「村」から始まるホラー漫画オススメ5選100 Pt.

騒がしい都会から遠く離れた静かな田舎村の生活に、憧れを持っている人も多いのではないだろうか。しかし、人間が二面性を持つように、昼と夜では表情が変わる村もある。今回は、村を舞台にした背筋が寒くなるようなホラー漫画5作品を紹介。

作成日時:2019-06-08 10:00 執筆者:マンガペディア公式

「村」から始まるホラー漫画オススメ5選

出典:小学館


『辱』

『辱』

出典:小学館

女性が男性を生きたまま切断する謎めいた村が舞台の猟奇ホラー漫画。オカルト研究部の公平、竜司、郷田の3名は、心霊ツアーと称して東北へやって来た。混浴の秘湯で謎の美女・恭子に声をかけられ、地図にも載っていないという人里離れた村へと誘われる。村人の女の子たちは可愛い子ばかり。夜に誘惑されるが、それが惨劇の始まりだった。続編に『辱−断罪−』がある。

謎めいた村に住む女たちは、巫女の格好をして「儀式」を行い、食材を調達し調理する。食材とは人間の男性だ。女性は調理する側、男性は調理される側であり、色仕掛けで油断させられた男性の心の緩みが、文字通り「命取り」になる。巫女姿をした女性たちは、調理台に縛り付けられ生きたままの男性を前に、まるで調理実習でも始めるかのように、「うまくできるか」「スピーディに捌けるか」などとおしゃべりが止まらない。その間も手は動かしており、男性の指を切断し、胴体から腕を切り離すなど、残虐非道な場面が続く。これらの行為は何のために行われているのか。公平たちは無事にこの村を逃げ出すことができるのか。深まる謎や衝撃が続く展開から目が離せない。


『祕十村』

『祕十村』

出典:講談社

バケモノが存在する廃村を舞台に描かれているサバイバルホラー漫画。主人公・拓哉は、友人が主催してくれた結婚記念パーティに参加するため、婚約者・未希と共に地元へ帰る。しかし、会場には誰一人として集まっておらず連絡も取れない。そこへ、友人の「シゲ」こと重晴から電話が入り、「助けて」「ひじゅうむら」という言葉だけが聞こえたところで切れてしまう。拓哉と未希は友人を助けるため、わずかな手がかりを元に「ヒジュウムラ」へ向かう。白輝蓮による小説のコミカライズ。

祕十村は、森の中にある廃村だ。結界の役割を持つ柱がいくつも立てられているため、一度足を踏み入れた者は二度と外に出られなくなる。そればかりか、処刑人の悪鬼「足刈」や元人間の「無し人」、呪いの「コトリバコ」を体内に宿す子ども姿をした「覇の子」など、恐ろしいバケモノが存在する場所だった。拓哉は、祕十村で仲間たちと再会するが、未希が「覇の子」にさらわれてしまう。救出に向かうも「覇の子」はあまりにも強く、物語が進むにつれて、シゲたち仲間が次々と犠牲になっていく。未希を取り戻した拓哉は、村からの脱出を試みる。呪いを抱いた覇の子たちの存在が、祕十村に漂う陰鬱とした雰囲気をより一層強め、恐怖心を掻き立てる作品だ。


『籠女の邑』

『籠女の邑』

出典:講談社

不思議な村に迷い込んだ男子学生の運命を描いたサスペンス漫画。岩松俊也は、昔から怪談オタクだったオカルト好きの青年だ。大学のオカルト研究会仲間・川名芳人と共に、まだ見ぬ幽霊の姿を求めて北関東地方を車で訪れる。2人は道に散々迷った挙句、山中でガソリンが尽きてしまい、名も知らぬ村に到着する。夜道を歩いていた美人姉妹・生方あやめと生方えんじゅに出会い、生方家で一晩お世話になることになる。

本作の舞台となるのは、閉鎖的で謎めいた「カゴメムラ」だ。人里離れた場所にあり、携帯電話の基地局もないため、電波も一向に入らない。岩松たちが出会った美人姉妹の姉・あやめは、人当たりは良いもののどこか影がある。妹・えんじゅは、生きながらにしてその存在を家族から否定され、夜しか出歩けない幽霊のような生活を送っていた。実は、彼女たちの生家である生方家は、憑き物を持っているとされる「憑き物筋」の家系で、周囲から忌み嫌われていた。岩松たちは、生方家に仕える料理人・小崎から、一刻も早く村から立ち去るよう忠告を受けるが、川名が行方不明に。残った俊也はあやめに惹かれて村を離れることができず、謎めいた生方一族と周辺住人との因縁の関係や村の因習に迫っていく。


『村祀り』

『村祀り』

出典:芳文社

本草学者が日本各地の謎めいた幽村を巡るオムニバス形式のミステリー漫画。三神は、お宝探しのブローカー・蓬莱と共に旅をしている流浪の本草学者。民俗学にも精通しており、漢方薬の訪問販売を装いながら、蛇神「おへび様」を信仰する忍冬村を訪れる。この村の名前は、スイカズラの花の別名「忍冬」が由来だが、その花が持つ裏の意味に村の本質があった。2人は、因習や祀りごとに巻き込まれながら、「お宝」を求めてさまざまな村を訪ね歩く。

主人公・三神は、本草学の研究費を稼ぐため、各地のお宝を探している蓬莱から闇コーディネーターの仕事を引き受け行動を共にしている。民俗学についても詳しい三神にとっては、日本の秘境を巡るフィールドワークにもなっていた。彼らが向かうさまざまな村には、お宝と一緒に古来からの言い伝えにまつわる、おどろおどろしい慣習が残されていることも多い。三神は、おぞましい因習や、蠱惑的な伝奇、異様な姿をした死骸や、神隠しなどに遭遇し、時には危険な目にも遭いながら謎を解き明かしていく。ホラーやミステリーにはつきものの、妖艶な美女がたびたび登場するのも本作の見どころの一つだろう。現代版民話の世界を存分に堪能してほしい。


『屍囚獄』

『屍囚獄』

出典:竹書房

廃村寸前の小さな集落を訪れた、女子大生たちに起こる悲劇を描いているサスペンスホラー漫画。美琴、沙霧、比奈、さより、美耶、このは、6人の女子大生たちが、参加すれば不足している単位がもらえると聞き、単位欲しさに八坂村への調査旅行に赴く。この村では、未婚の女子が1人もいないばかりか、50年もの長い間、女児が一度も産まれていないという。女子大生たちは男性村人たちから歓迎されるが、次々に起こる猟奇的な殺人事件に巻き込まれていく。2017年に実写映画化。

八坂村は人口わずか43人で、人里離れた山奥深い場所にある。比良坂大学の葦原教授と助手・香坂、女子大生6名は、村に伝わる猿田彦伝説などを調べるため、民族学のフィールドワークをしにこの地を訪れ、村長・天野の家に宿泊する。村には、男根を模した御神体や、天狗の原型となった猿田彦神のお面、不気味な石像などがあり調査が始まる。そんな中、トイレを借りるため、隣の民家を訪れた比奈と沙霧が家の主人に襲われそうになるが、天狗のお面をつけた人物が現れ、主人を斬り殺す。その後も次々に起こる猟奇殺人。軽い気持ちで集まった女子大生たちは、陰鬱とした村で心身ともに追い詰められ、犠牲者も続出。その一方で、村に隠された秘密が解き明かされていく。


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