青葉市児童相談所の新人・相川健太。福祉専門職として市に採用された新米児童福祉司である彼が、さまざまな障害を乗り越え、虐待を受けている子供たちを助けるため奮闘する物語。健太自身もまた、母親によって虐待を受けていた過去を持つサバイバーであり、自分のような子供を一人でも多く救おうと誓う。
「すべての児童は、心身ともに、健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される」という児童憲章の言葉とは程遠い現実を生きる子供たちがいます。児童相談所の児童虐待の相談対応件数は年々増加の一途を辿り、虐待死する児童の数は毎年平均50人以上。このあまりにも暗く深い闇は、私達の日常のすぐ隣に存在しています。その家庭や行政だけの問題にせず、地域や周辺に住む私達ひとりひとりが問題意識を持つことが、児童虐待問題解決への第一歩となるのではないでしょうか。私達にできることは、思いやりと助け合いの心を忘れないこと、小さなSOSのサインを見逃さないこと。少しでも手を伸ばし、歩み寄ることで救われる命があります。まずは今何が起きているのかを認識することも大切です。今回は児童虐待と戦う人々やその実態をテーマとした漫画をご紹介いたします。
青葉市児童相談所の新人・相川健太。福祉専門職として市に採用された新米児童福祉司である彼が、さまざまな障害を乗り越え、虐待を受けている子供たちを助けるため奮闘する物語。健太自身もまた、母親によって虐待を受けていた過去を持つサバイバーであり、自分のような子供を一人でも多く救おうと誓う。
あおば野市児童相談所の児童福祉司・一貫田逸子は、相談所に来てまだ2ヶ月の新米。住民課から本人の強い希望で相談所へ来た逸子は、まだまだ専門用語等には疎いものの、持ち前の直感力や優しさで、児童虐待を解決しようと奔走する。子供の頃、虐待に気づいていながら、大人たちが相談に乗ってくれず、友人が餓死に至るのを止めることができなかったという過去を持つ逸子の使命感は重い。
児童虐待をテーマにした漫画の元祖と言ってよいノンフィクション作品。1994年から『YOU』に連載され、児童虐待の現実を丁寧な筆致で描いた本作は、その衝撃的な内容と共に社会的に大きな反響を呼び、1999年、青少年問題特別委員会で配布されるなど、2000年の児童虐待防止法改正に一役買った。しかしその内容はいまだに古びることなく、いまだ解決されえない問題の数々を描いている。児童虐待について知るには必読の作品と言えるだろう。
不登校、ドラッグ、リストカット、いじめ、そして児童虐待。青少年非行問題の解決のため自ら夜の繁華街をパトロールをして回る元高等学校教諭、水谷修こと“夜回り先生”。2004年に発行された水谷修本人の手によって書かれたノンフィクション『夜回り先生』を原作に、土田世紀が圧倒的な画力によって青少年問題の闇を描いた作品。当初は漫画化に反対していたという水谷修に「亡くした子どもたちが、土田さんの絵を通して生き返ってくる。うれしくて哀しくて涙で読めません。」と言わしめた傑作。
いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!