『文豪ストレイドッグス』名言クイズ(探偵社VSポートマフィア編)429 Pt.

『文豪ストレイドッグス』単行本第1巻から第3巻にわたって描かれる「探偵社VSポートマフィア編」に的を絞り、登場人物の名言をクイズ形式で紹介する。

作成日時:2017-01-23 12:00 執筆者:マンガペディア公式

概要

『文豪ストレイドッグス』単行本第1巻から第3巻にわたって描かれる「探偵社VSポートマフィア編」に的を絞り、登場人物の名言をクイズ形式で紹介する。誰がどのようなシーンで発した台詞か、貴方は答えられるだろうか。

全部で8問、あなたはいくつ答えられるだろうか?

第1問 「この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」
第2問 「こいつは――ボクが殺す」
第3問 「独りこの世を去る淋しさの何と虚しいことだろう!」
第4問 「命を大事にしない奴は ぶッ殺してやる」
第5問 「もうこれ以上一人だって殺したくない」
第6問 「仲間が窮地 助けねばならん――それ以上に重い理屈がこの世に有るのか?」
第7問 「こりゃ最高の眺めだ 百億の名画にも優るぜ」
第8問 「誰かに生きる価値が有るか無いかをお前が判断するな」

解答編① (第1問~第2問・第1巻より出題)

第1問 「この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」 【国木田独歩】
武装探偵社に入ったばかりの「中島敦」に対して、先輩社員にあたる「国木田独歩」が発した一言。後に「敦」とはライバル関係のような間柄となる「芥川龍之介」について、「国木田」は「この男に遭ったら逃げろ」と助言した。それまで対立する相手に対して及び腰になるシーンが描かれていなかった「国木田」の印象的な台詞だ。

第2問 「こいつは――ボクが殺す」 【谷崎潤一郎】
ポートマフィアの構成員「樋口一葉」が仕掛けた罠に嵌り、窮地に追い込まれた「敦」、「谷崎」、そして谷崎の妹である「ナオミ」。「樋口」の銃弾から庇って倒れる「ナオミ」の姿を目の当たりにした「谷崎」は一時錯乱状態に陥ったが、「樋口」の挑発的な発言で怒りの色を露わにする。そして自身の異能力「細雪」を発動して「樋口」を追い詰め、ついに彼女の首に手をかけた。それまで非常に温厚で柔和な性格の持ち主として描かれていた「谷崎」が、妹を傷付けた者に対して強い殺意を見せた瞬間だった。

解答編② (第3問~第5問・第2巻より出題)

第3問 「独りこの世を去る淋しさの何と虚しいことだろう!」 【太宰治】
一見すると人生の幕引きの在り方を語る名言にも思える台詞だが、シチュエーションを鑑みると途端に迷言となる「太宰治」の台詞である。殺人事件の捜査に協力していた「敦」と探偵社員「江戸川乱歩」は、証拠品を集める目的で川に張った網に引っ掛かった「太宰」と遭遇する。「太宰」が自殺志願者であることは周知の事実であったため、「敦」は「また入水自殺ですか」と半ば呆れ気味に尋ねたところ、「太宰」はそれを否定し、どうせ死ぬなら独りよりも美人と心中したいと説いた。

第4問 「命を大事にしない奴は ぶッ殺してやる」 【与謝野晶子】
探偵社員「与謝野晶子」が、ポートマフィア構成員「梶井基次郎」に対して怒りをぶつけた一言。この台詞だけを抜き出すと矛盾しているように思えるが、流れを汲むと胸にストンと落ちてくる印象的な台詞だ。列車に爆弾を仕掛けてテロを起こした「梶井」は、その場に居合わせた「与謝野」に「死とは何だ」と問う。彼の本意は科学者故の学術的興味にあり、命は科学の究極であると捉えていた。命を単なる自分の興味の対象とする「梶井」に対し、医者として人の死に向き合い続けてきた「与謝野」は激昂し、「梶井」を殺さない範囲で恐怖のどん底に叩きつけることで命とは何たるかをその身に刻みつけた。

第5問 「もうこれ以上一人だって殺したくない」 【泉鏡花】
35人を葬った暗殺者として街をざわつかせていた少女、「泉鏡花」の発言。その生い立ち故か、まるで人形のように無感情で、出会った頃から「敦」に対して淡々とした機械的な言葉のみを発していた「鏡花」。しかし、それに応え彼女を理解しようと努める「敦」の真っ直ぐな言葉は凍てついた彼女の心にも響いており、「梶井」が仕掛けた列車の爆弾テロでいよいよ一巻の終わりという瞬間、「鏡花」は「敦」や他の乗客を庇う形で自ら爆弾を抱え、切なげな表情を浮かべて海へ身を投げる。その際にのこした言葉がこの台詞であった。

解答編③ (第6問~第8問・第3巻より出題)

第6問 「仲間が窮地 助けねばならん――それ以上に重い理屈がこの世に有るのか?」 【福沢諭吉】
「敦」がポートマフィアに拐われたという一報を受けた探偵社。しかしその頃探偵社は、とても捜索に手を割いている余裕などない状況であった。報告を受けた「谷崎」は「敦」の身を案ずるが、「乱歩」は「ウチは彼専用の擁護施設じゃないし 彼も護って貰うためにウチに入った訳じゃない」と言い、「国木田」もまたそれに同意を示す。そんな中、探偵社の社長である「福沢諭吉」が「ナオミ」に連れられる形で事務所へ現れ、現業務を全て凍結して「敦」の捜索にあたるよう命じた。難色を示す「乱歩」に対して「福沢」が発した台詞である。社長として、何よりも社員の身を案ずる「福沢」の信念が伝わってくる重い台詞だ。

第7問 「こりゃ最高の眺めだ 百億の名画にも優るぜ」 【中原中也】
「太宰」のかつての相棒だったポートマフィアの幹部「中原中也」が、地下牢に捕らわれた「太宰」の前に現れて言い放った台詞がこちら。このシチュエーションや台詞、「中也」の表情から、少なくとも彼が「太宰」に対して良い印象を持っていないことは明白である。非常に強力な異能力を持つ「太宰」が何故あっさりと地下牢に捕らわれてしまったのか、何故「敦」は拐われてしまったのか、あらゆる謎を解明するシーンへと繋がるこの台詞は、比喩表現の妙もあって印象深いという読者も多いだろう。

第8問 「誰かに生きる価値が有るか無いかをお前が判断するな」 【中島敦】
「鏡花」の暗躍により、すんでのところで「芥川」の魔の手から救われた「敦」。しかし、入れ違う形で今度は「鏡花」が「芥川」に捕らわれてしまう。「鏡花」と「敦」の両名を救うことは不可能と判断した「国木田」は「敦」のみを救出しようと試みるが、「敦」は「国木田」の制止を振り切って「鏡花」を救うため「芥川」に立ち向かう。「鏡花」に殺しの才能を与えることで彼女に生きる価値を与えたのだと主張する「芥川」に対し、「敦」が強い不快感、憎悪を窺わせる様子で言った台詞がこちら。

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