大武政夫の代表作。現代の日本を舞台に、未来からやってきた超能力少女のヒナと暴力団組員、新田の共同生活を描く物語。新田の自宅に、突然ヒナが現れたことから物語は始まる。新田はヒナの面倒を見ることになり、中学校にも通わせることになるが、その過程でヒナを追って現れた同じく超能力者のアンズや、ヒナの同級生である三嶋との関係が生まれる。ヒナの超能力が引き起こす騒動と、それに巻き込まれる周囲の人物たちの人間関係の変化が物語の中心となり、キャラクターたちの成長と未来への展望が描かれる。本作は、超能力少女とヤクザという異色の組み合わせを軸とした、日常系SFギャグ漫画である。超能力バトルやヤクザの抗争が繰り広げられるなか、共同生活で育まれる親子の絆といったハートフルな要素も特徴となっている。SF的世界観が基盤となっており、未来社会には「超人会」という組織が存在する。ヒナやアンズはこの組織によって作られた人工的な能力者として描かれる。エンターブレイン「Fellows!」volume8の読み切り版を経て、同誌volume11B(2010年6月15日)より連載。その後「Fellows!」が「ハルタ」に名称を変更。KADOKAWA「ハルタ」volume1(2013年2月15日)からVol.76(2020年7月15日)まで連載。テレビアニメ化され、2018年4月から6月まで放送された。