西武線は漫画やアニメと縁深い！読めば沿線散策したくなるオススメ漫画５選68 Pt.

本作に登場する西武線の駅名は「江古田」。周辺は閑静な住宅街で、都心へアクセスもしやすく、女性が一人でも暮らしやすく住みやすい街とされている。そんな江古田で一人暮らしをしている主人公の名前は、そのままズバリ江古田だ。フリーターとして働いているが、その職歴は、テレフォンオペレーターからホステス、ヌードモデルまで様々。作中では、職業経験豊富な彼女ならではの、OLとホステスのエレベーターの乗り方の違いや、実は苛酷なモデル業の話など、仕事場での出来事やオフ日の友人とのやり取りが赤裸々に綴られている。全体に自虐的かつコミカルに描かれているが、時には本命彼女になれない恋愛事情が切なく描かれ、「ギャグ漫画」の一言では済ませられない魅力がある作品だ。

本作に登場する駅はもちろん「池袋」。「西武池袋線」の始点としても賑わいがある街で、埼玉・飯野市まで繋がっている。主人公・誠は、そんな副都心の治安維持に一役買っている。本作のタイトル『池袋ウエストゲートパーク』が指しているのは、池袋駅西口から徒歩1分の場所にある池袋西口公園。毎日大勢の人が行き交う池袋の待ち合わせスポットとしても人気が高く、誠は、その公園近くで営んでいる果物屋の息子という設定になっている。そんな池袋界隈を舞台に、尖った若者たちが巻き起こすスリル満点のストーリーが展開される本作からは、「池袋」という街の持つパワーを感じることができるだろう。

本作に登場する西武線の駅は、4方向から列車が行き交うジャンクションとして賑わっている「練馬」だ。タイトルの「練馬大根ブラザーズ」とは、主人公のヒデキ、江古田のホストクラブでナンバーワンホストのイチローと、元アイドルのマコの三人のこと。音楽活動をする傍ら、ギャングとしても暗躍しているという裏の顔を持つ。練馬大根が盗まれたり、大根畑売却の話などの事件や騒動が多く描かれおり、全体的に「練馬大根」推しが強い作品だ。

主人公・小川里央は、西武鉄道最古の駅「小川駅」と同名だ。里央は、多感な中学校2年生。天然でドジなところがあり、いつもパシリをさせられているが、一生懸命で前向きに生きる可愛らしい女の子だ。ひょんなことから知り合った男子の3人組「サイトーズ」と、微笑ましいやり取りを重ねながら、少しずつ親交を深めていく。しかし、恋愛面においても疎い里央。友人ができたことを純粋に喜ぶ彼女と、ほのかな恋愛感情も持ちながら友人として接するサイトーズとの間にあるズレが、コミカルに描かれている。

本作に登場する西武線の駅は「恋ヶ窪」。日本で「恋」がつく駅は全国でも珍しく、駅名の中でも特に印象に残ると言えるだろう。駅前には、駅名にちなんだハート形のオブジェが設置されており、記念撮影を楽しむカップルも多い。本作は、そんな恋ヶ窪を舞台に繰り広げられる、一話完結スタイル。タイトルの『恋ヶ窪ワークス』は、主人公・あやめが、ひょんなことから出会った謎の男性が営むバイクショップの店名。あやめや店主、店を訪れる人々の心の機微や、バイクの魅力についても丁寧に綴られている。愛蔵版では、作中に登場する様々なバイクについて詳細な説明も掲載されており、バイク愛好家ならば一層楽しめること請け合いだ。