『ねじまきカギュー』の世界を紹介! 個性とは? 本当の愛とは??151 Pt.

絶対個性主義「キャライズム」を提唱する私立高校花は桜木学園に勤める新米の国語教師：葱沢鴨は、過激な恋愛感情を持つ女性に好かれがちな女難体質。鴨は、ある日、花は桜木学園の不良生徒：綾小路エグ美にみそめられ、襲われるが、謎の拳法家少女に助けられる。南家螺旋巻拳という拳法を操る少女の名は鉤生十兵衛ことカギュー。カギューは「先生を護る為に転校してきた」と宣言する鴨の幼馴染だった。学園で様々な騒動を巻き込まれながら、二人の純愛を貫く姿を描く。

本作の舞台は、都内にある私立高校花は桜木学園になる。理事長の思想により絶対個性主義「キャライズム」を提唱しており、生徒の個性を何よりも重んじる独特な校風となっている。実態は生徒同士の個性のぶつかり合いにより、「絶対最強の個性を持つ生徒」を求めるといった理事長の思惑がある。

23歳の新米教師で、私立高花は桜木学園に勤めている。平凡な見た目に反し、誰よりも生徒を思い、「生徒の為なら死ねる教師になる」と豪語するほど熱い心を持っている。

伝説の秘拳南家螺旋巻拳の使い手で、口調もぶっきらぼうで男っぽいが、本当は純情な性格をしている。葱沢鴨の幼馴染でもあり、葱沢鴨のことを護るという10年前の約束を果たすために花は桜木学園に転校してきた。葱沢鴨の前では純情可憐な少女だが、敵対する者には容赦なく拳をふるう。

登場人物ごとに異なる「個性」がぶつかり合うことでそれぞれの「愛の形」が浮き彫りになっていく。それだけ愛は多様なのだろう。葱沢鴨を護りたいから強くなろうとするカギュー、親の期待に応えようとする風紀委員長の柴乃、そんな彼女を友人以上に想い彼女のために自己を犠牲にする風紀委員副会長の織筆。父親に褒めてほしいがために頑張り続け、絶望した生徒会長の衿沙、産まれたときから感情というものが分からずに追求する理事長の理人。真実の愛とは? といった純粋な疑問へ真っ直ぐに向き合った作品となっている。