土日が待ち遠しくなるオススメ漫画5選34 Pt.

法律の改正により土曜日が休日扱いになって以降、学生や多くの社会人の週末は、土日と2日続きの休日が待っている。多くの人にとって、休息であり活力を補充する時間となるであろう土日が待ち遠しくなる漫画5作品を特集した。

作成日時:2019-03-12 10:00 執筆者:マンガペディア公式

土日が待ち遠しくなるオススメ漫画5選

出典:小学館


『あしたは土曜日』

『あしたは土曜日』

出典:小学館

中学1年生の女子3人組の日常を描いたショート漫画。主人公は、ニコニコと元気のいいミナ、真面目が取り柄の委員長ユカリ、クールなサナエ。「衣替え」や「テスト」など学校ならでは出来事や、「自由研究」や「花火」と行った夏休み中の様子などが描かれている。3人は、同じ作者による、中学校の同級生・西片くんと高木さんのやりとりを描いたラブコメディ作品『からかい上手の高木さん』にも登場。ユカリは、寿々ゆうまによるスピンオフ作品『恋に恋するユカリちゃん』で、主人公として描かれている。

平日は、朝から学校へ行き、部活も終えて帰宅する頃には辺りが暗くなっていたりと、学生生活は意外と忙しい。だからこそ、土曜日と日曜日が楽しみなわけだが、ミナとユカリ、サナエの学校生活がつまらないわけではない。大きな事件などは起こらず、忘れた教科書の貸し借りやケータイがいかに欲しいのかを話し合うなど、なんてことはない出来事の連続だ。しかし、その「なんてことはない」風景にリアリティがあり、自分も彼女たちの同級生になったような気分を味わえる。たとえば、「衣替えはみんなで一緒に」というサナエの主張は、女子グループ特有の関係性を思い起こさせ微笑ましい。特別な何かがなくてもどことなく楽しい、そんな少しゆるい空気に癒される作品だ。


『土曜日の絵本』

『土曜日の絵本』

出典:集英社

少女の成長と仲間の日常を描いたショートストーリー。主人公のミクは、若い父親と母親の元に生まれてきた一人娘。「素敵な未来になるように」との想いを込めて「未来(みく)」と名付けられた。小学生に上がる前、マイホームを買った両親と風吹町に引っ越してきたが、些細なことで両親が喧嘩し、母親が家を出ていってしまう。ミクが、丘の上で行き場のない想いを叫んでいると、同じ年頃の3人の子どもと出会う。

ミクの家庭は、両親の小さないさかいによって崩壊してしまった。きっかけは、土曜日の過ごし方だ。各々が平日の5日間を忙しく過ごした後、ゆっくりできる週末にお酒を飲むパパと、飲みすぎだと咎めるママ。お互いに意地っ張りなのか、売り言葉に買い言葉でママが家を出ることになり、そのまま離れて暮らすようになる。こうして、小学校へ上がる前でまだ幼いミクにとっての一番楽しい時間だった、共働きの両親とゆっくり過ごせる土日が失われてしまった。辛い気持ちでいっぱいになったミクに元気をくれたのは、新しい街でできた同じ年の友だちだ。丘で出会ったかすみとヘイスケ、ミチルと過ごす土曜日は、ミクにとって輝かしく、かけがえのないものになっていく。


『日曜日はマルシェでボンボン』

『日曜日はマルシェでボンボン』

出典:集英社

フランス人少女の恋と友情、哲学を描くショートストーリー。ジュリエッタは、南フランスに住んでいる、ちょっとふっくらとした体型をした8歳の女の子。突然ダイエットをして、オシャレを気にしはじめたかと思えば恋をするなど、幼いながらもまさに「小さなパリジェンヌ」だ。作者・かわかみじゅんこがフランス在住のため、一般的なフランス家庭の考え方や子どもたちの日常生活の様子がリアルに描かれている。

本作を読むと、フランス人が休日に家族でゆっくり過ごすことを大切にしていることが分かる。また、おしゃまなジュリエッタが、日本では小学2~3年生に当たる8歳でありながら、自分の意見をはっきりと持っている様にも驚かされるというものだ。恋をしてダイエットに励み、ファッション誌を読んで新たなジャンルにのめり込むジュリエッタ。ヒッピーにハマっている時は、ファッションだけではなくその思想や理念まで自分のものにしていく。とはいえ、少々飽きっぽいところは年相応で、コロリと意見を変える振る舞いを見ると少しホッとする気も。フランスでは、子どもに対する大人の接し方にも日本と違うところが多々あるので、新鮮に映る場面は多いだろう。


『いるのにいない日曜日』

『いるのにいない日曜日』

出典:amazon

若い夫婦と猫1匹の日曜日を描いた、日常系でありながら少しミステリアスな連作短編集。作中に登場する猫の梅吉は、作者・三好銀が実際に飼っていた猫がモデル。妻や夫、時に梅吉が主人公となり、よくありそうな日曜日の風景が淡々と綴られていくが、巧妙に非日常が織り交ぜられており、現実とは異なる少し不思議な世界観が繰り広げられる。1992年に発表された『三好さんとこの日曜日』に未収録だった作品をまとめたもの。

若夫婦は、取り立てて特別なことが起こるわけでもない、かわりばえのない日曜日を過ごしている。しかし妻は、充実していたと思える日曜日と、そうでない日曜日を感じていた。つまらなかった日曜日をそのまま終わらせないためには、刺激が必要という思いから、警察から「忘れ物が見つかった」と連絡があると、急ぐ必要はなくとも夜遅くにあえて受け取りに出かけたりもする。そんな、ちょっとした変化が日常を変えるスパイスになるエピソードが数多く収録されている。妻や夫、時に梅吉が主人公となる物語を読んでいる内に、いつの間にか独特な世界に迷い込み、なんとも不思議な気持ちを味わえる作品だ。


『おいしい日曜日』

『おいしい日曜日』

出典:竹書房

売れっ子作家とお手伝いさんの恋模様を描いたラブコメ四コマ漫画。17歳で作家デビューをした三上賢二が、古い屋敷に引っ越してきた。すると、向かいの肉屋の母娘が訪ねてきて、娘・森下あかりを家政婦として紹介する。引っ越し後、2週間経っても挨拶にすら出てこなかった賢二とゴミ置場で偶然顔を合わせた母が、「独身の売れっ子作家」という条件につられ、娘を半ば強引に売り込もうとしたためだった。こうして、あかりと、彼女を家政婦として雇うことになった賢二、2人の日常生活が始まる。

三上家のお手伝いさんとなったあかりの勤務は、月曜から土曜日だ。町内で「お化け屋敷」と噂されていた古い屋敷で、日曜日を除いた週6日間は、ほぼ2人きりで過ごす。あかりは、かなり強引な母に対して超天然で明るい性格。何をするにも少しズレた言動で賢二を振り回しているが、2人のやり取りはほのぼのとしていて可愛らしい。町内の住民たちとの交流も交えながら、あかりに惹かれていく賢二の様子や、天然ゆえにその恋心に気がつかない彼女とのギャップが、もどかしくも甘酸っぱく描かれる。月曜日から土曜日まで毎日顔を合わせている2人が、日曜日も会えるような関係になれるのか、その恋路を最後まで見守ってほしい。


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