極道の二つの本家がぶつかりあう街を舞台に、裏社会で生きる男が相手の正体を知らないままに恋に落ちてしまうラブコメディ漫画。主人公の黒墨琢磨(くろすみたくま)はある日、舎弟の恵崎の提言により、20年間避けてきた歯医者へ行くことに。パアルデンタルクリニックで出会ったのは、気が強い美人歯科医・白雪灯(しらゆきともり)。彼女が行う治療は女性が苦手な黒墨の心をほぐし、彼女こそ運命の相手だと直感したのだったが、白雪には大きな秘密があるのだった。
本作の舞台となるのは、対立している黒燿会と真珠一家の中心に位置している「パアルデンタルクリニック」。そこで働く歯科医の白雪はクールで落ち着いており、黒墨に対しても全くひるまず、厳しい口腔状態を突きつける強さも兼ね備えていた。プラークと呼ばれるものは虫歯菌の排出物であり、長年虫歯を放置していた黒墨の口はトイレのようなものだという。黒墨は姉たちの影響で女性に苦手意識を抱いていたが、白雪のまとう雰囲気には心地よさを感じた。しかし、白雪の正体は女装した男性で、しかも黒燿会とライバル関係にある真珠一家の若頭だった。とんでもない相手を好きになってしまった黒墨に果たしてどのような未来が待ち受けているのか。今後の展開から目が離せない。
虫歯ができやすい少女と従兄の歯科医の攻防を描いたラブコメディ漫画。小松原秀子は、幼い頃から歯質が弱く、虫歯体質の16歳の女の子。歯医者である伯父には昔から世話になっていた。ある日、従兄の小松原開(かい)が歯科医となって戻ってきた。開には幼い頃から悪態をつかれ続けてきたため苦手だったが、開はイケメンで女子からはモテていた。歯科医になってからも女性客から人気があり、予約が殺到。それでも開は秀子の歯の処置を怠らず、秀子にとって苦痛の日々が始まった。
本作に登場する歯医者は、主人公・秀子の従兄で26歳の開。大学を卒業すると同時に歯科医師免許を取得し、2年間、臨床検査医を務めた後、この春から自身の親が営む歯科診療所に歯科医としてやってきた。昔から虫歯が多い秀子は、歯科医の開にとって放っておけない存在だった。開の身長は190cmもあり、153cmしかない秀子から見れば肉食恐竜のティラノサウルスのようなもの。顔を合わすなり悪態をつかれ、当然、開に対して好意など持っていなかったが、女性とキスしている現場を目撃してしまってから、気持ちに変化が生じるようになる。果たしてこのもやもやとした気持ちは何なのか。元気いっぱいの秀子が乙女心を開花させていく様を見守りたくなる作品だ。
訳あって他人同士で同居することになった男と四姉妹の交流を描いたヒューマンドラマ。今井光はある日、就職の面接前に行った歯科医院でトラブルに巻き込まれてしまう。診療中に倒れた女性・今井緑を自宅まで届けることになるが、彼女が住んでいるのは今井歯科医院だった。緑を含む今井四姉妹たちは困った状況に陥っており、光に同居話を持ちかける。光も治療代が無料になるならと彼女たちの願いを聞き入れ、不思議な同居生活が始まるのだった。
本作の舞台となるのは今井歯科医院。ここで歯科医師として働くのは、今井四姉妹の長女の珠子だ。今井医院の院長である今井隆三と四姉妹は親族ではないが、隆三がほとんど家に帰らないことから、実質的には珠子が実権を握る形になっている。珠子は近所の目をごまかすため、光には治療代を無料にする代わりに隆三の親戚になって貰おうと同居話を持ちかける。光と四姉妹は同姓であること以外は何の関係もなく、四姉妹の末っ子の緑と歯科医院に居合わせただけの赤の他人だ。しかし、光は過去に起こした女性トラブルのせいで面接が上手くいかず、生活に困っていたため、その同居話を承諾。展開が進むにつれ、光と緑との間に恋愛感情が芽生えるようになっていく。
歯科技工士がひょんなことから出会った男性に心惹かれていくラブコメディ漫画。藍川匠は、手先が器用で周囲からの評判も良い20歳の歯科技工士。だが、その器用さは仕事だけでなく、趣味にも役立っていた。彼女はフィギュアまで自作している筋金入りの武器マニアで、休日はその趣味に没頭する日々を送っていたのだった。そんなある日、行きつけのショップで爽やかな青年・渡井歩(わたらいあゆむ)と知り合ったことをきっかけに、彼女に遅い初恋が訪れる。
本作の主人公は、歯科技工士として働いている藍川。入れ歯や義歯など、歯科技工物と呼ばれるモノを作るのは、歯科医ではなく歯科技工士の仕事となる。患者の歯の状態に合わせて丁寧に作らねばならず、手先が器用でなければできない仕事だ。藍川は優秀な歯科技工士だが、プライベートでは一人でこっそりと武器マニアとしてミニチュアの武器を作ることを楽しんでいた。だが、手芸屋で偶然同じものを欲していた鉄道模型マニアの渡井と出会ったことをきっかけに、彼に特別な感情を抱き始める。他にも様々なジャンルの模型マニア仲間が増えていき、恋愛初心者の藍川を中心に、手先は器用でも恋愛は不器用な者たちによる複雑な恋愛模様が展開されていく。
女子高生の娘と若い母親の家族風景を中心としたホームコメディ4コマ漫画。主人公の夏海(なつみ)は、元気いっぱいの15歳の女の子。彼女の母親の春花(はるか)は高校生の頃に夏海を産んだため、まだ31歳という若さの美人の歯医者だ。そんな母娘を一番近くでサポートしているのは22歳の家政婦のサエコだが、彼女は悪戯好きでスカートめくりは日常茶飯事。夏海と春花を中心に、学校の友人やご近所さんたちなども交えたドタバタで愉快な日常が描かれている。
本作に登場する歯医者は、女子高生の夏海の母親である31歳の春花。見た目はふんわりしているが、高校に通いながら16歳で出産し、シングルマザーとして女手一つで子供を育てながら開業歯科医となったタフな女性だ。夏海のことは溺愛しているが、歯医者だけに歯磨きだけは妥協を許さない。家族同然の家政婦・サエコも交えた家族風景が中心に描かれつつも、学校での日常や近所付き合いについても触れられる。夏海の幼馴染の高校生・友田亮は春花に惚れており、結婚まで視野に入れているほど本気だった。そしてその想いは春花に通じ、二人は付き合うことになる。可愛らしい絵柄に反して下ネタも織り込まれており、そのギャップが魅力にもなっている。