現在、ライトノベルを原作とするアニメ作品の勢いが凄まじい。どのクールにも平均して2から5本程度はライトノベルを原作とするアニメが放送され、人気が急上昇する作品も数多くある。そんな今勢いに乗っている、ライトノベルを原作とする作品を10作まとめて紹介する。
ライトノベルが原作であり、アニメ化された作品を10本まとめて紹介。
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現在、ライトノベルを原作とするアニメ作品の勢いが凄まじい。どのクールにも平均して2から5本程度はライトノベルを原作とするアニメが放送され、人気が急上昇する作品も数多くある。そんな今勢いに乗っている、ライトノベルを原作とする作品を10作まとめて紹介する。
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「大森藤ノ」によるライトノベル原作のアニメ。アニメは2015年に放送され、2017年には『外伝』と称した「アイズ・ヴァレンシュタイン」を主役とした物語も放送された。地下迷宮「ダンジョン」を中心に栄える迷宮都市に住む「ベル・クラネル」は、「ヘスティア・ファミリア」に入団したてのまだまだ駆け出し冒険者。まだ右も左も分からぬというのに、「ダンジョン」で「ミノタウルス」に襲われてしまった。その窮地を助けてくれたのが、「アイズ・ヴァレンシュタイン」であった。そのあまりの美しさと衝撃的な出会いに一目惚れした「ベル・クラネル」は、彼女のような冒険者を目指すと志すのであった。その冒険を描いた、異世界ファンタジー物語。物語の主体は「ベル・クラネル」の成長である。憧れの存在に追いつこうと「ダンジョン」に挑み、徐々に武器や仲間を備え、彼自身も強くなっていく。その成長の様子が戦闘シーンにて顕著に見られる。初期と比べるとその成長は著しく、見ているこちらも気持ちがよくなるほど。個性豊かな登場人物、そしていつも隣にいる「ヘスティア」との心温まる関わりも丁寧に描かれており、ただのバトルアニメと侮るなかれである。
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『ガガガ文庫』より刊行されている大人気SFファンタジー作品。原作は「田中ロミオ」が手掛けており、イラストは「戸部淑」が担当している。アニメは2012年に放送され、原作の順番を入れ替えての構成となった。人類が衰退し始め早数世紀、そこには人類よりも遥かに高度な文明を持つ新人類「妖精さん」が誕生していた。主人公の「わたし」は調停官として、「妖精さん」と旧人類の仲を取り持つ役目を担っているのである。「妖精さん」が起こす様々な問題や変化に踊らされながら、可愛くもダークな「妖精さん」との日常を描いた物語。この作品で特徴的なのは、人物の名前がほぼ登場しないことである。固有名詞を徹底的に排除しているのだ。さらに、一見可愛らしい見た目と相反する辛辣な1言を放つ「妖精さん」も味である。どこか癒される見た目を兼ね備え、可愛らしいしゃべり方をし、「わたし」とのんびりハートフルな日常を過ごしていると思ったら大間違いなのである。ブラックユーモアに溢れ、色んな意味で笑ってしまう、世にも奇妙なSFファンタジー作品。
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「川原礫」によるライトノベル、及びオンライン小説である。その人気はかつてない程であり、累計発行部数は全世界で2,000万部を誇る。さらには史上初「ライトノベルがすごい!」の作品部門2連覇を成し遂げたのである。タイトルは作中に登場するオンラインゲームの名前となっている。世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」の正式サービスが開始された時代、約1万人のユーザーは仮想空間でのゲームを楽しんでいた。しかしその仮想空間に開発者が現れ、自発的ログアウトは不可能、ゲーム内での死は現実の死と直結すると宣言した。皆がパニックに陥る中、「キリト」は唯一の脱出方法、第100層のボスを倒しに旅に出ることを決意。しかし進むにつれて明かされた真相は、想像を遥かに超えるものであった。本作で鍵となるのが「キリト」と「アスナ」である。2人が協力して第100層へと向かいながら、様々な仲間と出会い、別れ、思惑を目の当たりにしていくのである。その様子はただただ胸が熱くなるものであり、完璧に作りこまれた世界観は圧倒的スケールを誇る。世界中で話題となった本作を、是非一度アニメでもご覧頂きたい。
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「長月達平」によるライトノベル作品が原作。シリーズ累計430万部とし、言わずと知れた大人気作品となっている。主人公の高校生「ナツキ・スバル」は突如異世界に飛んでしまう。そこで急に命の危機に遭う羽目に。助けてくれたのはハーフエルフの少女「エミリア」。「ナツキ・スバル」は異世界にて「タイムリープ」能力を手に入たことに気付き、「エミリア」が死ぬ未来をなんとか変えようと何度でも戦っていくのである。この「タイムリープ」能力、「死に戻り」の能力は、人に言おうとすると心臓を握りつぶされるような激痛に見舞われる。そのせいで1人で全ての真実を抱えながらも奮闘するが、あるときに抱えきれずに精神を病んでしまう。しかし大好きな「エミリア」、ダメな自分を大好きだと言ってくれ、どこまでも味方でいてくれる鬼の子「レム」、他にも「ロズワール家」の住人や旅の途中で出会う仲間が後押しをしてくれ、物語は進んでいく。愛のために突き進む少年の確固たる思いと、支え合う友情を描いた、運命に抗う異世界物語である。
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「暁なつめ」によるライトノベルが原作で、シリーズ累計400万部を誇る大人気作品。アニメは2016年に第1期が放送され、翌年2017年には第2期が放送された。第1期放送時、その人気に拍車をかけるように「面白い」と絶賛された。主人公の引きこもり少年「佐藤和真」はショック死をしたのだが、女神「アクア」に異世界転生を提案された。その際に異世界に持っていけるモノとして「アクア」を指名、2人の異世界生活は幕を開けたのである。異世界での生活は平穏ながらもコミカルであり、その原因として登場人物で良識のある人物が存在しないことが挙げられる。女神と主張する「アクア」は考えなしに行動し、すぐ問題を引き連れて「佐藤和馬」に泣きついている。一方の「佐藤和馬」も態度をコロコロ変えるような気まぐれであり、問題発言も多々。後にパーティ入りした「めぐみん」と「ダクネス」も同様。「めぐみん」はどこでも「爆裂魔法」を使いたがる爆裂狂、「ダクネス」は極度のドMの真正なる変態。しかしときには熱く、感動するような冒険シーンが盛り込まれており、ただ面白いだけではないのが魅力な作品である。
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「時雨沢恵一」による大人気ライトノベルを原作とするアニメであり、本作は第2期に該当、2017年に放送された。第1期は2003年に放送され、そのときの制作スタッフや主要キャストを全て一新しての第2期である。また、第1期からの続きではなく、原作20巻までの人気投票を元にしたエピソードで構成された、全く新しい『キノの旅』となっている。旅人の「キノ」を主人公とし、相棒のモトラド「エルメス」に乗って様々な国を巡る物語である。基本的に全て短編構成となっており、物語によっては主人公が他の人物となって展開されることもある。本作で描かれる国々はどこも独創的な世界観を持った国ばかりであり、どれも目を惹くものである。「キノ」はどこの国にも3日間しか滞在しないというスタイルで旅をしており、その3日間だけで見られる国の様子はどこも違っていて物語の緩急をつけている。旅人に優しい国もあるが、厳しい国もあり、ときには「キノ」が身体を張って戦うこともある。独特の雰囲気を持っている作品であるが、どこの国も考えさせられるような問題を抱えており、大人も楽しめる一作となっている。
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「田中芳樹」によるファンタジー小説を原作とする作品。これまでに幾度となく映像化されており、最近のものだと「ライデンフィルム」により2015年と2016年にアニメ化されている。古代から中世頃の中東をモデルとする架空世界が舞台となっている。栄華を極めた「パルス」。その国には14歳となる王太子「アルスラーン」がいた。北西に位置する「ルシタニア」は貧しい国であり、豊かな土地を求めて遠征を行うことにした。そこで目を付けたのが「パルス王国」である。初陣であった「アルスラーン」は、敗戦となったにも関わらず、王国のみならず王都「エクバターナ」も陥落されたことに悔しさを抱き奪還を決意。「パルス」最強と謳われた武将「ダリューン」と共に、様々な心強い仲間を増やしながら、国を奪還すべく奮闘するのである。その素晴らしい世界観と知略に塗れた戦乱模様は、見ているこちらを引き込むものとなっている。「アルスラーン」一行の人物も皆、魅力溢れる人物ばかりであり、物語を大きく引き立ててくれている。現在第2期まで放送されている本作であるが、王都奪還は果たして叶うのであろうか、注目である。
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『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の作者によるライトノベル作品。前作同様、イラストは「かんざきひろ」が担当している。「和泉正宗」はラノベ作家であり、引きこもりの妹がいる。あるとき動画配信を視聴していると、自分の引きこもりの妹が自分の作品のイラストレーターであることを知った。その名も「エロマンガ先生」。なんとか妹の「和泉紗霧」を部屋から出そうとし、そこから始まる作家とイラストレーター、兄妹の2側面の関係を描いていく。最初はうまく交流できなかった2人であるが、同じ作品を作り出すという夢を共有し、次第に関わりが増えていくようになる。また、同じ志を持ったクリエイターであり作家の「山田エルフ」や「千寿ムラマサ」とも、最初こそ敵対心を燃やしていたが交流を重ね、互いを認め合い、良き友人、ライバルとして関わりを深めていく。その中で家族という面と恋愛面の2つが顔を出し、本作のアクセントとなっている。大きな特徴として、実在するラノベやアニメ作品が登場したり、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の人物が登場したりする。内容自体も十分に楽しめる作品であるが、ちょっとした工夫などからも楽しませてくれる、そんな作品である。
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本作は「春日みかげ」によるライトノベルのアニメ化作品である。アニメは2012年に放送され、他にもドラマCD化、コミック化も成された人気作品となっている。世は戦国、天下統一を目指す武将が競い合っている時代で、戦国武将は美少女であった。その世界にタイムスリップした「相良良晴」と美少女戦国武将の恋と冒険を描いている。主人公の「織田信奈」は、現代でいう「織田信長」の立ち居地の人物である。天下統一を志す「織田信奈」の目の前に姿を現したのは「相良良晴」。「木下藤吉郎」が不慮の死を遂げたため、「相良良晴」は「織田信奈」の家臣として彼女に仕えることとなった。激動の世の中で、史実の知識を元に、彼女の天下統一を手助けしていくのである。本作は「武家の第一子は性別に関わらず家督を継ぐ」という設定があるため、「姫大名」や「姫武将」が登場することが特徴。また、性別が逆転した武将たちがいるために、恋愛要素も組み込まれた。今までとは一味も二味も違った歴史アニメを見られる、多彩な要素を取り込んだ作品である。
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「榎宮祐」によるライトノベルを原作とする作品である。イラストも「榎宮祐」自身が手がけている。アニメは2014年に放送され、2017年には映画化もされた。全てがゲームで決まる世界に飛ばされた天才ゲーマーが、様々なゲームを攻略していくという物語。その天才ゲーマー「『 』(くうはく)」は都市伝説とまでなったチート級のゲーマーである。「『 』に敗北はない」とまでされている。その正体は「空」と「白」の義兄弟。あるとき2人の元には1通のメールが届いた。送り主、「テト」はその返信内容を受け、2人をゲームが絶対の異世界へと召喚。その異世界は2人が理想としていた、単純かつ明快な盤上の世界であった。2人は現実世界では考えられないようなゲームを次々にこなし、敵を倒していく。一癖も二癖もあるゲームを2人が攻略していくさまは正に痛快であり、本作の大事なポイントである。ニートで兄の「空」、不登校の妹「白」の2人のコンビは本当に良いコンビであり、2人の強みを掛け合わせた戦略がゲームをよりスリリングなものに引き立たせている。どちらが欠けても成立しないゲーム捌きを味わって欲しい。
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