の匂いで食欲が刺激されたり、特定の香りを嗅ぐと古い思い出や感情が蘇るなど、影響を受けることも少なくないだろう。とはいえ、香りの好みは十人十色。バラエティに富んだ香りが漂う5作品を紹介しよう。

作成日時:2019-07-08 10:00 執筆者:マンガペディア公式

香りただよう漫画オススメ5選!

出典:講談社


『あせとせっけん』

『あせとせっけん』

出典:講談社

汗っかきのヒロインと超絶嗅覚を持つ同僚のにおいフェチラブコメディ。女性に人気の化粧品&バス用品メーカー「リリアドロップ」の経理部に勤めるOL・八重島麻子は、極度の多汗症であることがコンプレックス。しかし、嗅覚に絶大な自信を持つ商品開発部プランナーの名取香太郎は「君の体臭は素晴らしい」と絶賛する。そして、新作石鹸の商品開発に関するプレゼンに役立てるため、毎日麻子の体臭を嗅ぐと宣言。戸惑う麻子にはお構いなしに日毎、体臭を嗅ぎにやって来る。

麻子は、人より汗っかきな体質であることがコンプレックス。幼い頃に「汗子」とからかわれて以降、制汗材や消臭ケア用品で汗対策をし、汗をかかないですむようなるべく動かないと心掛けているほどだ。そのため、仕事熱心な香太郎に体臭を嗅がれる状況に戸惑いを隠せない。しかし、連日「いいにおい」「あなたのにおいを嗅ぐとインスピレーションが湧く」と褒められるうちに少しずつ心がほぐれてゆく。そして新作石鹸のプレゼン当日、香太郎は資料を無事に完成させ、その後2人は付き合うことに。麻子は、優しい彼と過ごすうちにコンプレックスや自信のなさを克服していく。


『Love Jossie ふれるかおる』

『Love Jossie ふれるかおる』

出典:白泉社

特殊な感覚を持つ主人公たちが繰り広げる少し風変わりなラブストーリー。廿楽(つづら)ひなたは、人に触れたり触れられたりするのが極端に苦手な女性。そのため、人付き合いがうまくいかず、勤めていた会社を辞め、祖父が営んでいた「廿楽古書店」を引き継いだ。その店に、中学校の同級生・九条覚(くじょうさとる)が現れ、「匂いを嗅がせてくれないか」とはお願いをされる。覚は、人の匂いを遠くからでも察知できるばかりか、相手の食べた物や感情の動きまで嗅ぎ分けられる鋭い嗅覚の持ち主だった。

九条は、日用品メーカーに勤務している調香師。並外れた嗅覚で「香り」を再現することを生業としている。しかし、新商品の入浴剤「初恋の香り」を開発するにあたって悪戦苦闘中。すでにある香りならば何でも再現することができるが、まだ存在しない香りはイメージを膨らませることができず行き詰まっていた。そんな中、中学校時代にやたらと甘い匂いがする女子がいたことをふと思い出す。それが、ひなただった。最初は九条に匂いをかがれるたび緊張してしまったが、互いに「ふれてかおる」うち、心身ともに強く結ばれていく。2人から醸し出される「愛の香り」に酔ってしまいそうな切なくも優しいラブストーリーだ。


『0の奏香師』

『0の奏香師』

出典:白泉社

調香師の高校生が「香り」を手掛かりに事件を解決していくフレグランスサスペンス漫画。男子高校生の斎川奏(さいかわかなで)は、幼い頃から嗅覚が敏感で、ヴェルサイユの国立フレグランススクールに留学後、若くして調香師となる。香水作りを続けるうち、その嗅覚はますます研ぎ澄まされ、どのような香りも嗅ぎ分けられるようになる。そんな中、彼が香水を調合した顧客の娘が失踪する。奏は、従妹のフランス人美少女・アナイスと共に娘の行方を追う。

奏が生業としている調香師とは、いくつもの香料を組み合わせて香水を調合する専門職で、「パフューマー」や「フレグランス・デザイナー」とも言われる。彼が作り出す香水は、何カ月も予約待ちとなるほどの人気だ。そんな奏が調合した香水「ローズ・バッド(バラのつぼみ)」を誕生日に贈られた敷島蕾(つぼみ)が突然行方不明となる。母親曰く、蕾は以前から見知らぬ男に付きまとわれていたという。奏は、街中で偶然すれ違った男から香った「ローズ・バッド」の芳香に気付き、アナイスと共に男の行方を追うことに。謎の鍵が「香り」という設定の下で繰り広げられるミステリーも見どころだが、相棒となる美少女ヒロインと主人公との軽妙な掛け合いも楽しめる。


『京の都の香の路』

『京の都の香の路』

出典:KADOKAWA

主人公が老舗お香屋店主との出会いにより新しい人生を切り開いていくヒューマンドラマ。瀬戸大輝(せとたいき)は医学部受験で不合格に終わり、橋の上で絶望感に打ちひしがれていた。その時、誤って川に落としてしまった免許証を拾おうとしたところを身投げと間違われて、京都の老舗お香屋「薫風堂」の店主・栄薫(さかえかおる)に取り押さえられる。大輝は、薫が炊いたお香で久しぶりに安眠できたことに心動かされ、香道を学ぶことを決意する。

大輝の実家は小さな医院を開業しており、兄2人も医者だ。同じように医者になることを強いられていた大輝は、プレッシャーを感じながら受験勉強とアルバイトに明け暮れ、睡眠は毎日3時間というハードな浪人生活を送っていたが、医大不合格となり意気消沈する。そんな大輝を薫は自宅に連れて行き、お香を焚いた部屋で休ませることに。久々にぐっすりと眠ることができた大輝は、数種類の香りを嗅ぎ分ける「聞香」を体験し、その世界の奥深さに触れる。お香の世界ではお香を匂うことを「聞く」といい、「聞香」とはお香の嗅ぎ分けの事をいう。作品の随所に「お香の知識」が宝石のように散りばめてあり、京都の雅あふれるお香の魅力と世界を堪能できる。


『ラストノーツ』

『ラストノーツ』

出典:小学館

不思議な香木を扱うお店が舞台のファンタジー系ラブストーリー。「アキ」こと仁藤千彰と「ハル」こと仁藤晴臣は、下町の路地裏にひっそりと佇む仁藤香堂分店を営んでいる。お香を焚いた煙の中に会いたい死者の姿が浮かび上がり、会話もできるという不思議な香木「反魂香」を扱う。店を訪れるのはワケありの客ばかりだ。そんな仁藤香堂分店に、「祖父の言いつけで来た」と、香木を持った女子高生の五嶋えみるが訪ねて来る。

えみるの祖父は、希少な「反魂香」を仁藤香堂分店に卸す仕入れ担当者だったが亡くなってしまう。香木の入手ルートを失った千彰と晴臣は、手に入れる方法を探すため、身寄りのなくなったえみると同居生活を始めることにする。しかし、えみるは反魂香の存在はおろか、祖父が香木を卸していたことすら知らなかった。千彰と晴臣は、彼女に反魂香を焚いて祖父と対話するよう勧める。えみるは祖父の魂と会い、新しい人生を歩み始めていく。不思議な香木を中心に紡がれる本作を読んだ後は、優しい香りに包まれているような気分を味わえるだろう。


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