長期連休のお供に! 50話超の長編アニメ5選630 Pt.

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競技かるたを題材とした珍しい作品であるが、2016年に実写映画化されたこともあって、名前を聞いたことはあるという人は多いだろう。本作は少女マンガを原作としており、作画も少女マンガ寄りのものとなるが、内容は少年マンガさながらのド迫力＆熱血もの。競技かるたに心血を注ぎ、女性競技かるた界の頂点「クイーン」の座を目指す「綾瀬千早」を主人公として、家庭事情や友情、たまに恋愛模様なども織り交ぜて描かれる作品となっている。競技かるたの躍動感と登場人物たちの織りなすドラマは、熱い。とにかく熱い。「千早」が競技かるたを通じて成長していく様子が主に描かれるが、話の焦点は主人公のみに当てられるわけではなく、「千早」に関わる全てのキャラクターにそれぞれのストーリーがあり、それぞれの成長がある。勝負事であるため、必ず勝敗は決する競技だが……、作中には生半可な気持ちで競技かるたへ臨んでいる者などいないため、誰が勝っても誰が負けても、心揺さぶられること間違いなしだ。是非ハンカチを用意して視聴することをおすすめする。

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多くのメディアミックス化がなされており、2017年冬に実写映画化も決まっている『鋼の錬金術師』。アニメも2度にわたり製作されており、2003年版と2009年版が存在するが、今回紹介するのは2009年放映の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』だ。同名原作マンガの展開を忠実にたどって製作された本作は、「錬金術」が発展した架空の世界を舞台として、「エドワード・エルリック」とその弟「アルフォンス・エルリック」が、幼少時に犯した錬金術の禁忌によって失ってしまった体を取り戻すために、幻の存在とされてきた「賢者の石」を求めて故郷を発った長い長い旅路を描いた物語である。主人公さながらの魅力をもつ数々のキャラクターたちと、緻密なストーリー性や丁寧に描かれた迫力ある戦闘シーン、そして錬金術を扱ったダークファンタジーの世界観は、多くの視聴者に衝撃を与え、魅了した。非常に高い完成度である本作は、是非生涯に一度は見てみてほしい作品である。

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東京・池袋の非日常を描く本作は、様々なキャラクターたちが視点主となり、群像劇の手法を用いて物語が構成されている。高校生や情報屋、寿司屋やカラーギャング、殺人鬼や都市伝説の「首なしライダー」などなど、池袋に存在する様々な人物が視点主となってそれぞれの日々を送っているのだが、それらは一見何の関わりもない話のように思えて、物語が進むごとに複雑に絡まり合い、いつしか1つのものとして完成された物語になっていく。とにかく登場キャラクターが多く、最初はキャラクターの把握に苦戦するかもしれないが、キャラクター1人1人に個性があり、それぞれの事情があり、信念があり、活躍の場が与えられないキャラクターはいない。あくの強いキャラクターが揃っているため、ストーリーを楽しむ中で自然に覚えることができるだろう。OPの映像中でキャラクター紹介を行ったり、OPの曲の最中にあらすじを挟んだり、回ごとに語り手が変わったりと、独特の雰囲気をもって作り出される『デュラララ!!』は、話が進むごとにその世界観に引き込まれていくこと間違いなしな、噛めば噛むほどおいしい作品となっている。

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運動が好きで頭を使うことが嫌い、そんなごく普通の小学6年生「進藤ヒカル」は、小遣い稼ぎの為に祖父の家の蔵を物色していたところ、しみのついた古い碁盤に宿っていた霊「藤原佐為」に憑りつかれてしまう。死後も囲碁が打ちたいという強い想いのあまり幽霊と化し、碁盤に思念が宿っていた天才囲碁棋士「佐為」は、「ヒカル」に囲碁を打つように執拗にせがむ。本作は、そんな「佐為」のワガママに嫌々ながらも付き合って渋々囲碁を打っていた「ヒカル」が、いつしか自らも囲碁に楽しさを見出し始め、自分の意志で囲碁を打ち、プロを目指していくという物語である。一躍小・中学生の間に囲碁ブームを巻き起こした同名マンガを原作としており、『ヒカルの碁』の影響でプロの囲碁棋士になった人もいるほどである。囲碁経験者はもちろん、囲碁のルールを知らない人でも十分にストーリーを楽しめる作品となっており、碁盤の前に座って碁石を打つという動作がメインであるにも関わらず、登場人物たちの細かい心情描写や熱いストーリー展開によって、視聴者の心を囲碁へ誘う、魅力たっぷりの作品となっている。

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幼いころに「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合った「南波兄弟」、彼らが時を経て大人になってからを描く本作は、夢を叶えて「JAXA」の宇宙飛行士になった弟「南波日々人」と、夢を追うことをせずすっかり生き遅れてしまった兄「南波六太」の物語だ。31歳にして会社でトラブルを起こしてクビになってしまった主人公「六太」は、弟「日々人」や天文学者「金子シャロン」の後押しを受けて宇宙飛行士を目指し始めるのだが、人生における挫折や困難が描かれる本作では、現実でも起こりうるであろう出来事を大きな壁として幾度となく立ちはだからせている。登場人物たちのそれぞれのキャラクター性や各々の人生観が入念に描かれており、それは「六太」と共に宇宙飛行士を目指すキャラクターたちのみならず、宇宙飛行士という職に携わる全てのキャラクターにおいていえることである。「南波兄弟」を含めた宇宙飛行士たちと、宇宙飛行士に携わる者たちの宇宙へかける熱い想いを描く本作は、夢があり、現実性もある、観ていて心を熱くさせてくれる名作だ。また作中では、たびたび宇宙飛行にまつわる実話が語られたり、宇宙に関わる事柄をかみ砕いてわかりやすく説明していたりと、万人が十二分に楽しめる内容となっている。