激アツ自転車競技漫画!オススメ5選94 Pt.

自転車は、多くの子どもにとって、もっとも身近な乗り物である。少年時代、友人たちと自転車でスピードを競い合った経験を持つ人も多いはず。今回は、そんな自転車競技を扱った作品をピックアップ。

作成日時:2019-07-03 10:00 執筆者:マンガペディア公式

激アツ自転車競技漫画!オススメ5選

出典:amazon


『弱虫ペダル』

出典:秋田書店

千葉県立総北高校に入学したアニメ好きなオタク少年・小野田坂道が、ひょんなことから自転車競技部に入部し、仲間とともにインターハイ優勝を目指す青春ドラマ。運動音痴で未経験者である坂道が、ロードレースの楽しさと、自身の可能性を見出し、成長していく。坂道のチームメイトたちや、大会に参加する他校のライバルたちにも焦点を当てたエピソード進行が特徴。金城真、護巻島裕介、田所迅といった坂道の先輩たちを主人公とするスピンオフ作、『弱虫ペダル SPARE BIKE』も発表されている。

主人公・小野田坂道は、アニメオタクの男子高校生だ。彼は少ない小遣いを有効活用するため、毎週、千葉から秋葉原まで45㎞以上もの道のりを、自転車で通っている。当然、通学にも自転車を使用。彼の通う千葉県立総北高校は、小高い丘の上にあり、距離は長いが斜度の緩い正門坂と、急勾配の裏門坂という2本の通学路がある。坂道は、その裏門坂を鼻歌交じりにママチャリで登る、ずば抜けたペダリング技術の持ち主だ。ところが彼自身は、自分を運動の出来ないモヤシっ子だと思っている。偶々、坂道の登坂を目にした自転車部期待のホープ・今泉俊輔は、彼に勝負を申し込む。レースの結果は今泉の勝利だったが、彼は坂道の見せた驚異的な粘りに感銘を受ける。一方の坂道も、極限まで身体を使ったレースに、かつてない充実感を覚える。やがて坂道は、自転車部に入部。自転車競技の魅力にトコトンはまっていく。


『かわうその自転車屋さん』

出典:芳文社

架空の都市・木楽田市の丘の上にある自転車屋を舞台に、店長と客たちの関わりをユーモラスに描いた、ほのぼのタッチの動物擬人化&自転車競技漫画。本作の特徴は、登場キャラが動物を擬人化したものであること。物語の舞台となる自転車屋「ストラーデ・ビアンケ」を営む主人公・小爪かわうそは、名前からも解るようにカワウソだ。彼の店は、一見するとカフェのようだが、歴とした自転車屋。店長・小爪は、豊富な知識と確かな技術の持ち主だ。もっとも、自転車目当ての客は少なく、店を支えるのは副業のカフェ。そんな状況にもめげず、小爪はこだわりの店を営業していく。

本作は、絵面はほのぼのタッチで内容は実にユーモラスだが、自転車に関する蘊蓄は、意外なほど本格的だ。一見すると間違えやすいロードバイクとランドナーの違い。チェーリングによる自転車の表と裏の向き。ロードバイクとマウンテンバイクのいいとこ取りといった感覚で、街乗りに適したクロスバイク。自転車の基礎知識から、各種バイクの解説、バイクの歴史やレースに関する豆知識まで、その内容は多岐に渡る。カワウソの主人公・小爪かわうそを始め、店員の羊、常連客のバク、カピバラといった可愛いキャラのトークに蘊蓄を交えているため、自転車初心者にも親しみやすい。中でも面白いのは、モデルと自転車選手を兼業する有高アルパカのエピソード。自転車競技では、空気抵抗を減らすため、選手は剃毛を徹底する。そのためレースシーズン中のアルパカは、普段のモフモフからは考えられないほどツルツルに。自転車競技の意外な一面をユーモラスに強調している。


『かもめ☆チャンス』

出典:小学館

ごく普通のサラリーマンが、自転車競技の魅力に目覚め、本格的にレースに打ち込んでいく姿を描いた、異色のロードバイク漫画。主人公・更科二郎は、潮崎信用金庫で渉外を担当しながら、男手ひとつで1人娘・ふくのを育てるサラリーマン。ある日、彼は、娘の通う坂の上幼稚園から、緊急の呼び出しを受け、自転車で急行。ところが、急ぐ余りに事故で転倒、自転車を壊してしまう。慌てた彼は、近場の自転車屋で、自転車競技用のロードバイクを借り受ける。当初は不慣れな競技用バイクに悪戦苦闘する更科だが、次第に今までにない走りの感覚に魅了される。この日を境に、彼は自転車競技の世界にのめり込んでいく。

本作が取り上げているのは、自転車ロードレースの世界である。主人公・更科二郎は、信用金庫の外回り業務を自転車で行うサラリーマン。彼は、娘の幼稚園からの緊急呼び出しを受けた際、高価なロードバイクを破損してしまう。その弁償として、更科は、ロードバイクの所有者・半田勇吉の替え玉となり、ロードレースに参加することを余儀なくされる。更科は、普段自転車で外回りをしているとは言え、使用しているのはごく普通の「ママチャリ」である。当然、自転車競技に関しては全くの素人だ。更科は、自転車屋の娘・箕輪晶に付け焼き刃の特訓を受けるものの、フォームもペダリングも酷い有様。ところが、下りのスピードだけは驚異的な速さを見せる。やがて更科は、この天性のダウンヒル能力を武器に、自転車競技の世界で頭角を現していくこととなる。


『ツール!』

出典:小学館

自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」で、日本人初の総合優勝を目指す少年の成長を描いた、本格派の熱血ロードレース漫画。主人公・日出島ヒイロは、サイクルロードレース全日本チャンピオンを父に持つ10歳の少年だ。ヒイロは父・勝の影響で、自転車競技に強い憧れを抱いている。また、強い海風が吹きすさぶ港町で育った彼は、ロードレーサーにとって重要な資質の1つ、風を読む才能に恵まれていた。彼の才能を目の当たりにした父は、ヒイロをロードレースの本場であるヨーロッパで走らせたいと思うようになる。

本作の題材となっている自転車競技は、ロードレース。一般の道路で長距離を走るレースである。特に「グランツール」と呼ばれる超長距離レースの場合、15日間以上もかけて行われる。総走行距離はなんと3000㎞以上にも及ぶ。主人公・日出島ヒイロが目指す「ツール・ド・フランス」も、この「グランツール」の1つであり、世界で最も有名な自転車レースだ。「ツール・ド・フランス」の歴史は100年を超え、総合トップの証である黄色のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」は、世界中の自転車選手の憧れである。「マイヨ・ジョーヌ」に袖を通すには、様々な能力が求められる。平地での競り合いを制するスプリント力。険しい山岳地帯を走破する登坂力。そして、レースの展開を左右する風を読む能力。ヒイロは、この風読みに関しては、天性の才能の持ち主だ。ヒイロはこの力を武器に、自転車競技の頂点を目指していく。


『Odds -オッズ-』

出典:小学館

ロードレースから競輪選手への転身を目指す、若きレーサーの過酷な戦いを描いた、本格派の自転車競技漫画。主人公・辻堂麟太郎は、高校自転車ロードレース界でも屈指の実力者。高校最後の夏、彼は「ツール・ド・沖縄」に参戦。ライバル・藤沢悠と激闘を演じるが、惜しくも準優勝に終わる。2人はレース後、互いの夢を語り合い、将来、ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」で再戦することを誓う。ところが、その後、麟太郎を思い掛けない不幸が襲う。両親が交通事故に遭い、母が死亡。父は植物状態になってしまったのだ。麟太郎は、父の医療費を稼ぐため、ロードから競輪への転向を決意する。

今でこそ、様々な自転車競技の情報が氾濫しているが、日本人にとって最も馴染みの深い自転車競技と言えば、競輪だ。競輪は日本発祥の自転車競技であり、トップ・プロトともなれば、1年間で億単位の賞金を稼ぎ出す。2000年にはオリンピックの正式種目にも採用され、世界的な知名度も高まっている。主人公・辻堂麟太郎は、ロードレースの選手から、競輪選手への転向を目指す若者だ。日本において、自転車競技で高額を稼ぐには、競輪以外の道はない。しかし、同じ自転車競技とは言え、ロードレースと競輪は、必要とされる資質が全くといっていいほど異なる。解りやすく喩えるなら、マラソン選手が短距離走の選手に転向するようなものなのだ。しかし麟太郎は、植物状態の父の高額な医療費を稼ぐため、無茶を承知で、畑違いの自転車競技・競輪に挑んでいく。


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