ライバルと言えば、「心底憎み合っている」「お互いを高め合う存在」「喧嘩するほど仲が良い!?」などいろいろな関係性を持つ。今回紹介するキャラクターはどのケースにあてはまるのだろうか。考えながら作品を楽しむのも一興である。
アニメの中ではライバル同士のキャラクターが数多く登場し、その関係性は様々である。今回はその中から7作品を紹介する。
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ライバルと言えば、「心底憎み合っている」「お互いを高め合う存在」「喧嘩するほど仲が良い!?」などいろいろな関係性を持つ。今回紹介するキャラクターはどのケースにあてはまるのだろうか。考えながら作品を楽しむのも一興である。
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主人公「桜木花道」は同級生の「赤木晴子」に一目惚れし、彼女に勧誘されるがまま「湘北高校」バスケ部に入部する。しかしバスケはど素人、ルールなど何も知らない状況だったため、「晴子」の兄でキャプテンの「赤木剛憲」にしごかれまくる毎日。一方、「流川楓」は中学から天才的なバスケの才能を持っていたが、「家が近い」という理由で「湘北高校」に入学し、バスケ部に入部する。バスケは一流、女の子にもてまくり、しかも自分の大好きな「晴子」までもが片思いしている「流川」は「花道」にしてみれば面白くない存在以外の何者でもない。一方的に「流川」に激しいライバル意識を持った「花道」は、持ち前の身体能力と日々の基礎練習、他校との戦いなどで荒削りながらバスケの才能を開花させていく。努力によって花開いた才能の持ち主、自分を「天才ですから」と言ってのける目立ちたがりやで自信家「桜木花道」。真の天才プレーヤー、無口でクールだがとんでもない負けず嫌いの「流川楓」。正反対の2人のライバル関係は、お互いを高め合っているのである。
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主人公「進藤ヒカル」は至って普通の小学生。古い碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士「藤原佐為」に取り憑かれ、それまで全く興味の無かった囲碁の世界に足を踏み入れる。「佐為」の目標は「神の一手を極めること」であり、それに付き合わされ言われるがままにしぶしぶ囲碁を打っていた「ヒカル」だったが、徐々に囲碁の魅力に目覚めていく。囲碁を打つために訪れた碁会所で出会ったのが同い年の「塔矢アキラ」である。有名棋士を父に持ち、本人もプロ級の腕前を持っているという、正に棋士界のサラブレッドだった。同世代に向かうところ敵なしだった「アキラ」は「佐為」の指示通りに打った「ヒカル」に敗れる。同世代に自分を負かす相手がいることを知った「アキラ」は「ヒカル」をライバルとして追いかけ始める。一方、囲碁の魅力に目覚めた「ヒカル」は自分の力で「アキラ」と囲碁を打ち、勝負したいと思い始め囲碁に夢中になって行くのだった。2人は互いを意識し、切磋琢磨して成長して行くのである。真剣勝負を繰り広げる2人にぜひ注目してほしい。
物語の舞台は西東京の名門高校「聖蹟高校」サッカー部。特技もなく運動神経も良くない、挙句サッカーは全くの初心者の主人公「柄本つくし」がサッカー部に入り、並外れた努力と忍耐力で成長していく物語である。実はこのサッカー部が個性的な面々ばかりと言っても過言ではないくらい、全メンバーが一癖も二癖もある。その中でも2年生の2人、FW「大柴喜一」とMF「君下敦」が犬猿の仲なのである。「大柴」は身長191cmと非常に恵まれた体格を持ち、潜在能力もナンバー1の呼び声が高い。しかし調子に乗りやすく、自らを「ヒーロー」と呼ぶ。両親が医者で実家は金持ちだが、高校2年で九九を復習するほどなので、どの程度の頭脳の持ち主かわかるだろう。反して「君下」は学年トップというかなり優秀な頭脳の持ち主。実家はスポーツショップであるが、経営はかなり厳しいらしい。目つきが鋭く「道具を大事にしない奴は死ね」などと非常に厳しい面を持つが、優しい一面も持っている。「大柴」の突拍子もない言動に「君下」がツッコミを入れるパターンが多く、顔を突き合わせればケンカばかりしている。そんな2人であるが、互いの能力の高さは内心認めている。チーム内での「ライバル」でありながらも実は「喧嘩するほど仲が良い!?」のかもしれない。
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黒表紙の一見何の変哲もないノート……。しかし、このノートに名前を書かれた人間は必ず死ぬ。人はそのノートを「デスノート」と呼ぶ……。
映画、ドラマと実写化もされ、大人気を博した本作はライバル同士の駆け引きが見所である。非常に優秀な頭脳と端麗な容姿、父は警視庁幹部で家庭も裕福と何一つ不自由なく育った主人公「夜神月」。その彼が拾ったのが死神「リューク」が落とした「デスノート」だった。正義感から「デスノート」を使い始めたのだが、実際に「デスノート」を使いその威力を目の当たりにしていく内にその正義感は徐々に歪んだものに変化していき、何のためらいもなく大量殺人を繰り返すようになる。世界がその殺人鬼を「キラ」と呼び、崇め奉る者まで出て来た世の中を止めるため、ICPO(インターポール)が送り出した探偵が「L」である。世界中の迷宮入り事件を何度も解決し、「世界一の探偵」とまで呼ばれる「L」は「月」が「キラ」ではないかと疑いを持ち、「月」を監視し始め、それに気づいた「月」も「L」の行動を監視する。非常にレベルの高い知能を持つ2人がお互いを牽制し合い、一方は正体を暴かれないように、また一方は正体を暴くために追い詰め合う……。ライバル同士の息を呑む対決が繰り広げられる。
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池袋を舞台に繰り広げられる様々な出来事に巻き込まれていく人々を描く本作で、「とにかくお互いが大嫌い」な2人である。「折原臨也」は新宿で情報屋を営む美青年。頭脳派であるが、常に護身用ナイフを持ち歩き運動能力も相当に高い。不可解な行動を取ることが多いがその行動は「人間を平等に愛する」ということに起因する。しかし、唯一の例外が「平和島静雄」である。「静雄」はいつもは物静かな男だが、一旦キレると手がつけられなくなり「池袋最強の男」と呼ばれ、周囲の人物、勢力から「絶対敵に回してはいけない」と恐れられている。「臨也」と「静雄」は高校時代の同級生であるが、その頃から自他共に認めるほどの仲の悪さなのだ。「臨也」は「静雄」の「駆け引きや理屈も通じないところ」を、「静雄」は「臨也」の「おしゃべりで理屈をこねるところ」を互いに嫌悪しており、会うたびに殺し合いをするという恐ろしい関係である。「静雄」は姿を見るだけで「臨也」に向け自販機や標識を投げ飛ばし、追い掛け回すというかなりの嫌悪っぷりで周囲にとっては迷惑極まりない。どこまで行っても交わることのない「因縁の2人」だ。
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文豪たちがそれぞれの作品にちなんだ異能力を持ち、探偵集団「武装探偵社」を中心に繰り広げられる戦いを描く人気アニメ。主人公「中島敦」は孤児院を追い出され、鶴見川で入水自殺を図っていた「太宰治」を助けた事によって「武装探偵社」に入る事になった。「芥川龍之介」はかつて「太宰」の部下であったが、現在は「武装探偵社」と敵対する「ポートマフィア」の構成員である。冷酷非情な性格であり殺人を犯すことも躊躇せず、その殺戮能力の高さは「武装探偵社」の中でも「こいつには遭うな 遭ったら逃げろ」と恐れられている存在である。かつてマフィア幹部だった「太宰」が当時、部下であった「芥川」の性格を心配し冷たく接していたが、「芥川」自身は自分の能力を認めてもらえなかったとしつこくこだわっていた。しかし、「太宰」が「敦」に優しく接しているのを知り、激しい怒りと嫉妬から敵意をぶつける。敵対する中にも複雑な感情も混じっており、激しい戦いの中に人間味も感じられるライバル関係である。
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西暦2112年の日本、人間の心理状態や性格は数値化されこの値は「PSYCHO-PASS」と呼ばれた。犯罪に対する数値は、罪を犯していなくても規定値を超えると「潜在犯」として裁かれる……。「狡噛慎也」はそんな世の中でも発生する犯罪を抑制するために警察組織「公安局」刑事課一係に配属する執行官である。非情でつっけんどんな性格だが、知能、身体能力など様々な分野で他よりずば抜けた潜在能力を持つ。普段は基本的に落ち着いた人物であるが、事件になると猟犬のような顔を見せ標的を追い詰める。一方「槙島聖護」は非常に美しく整った容姿をしているが、数々の事件を裏で操っており、殺人を全く厭わない冷酷で残酷な性格を持つ。潜在犯の犯罪に手を貸し力添えをするが、興味がなくなるといとも簡単に切り捨て破滅に追い込む。頭脳明晰でインテリ、滅多に感情を露わにしないが、静かな外見とはうらはらに凶暴な一面を持っている「最悪の犯罪者」である。「狡噛」は過去に部下を捜査中に殺されており、唯一の手がかり「マキシマ」という人物を追い続けていた。数年後、同じような手口で起きた殺人事件……。犯人を追いかける「執行官」と冷酷な「犯罪者」。命を賭けたライバル同士の戦いはどういう結末を迎えるのだろうか。
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