ミステリーアニメ作品210 Pt.

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「バチカン市国」の神父で「奇跡調査官」でもある「平賀・ヨゼフ・庚」と「ロベルト・ニコラス」の2人がペアを組み、世界各地で生じる奇跡や事件を科学的に解決していく物語。神聖にして厳粛な宗教施設にメスを入れる事に関してはタブーもあり、事件の解決も容易ではない。それでも2人は知恵と勇気と粘り強い調査で、徐々に真相を明るみにしていく。その過程の面白さと結末の安心感に魅了され、次の展開が待ち遠しくなる。独特の舞台設定もこの作品の魅力で、あまり馴染みのない神父の日常や生活シーンが拝見できる点も見逃せない。

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昭和初期の日本において、秘密裏に設立されたスパイ養成学校「D機関」。ここで英才教育を受けたスパイたちのその後の活躍や、非情の人生を描く物語。特定の主人公はおらず、1話ずつ取り上げるスパイたちが変わるオムニバス形式の作品構成がスパイ作品には適している。難事件に遭遇しても慌てず冷静に対処していく姿に、プロの世界の厳しさと逞しさを感じる。任務のために自らを犠牲にする男たちの姿には簡単に真似できない強さと恐ろしさも見え隠れし、物語の重さが伝わってくる。志を高く持ち、目的を達成するプロ意識は持ちたいものだと痛感する。

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離れ小島のとある研究施設で、一人の女性が密室で殺される。その犯人探しと謎解きを主人公「犀川創平」助教授と女学生「西之園萌絵」が東奔西走して解明する物語。高度にコンピュータで管理させた施設内における数々の謎は、タイトルにもある”F”の文字と意味に帰結する。結論に至るまでの人間ドラマも複雑に絡み合い、ありがちな猟奇的事件を匂わせつつ、実にデジタル的で明瞭で筋の通った真相に驚き面白さを感じない者はいないはず。物語の序盤、中盤、ラストでその感想が大きく変わる独特の作品になっている。

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主人公「我聞悠太」は運営しているネットのオカルト情報サイトの閲覧者を増やすため、占いサイトを運営する「相川実優羽」と知り合いになる。しかしその後、オカルト研究をする大学教授に会いに行ったところ、殺人事件の容疑者になってしまった。さらに物語はより不思議で危険な方向に進み、事件の謎を突き止めるべく主人公と仲間たちがカフェバーに集まって対策を検討するが……。物語は意外性の連続で、謎が更に新しい謎を呼び、事件に関わる者達を翻弄する。また多くの登場人物が見事にその存在意義を持ち、斬新なストーリー展開に惹き込まれ、最後に見事な結末を迎える。デジタル社会とオカルト要素を上手くミックスした納得の作品になっている。

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「私立希望ヶ峰学園」に集められた14名の生徒たちが、閉じ込められた学園内で起こる殺人事件の犯人探しをする推理物語。事件の内容は残虐性があり、正視に耐えない所を可愛らしい絵柄が上手く緩和している。異常事態の中での生徒たちの心情や自己保身の気持ちが痛いほど伝わり、物語は盛り上がる。そしてまさかの展開に手に汗握り、物語はスピーディーに展開してはさらに新たな事件が巻き起こる。このスピード感は本作の持ち味で、見事にその面白さを向上させることに成功している。元々はゲーム作品だが、その感覚がアニメ内でも演出として取り入れられており、楽しい演出になっている。

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不可思議なバー「クイーンデキム」に招かれた2人の客は、バーテンダー「デキム」の指示によって生死を決めるデスゲームを行わなければならない。その不思議なデスゲームの顛末を描く物語。基本的に1話完結形式で招かれる客は毎回異なる。ゲーム形式なので物語は単純明快で分かりやすく、バーの雰囲気も本作の世界観を見事に表しており違和感がない。何よりデスゲームの中で葛藤する客の心情がリアルで泥臭く、理解もできてしまう。理不尽さや不条理さもあるが、人間とはそういう一面が誰にも必ずあるものだと再認識させられる。客の姿を見て、自分自身を省みる事も出来る良作。

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辺境の村で発生した変死事件の死亡鑑定にあたった医師の「尾崎敏夫」は、村人たちの態度に不信感を覚え、密かに死因の追求を始める。その後も村では死者が増え続け、物語は異様な世界へと突き進む。誰かが事件を解決するという方向性ではなく、正に誰も知らない村で巻き起こる現代のおとぎ話のような展開で物語は進んでいく。多くの人物が死に至り、その後の展開も怪奇的、オカルト的で視聴者を選ぶ作品かもしれないが、この神秘的な世界に魅了されるものも多く、不思議な魅力を持つ作品と言える。