私のご主人様はあなたです！「飼われる」漫画オススメ５選0 Pt.

本作では負のスパイラルから抜け出せない社畜の謙が、女子高校生のニアにラブホテルで写真を撮られ、弱みを握られたことで歪んだ主従関係が生じていく様が描かれている。謙をペットの犬扱いしているニアは、ミステリアスな女子高校生の美少女。謙を「犬くん」と呼んでからかい、無茶ぶりをして楽しんでいるが、彼に好意を抱いていることはニアの行動から透けて見える。一方、謙も「飼い主」であるニアの命令に従うことに屈辱を覚えるものの、彼女にそれほど嫌悪感は抱いていない。果たして二人はペットと飼い主という歪んだ関係ではなく、まっとうな人間関係を築くことができるのか。二人の関係性がどのように変化していくのか、最後まで見届けてほしい。

主人公の女子高校生・すずめの「飼い主」は、世間で大注目の七海三姉妹の次女でモデルの珊瑚。すずめは珊瑚に「チュンチュン」と呼ばれ、ペット扱いされることに理不尽を感じていた。しかし、陸島家と七海家の亡くなった母親は姉妹関係にあり、すずめが作る料理の味は、七海家の子である玻璃（はり）や珊瑚にとっても懐かしい味であり、二人の心を動かすようになる。銀二郎は人を利用価値の有無でしか見ておらず、家族を駒扱いしており、「瑠璃姉さんのお人形さん」と珊瑚から呼ばれている玻璃は実は男だった。華やかに見える七海家の内側には暗い闇が漂っており、七海家の内情を知ったすずめは、世話焼きな性格を発揮して少しずつ七海家の家族に影響を与えていくのだった。

本作の主人公の花絵は、両親が亡くなった後、親戚をたらい回しにされてきた天涯孤独な少女。そんな彼女と、跡取り娘として大事に育てられてきた美少女吸血鬼・月子とでは、何もかもが違っていた。人間を餌として飼うことは、吸血鬼にとってステータスにも繋がる。新しい餌としてやってきた花絵を邪険に扱う月子は、本当は優しく繊細な心の持ち主。人間が生きる時間は吸血鬼にとっては一瞬であり、いくら大切に思っていても、人間と共に過ごせる時間は限られている。月子は前の餌のフミのことが大好きだったため、心にポッカリと穴が空いてしまっていた。花絵は月子のことをよく思っていなかったが、彼女の本心に触れたことをきっかけに、二人の関係性は少しずつ変わっていく。

本作では、自殺に失敗したサラリーマンが女子高校生に拾われ、特別な関係になっていく様が描かれている。ペット生活を送ることになったのは、何をするにも不器用なサラリーマンの友寄。自殺未遂を行った彼を拾った女子高校生の花は、彼に「ポチ」という名前を付け、ペットとして扱い始める。歪んだ関係性ではあったが、二人の間には信頼関係が少しずつ築かれていった。しかし、花の姉が現れたことで、二人の関係性が揺らぎ始める。一方、同僚の須藤あずさが消息不明の友寄の安否を気にかけ行動を起こしていた。幸せの価値観は人によって様々で、他人が決められるものではない。果たして友寄はどのような道を選ぶのか。人の生き方や幸せについて考えさせられる作品だ。

本作では、主人公の女子高校生・リラと、飼い主である大型犬種の獣人のジノヴィとの心の触れ合いが描かれている。舞台となるのは、人間を含む多種多様な生物が獣人のペットとして飼われている世界。ジノヴィが人間を飼うのは初めてのことで、着るものや食べ物など、何もかもが手探りの状態だった。ジノヴィの愛情は空回りしてばかりで、遊びにきた後輩ライオン・サイトウの方が猫派であるリラに懐かれており、いじけてしまうことも。しかし、ジノヴィとリラは次第に互いへの理解を深めていき、歩み寄ろうとする。周囲の獣人も交えながら物語は進んでいき、ペットを飼う側と飼われる側の心の触れ合いが、ペットを飼っている人にとってはより一層心に響くことだろう。