本作には、作者の実体験を元に、女性一人でも気軽に行ける寝台列車や豪華列車を利用した鉄道旅行の魅力が存分に詰め込まれている。作者お気に入りの寝台列車「北斗星」に、7年間で6回も乗車したという。好きな理由は食堂車にある。コース料理が予約でき、しかも1人席がきちんとセッティングされていたなど、女性一人旅ならではの心配事がリアルだ。その他にも、青春18きっぷの活用方法や駅弁探しなど役立つ情報が満載だ。鉄道旅行に興味はあっても、なかなか実行できない人に読んでみてほしい。
旅と言っても、観光場所や目的、人数によって楽しむポイントは変わってくる。女性一人でも楽しめる鉄道旅指南から夫婦でお散歩を楽しむプチ紀行記まで、行き先も趣向もさまざまな旅行エッセイ漫画を紹介しよう。
出典:小学館
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鉄道ひとり旅を楽しむコツや情報満載のエッセイ漫画。作者・YASCORNは、鉄道が好きないわゆる「女子鉄」だ。鉄道旅行に目覚めたのは、九州に赴く際に寝台列車の個室を利用したことがきっかけだった。一人旅はほぼ初めてのため最初は不安を感じていたが、人目を気にせずのんびり過ごすし、その快適さにはまっていく。鉄道ひとり旅の魅力と共に、車内での一期一会の思い出についても語られている。
本作には、作者の実体験を元に、女性一人でも気軽に行ける寝台列車や豪華列車を利用した鉄道旅行の魅力が存分に詰め込まれている。作者お気に入りの寝台列車「北斗星」に、7年間で6回も乗車したという。好きな理由は食堂車にある。コース料理が予約でき、しかも1人席がきちんとセッティングされていたなど、女性一人旅ならではの心配事がリアルだ。その他にも、青春18きっぷの活用方法や駅弁探しなど役立つ情報が満載だ。鉄道旅行に興味はあっても、なかなか実行できない人に読んでみてほしい。
出典:KADOKAWA
仏像マニアの作者が仏像巡りの旅をする紀行エッセイ漫画。作者は、通っていた美術大学の「日本古美術見学」という授業で東寺(教王護国寺)を訪れ、それきっかけとなって仏像に興味を抱く。次第に、自ら日本各地の寺院を拝観するようになり、奥深い仏像の世界へとはまっていく。仏像の魅力が多彩な切り口から描かれている。
本作を読めば、さまざまなタイプの仏像の魅力を知ることができる。寺院や仏像について、詳細情報が記載されているので、現地を訪れる際に大いに役立つだろう。京都界隈や奈良、鎌倉など作者の仏像愛の高まりと共に広がっていく。仏像の造形美のみならず、仏像全体から漂うオーラのような不思議なパワーにも圧倒されると指摘する本作。あふれんばかりの仏像愛に触れていくうちに、仏像やお寺にまつわるさまざまな事柄についての知識も自然に増えていく。「実際にその仏像に会ってみたい」という気持ちが湧いてくる作品だ。
出典:KADOKAWA
女性一人でも楽しめる鎌倉のとっておきスポットを紹介するエッセイ漫画。原作は、合コンで知り合った男性に鎌倉デートへ誘われる。水月観音菩薩像が安置されている東慶寺や、蜂蜜の種類が豊富な鎌倉はちみつ園などを訪れ、一気に虜となった。有名な観光地以外にも魅力的な場所がある鎌倉に興味がわき、週末ごとに通うなど、ますます鎌倉の魅力にはまっていく。
原作者が愛してやまない、鎌倉の隠れた名店や知られざる穴場スポットの数々が登場する。自分の足で歩いたからこそ、巡り合えたとっておきの情報が紹介されている。神社仏閣から地元グルメ、朝市など、どれも「一度は訪れてみたい」場所ばかりだ。その他にも、自家菜園のお手伝いから海ヨガなど、体験型スポットも紹介されている。コラム「ひとり旅の技術」や「おみやげ図鑑」「アジサイの穴場」など、役立つ情報もてんこ盛り。鎌倉にあまり詳しくない人はもちろんのこと、鎌倉をよく知る人にも新しい発見があるだろう。
出典:KADOKAWA
ローカル鉄道で巡る、お気楽お一人さま旅エッセイ漫画。作者は大の温泉好き。ローカル鉄道で、全国の秘湯を旅することを何より幸せに感じている。行きたい場所へ行き、食べたいもの食べ、温泉につかってゆっくりとした時間を過ごす気ままな旅だ。そんな作者のオススメローカル鉄道の紹介と、18の名湯&グルメ情報に加え、旅先での思い出エピソードがユーモラスに描かれている。
旅をする交通手段は、飛行機や新幹線、長距離バスや自家用車などさまざまな選択肢があるが、作者は小さくて可愛らしいローカル鉄道を選ぶ。それは、時間に追われることなく自分のペースでゆっくりのんびりと旅を楽しむことができるからだ。移動時間は最短でと考える人もいるだろうが、作者が重視するのは速さよりも癒し。全国各地の温泉巡りを楽しむのと同時に、そこへ着くまでの過程も大切にしている。移動にあえて時間をかける、そんな贅沢な時間の使い方もまた旅の楽しみ方のひとつ。「のんびり鉄道」と「どっぷり温泉」が組み合わせれた本作を読めば、作者と一緒にローカル鉄道でゆるりと旅する気分を味わえるだろう。
出典:KADOKAWA
作者と夫が気になるスポットを巡るお散歩エッセイ漫画。作者は引きこもりがちな生活を送っていたが、体型が気になり始めた夫と共に、運動不足解消を目的とした散歩を始めることに。その道中で、深大寺ではそば屋や可愛いパン屋さん、御茶ノ水ではレトロな甘酒屋を巡る。散歩の中に、ただ歩くだけにとどまらない、面白いものや美味しいものを探すという楽しみ方を見出していく。
作者がお散歩に赴くのは、自宅周辺から旅先の北海道までバラエティ豊かだ。ゆるい絵柄と共にランチメニューや風景などの写真も多く掲載されているので、作者の感動ポイントがダイレクトに伝わってくる。もともとインドア派の作者が、最初は出かけたがらないが散歩しているうちにテンションが上がっていく様子も面白い。夫との“二人散歩”は、ただ歩くだけでなく、会話も大切な要素だ。同じものを見ても違う感想を持ったり、興味が湧くポイントが違ったりと、夫婦二人だからこその会話が弾む。読み進める内に、気の合う誰かと一緒に少し歩いてみるだけで、楽しむためのエッセンスはどこにでも見つけることができると気付かされるだろう。大切な人と散歩に出かけてみたくなること請け合いだ。
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