少年から青年までの年代のキャラクターを演じることの多い彼だが、その傍ら、味のある風変わりなキャラクターを演じることもある。今回は、そんな幅広い演技をこなす声優「櫻井孝宏」の演じた、ひと癖あるキャラクターを厳選して紹介する。
犬やタヌキ、果ては身長173センチの小学5年生まで、声優「櫻井孝宏」の演じた、キャラクターを紹介する。
出典:Amazon.co.jp
少年から青年までの年代のキャラクターを演じることの多い彼だが、その傍ら、味のある風変わりなキャラクターを演じることもある。今回は、そんな幅広い演技をこなす声優「櫻井孝宏」の演じた、ひと癖あるキャラクターを厳選して紹介する。
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「櫻井孝宏」演じる「春海和人」は、人生の大半を読書に費やす読書バカであったが、ある日、たまたま立ち寄った喫茶店で強盗に射殺されてしまうという不幸に見舞われる。しかし、読書バカのド根性ゆえか、なんと、本を読みたいという執念のみで奇跡の生還を果たすのだった……。しかもミニチュアダックスフントの姿で。
なんとも奇想天外な展開で犬になってしまった「春海和人」であったが、本作は、犬になってしまった「春海和人」が人間の姿に戻るために奮闘する、といった物語ではない。強盗事件をきっかけとして出会った、人間だった頃からの大ファンである作家「秋山忍」こと「夏野霧姫」と共同生活を送りつつ、小説作家同士のバトルに巻き込まれながら、第二の読書人生を歩むといったものである。非日常の最たる存在となった「春海和人」の波乱万丈な犬生を熱く演じた「櫻井孝宏」。その愛らしい見た目から発せられる彼の声というギャップからは、新感覚の魅力を感じることができるだろう。
突如発生したウイルスにより大人たちが死に絶え、人間社会が崩壊した世界を舞台に、人類と吸血鬼の戦いを描いた本作。吸血鬼に強い憎しみを抱き、復讐を誓う主人公「百夜優一郎」と敵対関係にある吸血鬼「フェリド・バートリー」を、「櫻井孝宏」が演じている。人間と比べると遥かに強大な力を有する吸血鬼という存在、さらにその吸血鬼の中でもかなりの強さと絶大な権限を持つキャラクターである。そんな彼の好物は、もちろん血。特に、美少女と美少年の血を好んでいる。へらへらと笑いながらふざけた態度で場を掻き回す変人で、遊びと称して残虐な行為を行うような性格であるため、「櫻井孝宏」の演技も、「フェリド」の狂気を汲んでねっとりとした下種なものとなっている。隠れた本性、爽やかな笑顔の陰に潜む狂気が垣間見えたときの「フェリド」を、「櫻井孝宏」は圧巻の演技力により見事に表現している。
「デジタルワールド」という仮想世界に着の身着のままで突如放り出された子供たちは、自らを子供たちのパートナーと名乗る「デジモン」という奇妙な存在に出会い、心身ともに成長しながら、サバイバルさながらの生活の中を生き抜いていく。
その選ばれし子供たちの一人「泉光子郎」のパートナー「デジモン」が、「櫻井孝宏」演じる「テントモン」である。「デジモン」でありながら関西弁で喋り、よく解説役を買って出る。テントウムシに似た姿を持つ昆虫型「デジモン」で、社交的で人懐っこく、パーティーのムードメーカー的存在である彼は、近年「櫻井孝宏」が演じたキャラクターたちとは全く毛色の違うキャラクターだ。声優デビューから経験も浅い中でのレギュラー抜擢であるが、ベテランさながらの演技力を目の当たりにできる。
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「華すみ荘」と呼ばれる、東京にある下宿屋を舞台とした本作で、「華すみ荘」大家の一人息子「高橋奏」を「櫻井孝宏」が演じる。身長173センチ、大人顔負けの容貌――。しかし、小学5年生だ。小学5年生とは思えない容姿で小学校の体操着を着用する様は、まさにシュール。しかし、突拍子もないことをしでかしたり、子ども特有のシモネタ連呼をかましたりと、中身は年相応に子どもっぽい面をもっている。小学5年生とはいいつつも、容姿は青年さながらのイケメンなため、まったく違和感を感じることなく「櫻井孝宏」節を楽しむことができる。それどころか、同じく小学5年生にして大人の容姿を持つ友人たちとの掛け合いも相まって、「櫻井孝宏」の全く新しい演技を見ることができるだろう。中でも特におすすめしたいのが、作中で「高橋奏」がヒロイン「二階堂夏歩」へ向けて歌った「LOVEソング TO夏歩」。昨今は歌うことの少ない「櫻井孝宏」が歌う、貴重なシーンである。
小説家「森見登美彦」の著作を原作とする『有頂天家族』は、京都を舞台とした、人に化けた狸や天狗の波乱万丈な日常を表した物語である。登場人物には人間もいるが、多くは人に化けた狸や天狗であり、本作は狸の「下鴨矢三郎」を主人公として描かれている。そんな狸、もとい、「面白く生きる」をモットーに勝手気ままに暮らしている「下鴨矢三郎」を演じるのが、「櫻井孝宏」だ。狸の名門「下鴨家」の三男にして、偉大な父から「阿呆さ」だけを受け継いだ彼だが、変化の才能は狸随一のもので、男子大学生から女子高生、子ども、人外のものにまで、変幻自在に化けることができる。独特の雰囲気で物語が描かれる本作だが、「櫻井孝宏」の表現する、力なく間の抜けた喋りをする「矢三郎」の演技は、『有頂天家族』の世界観に非常にマッチしている。なお、ナレーションも「矢三郎」が担当しており、その堅めの物言いと古風な言い回しで流れるように話すナレーションは本作の見どころの一つであり、また、『有頂天家族』の世界を象徴するものでもある。このナレーションによって、一気に『有頂天家族』の世界に引き込まれることだろう。
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